MotoGP ドイツGP スズキ
スズキは、MotoGP 第9戦 ドイツGPで、アンドレア・イアンノーネが12位でフィニッシュ。アレックス・リンスは1周目の3コーナーで他車と接触し転倒リタイアに終わった。

ドイツGP決勝は、アンドレア・イアンノーネ、アレックス・リンスがそれぞれ8番手グリッド、11番手グリッドからスタート。

週末を通し、レースペースに自信を持っていたふたりのライダーは、序盤でのポジションアップを狙うべく、揃って1コーナーにアグレッシブに飛び込む。しかしその直後の3コーナーで他車に接触され、イアンノーネは転倒を回避するためにコースを大きくオーバーラン。リンスは転倒を回避できず、そのままグラベルまで転がり、リタイヤを余儀なくされた。リンスは怪我こそ免れたものの、スタートからわずか数十秒でレースを終える苦い結果となった。

オーバーラン後にコースに戻ったイアンノーネは18番手まで大きくポジションダウンするも、リアにダメージを負ったマシンで猛追撃を図り、12位までポジションをリカバーして貴重なポイントを獲得した。

アンドレア・イアンノーネ (12位)
「僕のレースは1周目の3コーナーで終わってしまったよ。ポル・エスパルガロ(KTM)には今日の行為に対してきっちり反省してもらいたいね。あの時彼が通れるラインもスペースも絶対になかったはずなのに、彼は無理矢理マシンを倒し込んできたんだ。真後ろにマシンの音が聞こえたから、接触を避けるために意識的にちょっとマシンを立てたんだけど、結局接触は避けられずにリアにダメージを負い、そのうえオーバーランのせいで大きくポジションを落としてしまった。かなりタイムロスしてしまったから、必死で追い上げてもなかなか追いつけなかったよ。でもラップタイム自体は悪くなかったから、あのアクシデントがなかったら、少なくとも5位から8位くらいの間ではフィニッシュできただろうね。決勝では誰もが序盤で猛プッシュをするのは当たり前のことだけど、特にMotoGPの場合は危険だから、皆それぞれが注意しなくちゃいけないよ。この数戦良いペースで走れるようになっているから、次のブルノが待ちきれない思いさ。」

アレックス・リンス (リタイア)
「1周目の3コーナー進入で、僕はちゃんとライン上にいたのに、ポル・エスパルガロ(KTM)が僕のインに入ってマシンを倒し込んできたから本当にビックリしたよ。ポルはアンドレアと接触して転倒し、逃げ場がなかった僕はそこに巻き込まれてしまったんだ。今週末、チームの皆と懸命に作り上げてきたものが、こんな形であっけなく終わっちゃうなんて本当に悔しいね。シーズン序盤の転倒を除けば、今年は順調に成長できているし、トップグループでバトルもできるようになった。僕もチームもかなり良い状態だから、サマーブレイクを終えてまたサーキットに戻るのを楽しみにしているよ。」

河内健 (テクニカルマネージャー)
「我々のレースは残念ながら1周目の3コーナーで終わってしまいました。スタート直後のアクシデントに我々のライダーがふたりとも関わってしまい、アレックスはそのまま転倒・リタイヤ、アンドレアはコースアウトして後方からの追い上げを強いられることとなってしまいました。レースペースには自信を持っていたので、非常に残念な結果ですが、アンドレアにはギブアップせずに最後までレースを追い上げてくれて「ありがとう」と言いたいです。2週間のブレイクの後にまた新たな気持ちでチャレンジを続けたいと思いますので、引き続き応援をよろしくお願いします。」

ダビデ・ブリビオ (チームマネージャー)
「自分達のミスではなく、アクシデントでこんな風にレースを終えることになってしまい、本当に残念です。我々チームのライダーがふたりとも同じアクシデントに巻き込まれてしまうなんて、不運としか言いようがありません。アンドレアはうまく転倒を免れ、諦めずに最後まで追い上げレースをしてくれましたが、事実上、あのアクシデントの瞬間、我々の今日のレースは終わってしまいました。しかし、気温が上昇し、厳しいコンディションの中で、アンドレアがうまくタイヤをマネージメントしながら12位までポジションアップし、ポイントを獲得してくれたことにはとても感謝しています。ザクセンリンクはタイトなサーキットで、ライダー達も皆それを十分理解していたはずなので、こんな形で終わってしまったことが残念でなりません。」

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カテゴリー: F1 / MotoGP