MotoGP | スズキ 第11戦 オーストリアGP 決勝レポート
スズキは、MotoGP 第11戦 オーストリアGPの決勝で、アレックス・リンスが8位、アンドレア・イアンノーネが13位でフィニッシュした。
オーストリア、レッドブルリンクで開催されたMotoGP世界選手権第11戦は、ウィークを通して天候が安定せずにライダーを翻弄したが、日曜朝は青空に太陽が輝き、完璧な決勝日となった。イアンノーネは朝のウォームアップセッションでも4番手をマークし、好調ぶりをアピール。
8番手、10番手グリッドから決勝をスタートしたアンドレア・イアンノーネとアレックス・リンスは、どちらも28周のレースに向け力強いスタートを切り、リンスは1コーナーまでに数台を一気にオーバーテイクして積極的にフロントグループに飛び込む。イアンノーネも同様のアクションを試みたものの、タイトな1コーナーでグループにのまれ、トップ10圏外にポジションダウン。数周の間オーバーテイクのチャンスを狙ってポジションをキープするも、コースアウトを喫し、17番手までドロップダウンして痛恨の追い上げレースを強いられる。最後まで諦めずにプッシュを続けるも、悔しい13位でレースを終える結果となった。3台のトップグループからは遅れるも、3台で4番手争いを続けていたリンスは、後半粘りのレースを強いられ、終盤ふたりのライダーにオーバーテイクを許し、8位でチェッカーを受けた。
アレックス・リンス(8位)
「後方からのスタートだったから、とにかくスタートを決めようと思っていたんだけど、今日はバッチリだったね。レース中もコンスタントなペースで走れて、6番手をずっとキープしていくことができたのに、タイヤが消耗してからは同じペースをキープできなくて、終盤にバレンティーノ・ロッシ(ヤマハ)とダニ・ペドロサ(ホンダ)にオーバーテイクされたのが悔しいよ。僕のライディングスタイルでは、後半にラップタイムが落ちることがあまりないんだけど、この2戦、同じような問題が起きているから、その部分をなんとかする必要があるね。次のシルバーストンは大好きなサーキットだから今から楽しみだよ。」
アンドレア・イアンノーネ(13位)
「レース序盤からリアのグリップ感がなくて、立ち上がりがうまくいかず、厳しい展開だったよ。ストレートでオーバーテイクされて、ブレーキングで取り戻すんだけど、抜き返すことは難しかった。ダニ・ペドロサ(ホンダ)にオーバーテイクされた時にミスしてしまい、グループから2秒遅れてひとりで追い上げなくちゃいけなくなった時は、他車とのバトルもなかったから自分のペースで走ることができて、ラップタイムも悪くなかった。レース後半、タイヤのグリップがかなり悪くなって再びミスしてしまったけど、とにかく自分としては現状のベストを尽くして走り切ったよ。シルバーストンはバイクとの相性が良いはずだから、セッティングを決めて、上位を目指したいね。」
河内健 (テクニカルマネージャー)
「ここは我々にとって難しいサーキットだということは分かっていたのですが、残念な結果に終わってしまいました。アレックスは序盤のレース運びは悪くなかったのですが、後半にペースを落としてしまいましたし、アンドレアに関しては2回のコースアウトが非常に残念でした。ブルノ、オーストリアの2戦で、我々が改善していかなければいけない部分もクリアになったので、それを後半のレース、来シーズンに活かせるよう開発を続けていきます。」
ダビデ・ブリビオ (チームマネージャー)
「今日は厳しいレースになるだろうと予想していましたが、アレックスは素晴らしいスタートを決め、我々チームにとってポジティブなレースをしてくれたと思います。タイヤのグリップが落ちるまではかなり良いペースで安定したラップタイムを刻んでいたのですが、後半はペースを維持できず、残念ながら終盤にふたつポジションを落としてしまいました。目標はセカンドグループ以内で終えることだったので、照準通りの仕事ができたのではないかと思っています。この週末、アレックスはライディングに関しても大きく進歩があったので、その部分に関しても満足しています。アンドレアもレースペース自体は悪くなかったのですが、何度かミスをしてしまったために、追い上げレースとなってしまいました。結果としては満足のいくものではありませんが、我々のマシンと相性の良くないサーキットであることを考慮すれば、さほど悪い週末ではなかったのではないかと思います。シルバーストンは相性も悪くないので、次戦が楽しみです。」
カテゴリー: F1 / MotoGP
オーストリア、レッドブルリンクで開催されたMotoGP世界選手権第11戦は、ウィークを通して天候が安定せずにライダーを翻弄したが、日曜朝は青空に太陽が輝き、完璧な決勝日となった。イアンノーネは朝のウォームアップセッションでも4番手をマークし、好調ぶりをアピール。
8番手、10番手グリッドから決勝をスタートしたアンドレア・イアンノーネとアレックス・リンスは、どちらも28周のレースに向け力強いスタートを切り、リンスは1コーナーまでに数台を一気にオーバーテイクして積極的にフロントグループに飛び込む。イアンノーネも同様のアクションを試みたものの、タイトな1コーナーでグループにのまれ、トップ10圏外にポジションダウン。数周の間オーバーテイクのチャンスを狙ってポジションをキープするも、コースアウトを喫し、17番手までドロップダウンして痛恨の追い上げレースを強いられる。最後まで諦めずにプッシュを続けるも、悔しい13位でレースを終える結果となった。3台のトップグループからは遅れるも、3台で4番手争いを続けていたリンスは、後半粘りのレースを強いられ、終盤ふたりのライダーにオーバーテイクを許し、8位でチェッカーを受けた。
アレックス・リンス(8位)
「後方からのスタートだったから、とにかくスタートを決めようと思っていたんだけど、今日はバッチリだったね。レース中もコンスタントなペースで走れて、6番手をずっとキープしていくことができたのに、タイヤが消耗してからは同じペースをキープできなくて、終盤にバレンティーノ・ロッシ(ヤマハ)とダニ・ペドロサ(ホンダ)にオーバーテイクされたのが悔しいよ。僕のライディングスタイルでは、後半にラップタイムが落ちることがあまりないんだけど、この2戦、同じような問題が起きているから、その部分をなんとかする必要があるね。次のシルバーストンは大好きなサーキットだから今から楽しみだよ。」
アンドレア・イアンノーネ(13位)
「レース序盤からリアのグリップ感がなくて、立ち上がりがうまくいかず、厳しい展開だったよ。ストレートでオーバーテイクされて、ブレーキングで取り戻すんだけど、抜き返すことは難しかった。ダニ・ペドロサ(ホンダ)にオーバーテイクされた時にミスしてしまい、グループから2秒遅れてひとりで追い上げなくちゃいけなくなった時は、他車とのバトルもなかったから自分のペースで走ることができて、ラップタイムも悪くなかった。レース後半、タイヤのグリップがかなり悪くなって再びミスしてしまったけど、とにかく自分としては現状のベストを尽くして走り切ったよ。シルバーストンはバイクとの相性が良いはずだから、セッティングを決めて、上位を目指したいね。」
河内健 (テクニカルマネージャー)
「ここは我々にとって難しいサーキットだということは分かっていたのですが、残念な結果に終わってしまいました。アレックスは序盤のレース運びは悪くなかったのですが、後半にペースを落としてしまいましたし、アンドレアに関しては2回のコースアウトが非常に残念でした。ブルノ、オーストリアの2戦で、我々が改善していかなければいけない部分もクリアになったので、それを後半のレース、来シーズンに活かせるよう開発を続けていきます。」
ダビデ・ブリビオ (チームマネージャー)
「今日は厳しいレースになるだろうと予想していましたが、アレックスは素晴らしいスタートを決め、我々チームにとってポジティブなレースをしてくれたと思います。タイヤのグリップが落ちるまではかなり良いペースで安定したラップタイムを刻んでいたのですが、後半はペースを維持できず、残念ながら終盤にふたつポジションを落としてしまいました。目標はセカンドグループ以内で終えることだったので、照準通りの仕事ができたのではないかと思っています。この週末、アレックスはライディングに関しても大きく進歩があったので、その部分に関しても満足しています。アンドレアもレースペース自体は悪くなかったのですが、何度かミスをしてしまったために、追い上げレースとなってしまいました。結果としては満足のいくものではありませんが、我々のマシンと相性の良くないサーキットであることを考慮すれば、さほど悪い週末ではなかったのではないかと思います。シルバーストンは相性も悪くないので、次戦が楽しみです。」
カテゴリー: F1 / MotoGP