ロマーノ・フェナティ
“ブレーキを握ったライダー” ロマーノ・フェナティの危険行為の代償はあまりに大きかった。8月26日に2019年の参戦に関して1年契約を結んでいたMVアグスタとフォワード・レーシングは、ロマーノ・フェナティとの契約をキャンセルすることを発表した。

ロマーノ・フェナティは、ロードレース世界選手権 第13戦 サンマリノGPのMoto2クラスの決勝のレース終盤、ポジションを争っていたステファノ・マンシィ(スッター)のブレーキを握るという危険行為を行い、黒旗が振られて2失格となった。

国際モーターサイクリズム連盟(FIM)の委員会は“他のライダーを意図的に危険に陥れた”として、ロマーノ・フェナティに2レースの出場停止を科し、所属チームのマリネッリ・スパイナーズ・チームは、10日付でロマーノ・フェナティとの契約を解除することを発表した。

さらに2019年の参戦契約を結んでいたMVアグスタとフォワード・レーシングは、危険をもたらす無責任な行為を理由に、契約締結から15日後に契約を解除した。

ジョバンニ・カスティリオーニ(MVアグスタ最高経営責任者)
「スポーツを観戦してきた私の人生において、これほどの危険な行為を一度も見たことがありません。このような行為を行うライダーは、当社と当社ブランドの価値を代表することができません。このような理由から、チャンピオンシップに復帰するMVアグスタのライダーになることを望みません。」

ジョバンイ・クザリ(フォワード・レーシングのチームオーナー)
「ロマーノ・フェナティとステファノ・マンジとの間で起こった不運なエピソードの後で、19年シーズンに向けて、フェナティとの協力計画を維持することは不可能です。彼の行動は、フォワード・レーシングとMVアグスタのスポーツ面の価値において両立しません。このような理由から、我々は酷く後悔しますが、彼とのプロジェクトのキャンセルを余儀なくします。我々のスポーツは非常に危険であり、リスクを高める行為は容認できず、我々の将来のライダーがこのような行為をしたことを受け入れるわけにはいきません。」

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カテゴリー: F1 / MotoGP