MotoGP:ホルヘ・ロレンソ、接戦を制し今季4勝目
MotoGP 第12戦イギリスGPの決勝レースが1日、シルバーストン・サーキットで行われ、ランク3位のホルヘ・ロレンソ(ヤマハ)が6戦ぶりに優勝。今季4勝目を飾った。
20周・約40分のレースは、ゴールまで終始テール・ツー・ノーズのトップ争いが展開された。予選2番手フロントロウ中央からスタートしたホルヘ・ロレンソは、閃光の如く飛び出してホールショットを決め、最大のライバル、マルク・マルケス(ホンダ)を従える格好となった。
序盤は2人が後続を引き離す展開。7周目ころ、ダニ・ペドロサ(ホンダ)が2人に追いつき3人の縦一列になった接近戦となる。俊敏な旋回で攻めるホルヘ・ロレンソと、果敢なブレーキングでインを狙うマルク・マルケスとのハードな争いが毎コーナーで続いていく。
その僅差は中盤から終盤にかけても変わらない。ところが終盤順位が動く。18周目にインを刺したマルク・マルケスがトップに浮上。しかし次の周ホルヘ・ロレンソが抜き返す。ホルヘ・ロレンソは、0.3秒差でトップを守り最終20ラップ目に突入。この周も再びマルク・マルケスがインを差し一時にトップに立つが、ゴール手前で再びホルヘ・ロレンソは抜き返してチェカーを受けた。
2列目発進のバレンティーノ・ロッシも、絶妙なスタート。スタート直後はホルヘ・ロレンソ、マルク・マルケスに続く3番手を走るが、ダニ・ペドロサに抜かれて1周目は4位通過。その後も2選手に先行され、レース序盤はマシンの挙動に手間取ってペースが上がらず、前半は6番手を走る。追い上げは中盤からだった。9周目にステファン・ブラドル(ホンダ)を抜き返すと、前を走るアルバロ・バウティスタ(ホンダ)を追いかけ、18周目にパス。残りの3周も2人のテール・ツー・ノーズが続くが、バレンティーノ・ロッシは0.06秒差でアルバロ・バウティスタの追い上げをふり切り4位でフィニッシュした。
シリーズポイントでは、ホルヘ・ロレンソがランキングトップのマルケスとの差を5ポイント縮めて39ポイントとした。合計は194ポイントで、ランキング2位のダニ・・ペドロサに9ポイント差まで迫っている。一方のバレンティーノ・ロッシは合計156ポイントでランキング4位をキープ。5位のカル・クラッチローとの差は20ポイント。
ホルヘ・ロレンソ (優勝)
「僕のこれまでのキャリアのなかでも最高のレースのひとつになった。ほんとうにハッピーで、ほんとうにうれしい! 何より、とても大きな意味のある勝利だったと思うんだ。序盤から、これまで以上に懸命にプッシュしてアドバンテージを広げようとしたが、どうやっても差は広がらなかった。マルクはウォームアップでちょっと身体を傷めていたというのに、決してあきらめようとはしなかったんだ。そして最後の3ラップになって僕の前へ出てきたので、1ラップは後ろについて様子を窺った。すると、ブレーキングがあまりうまくいっていないのがわかったので、彼が転倒したコーナーで勝負。最終ラップも最大限の力でプッシュし、ようやくわずかにアドバンテージが広がったが、そのあとのブレーキングでミスをして危うく転倒しそうになってしまったんだ。最後の3コーナーというところで彼が再び抜いて行った時には、もうこれで終わりだ、2位止まりだ、と思ったけれど、すぐ次の瞬間には“今しかない!”と感じてもう一度トライ。今の僕は、正直に言ってチャンピオンシップのことは考えていないよ。ただこの特別な優勝を喜ぶだけ。そしてそのあとは、次のミサノに気持ちを切り替えていく」
バレンティーノ・ロッシ (4位)
「前回のブルノより良かったと思う。ここではいつも、あまり良い成績を獲ったことがないんだけれど、今回は少し様子が違っていてフィーリングは悪くなかったよ。でも、まだまだ4位止まり…。スタートはとてもうまくいったが、2ラップ目から7ラップ目くらいまではライバルたちのほうが、ずっと速くてついて行くことができなかった。今後も決してあきらめずにハードワークを続けていく。トップとの差が少し縮まり、ペースも安定してきて、もうあとほんのわずかというところまで来ているんだけれど、もう少しスピードが必要なんだ。ウォームアップのなかでモディファイを行い、フロントのフィーリングは向上していた」
カテゴリー: F1 / MotoGP
20周・約40分のレースは、ゴールまで終始テール・ツー・ノーズのトップ争いが展開された。予選2番手フロントロウ中央からスタートしたホルヘ・ロレンソは、閃光の如く飛び出してホールショットを決め、最大のライバル、マルク・マルケス(ホンダ)を従える格好となった。
序盤は2人が後続を引き離す展開。7周目ころ、ダニ・ペドロサ(ホンダ)が2人に追いつき3人の縦一列になった接近戦となる。俊敏な旋回で攻めるホルヘ・ロレンソと、果敢なブレーキングでインを狙うマルク・マルケスとのハードな争いが毎コーナーで続いていく。
その僅差は中盤から終盤にかけても変わらない。ところが終盤順位が動く。18周目にインを刺したマルク・マルケスがトップに浮上。しかし次の周ホルヘ・ロレンソが抜き返す。ホルヘ・ロレンソは、0.3秒差でトップを守り最終20ラップ目に突入。この周も再びマルク・マルケスがインを差し一時にトップに立つが、ゴール手前で再びホルヘ・ロレンソは抜き返してチェカーを受けた。
2列目発進のバレンティーノ・ロッシも、絶妙なスタート。スタート直後はホルヘ・ロレンソ、マルク・マルケスに続く3番手を走るが、ダニ・ペドロサに抜かれて1周目は4位通過。その後も2選手に先行され、レース序盤はマシンの挙動に手間取ってペースが上がらず、前半は6番手を走る。追い上げは中盤からだった。9周目にステファン・ブラドル(ホンダ)を抜き返すと、前を走るアルバロ・バウティスタ(ホンダ)を追いかけ、18周目にパス。残りの3周も2人のテール・ツー・ノーズが続くが、バレンティーノ・ロッシは0.06秒差でアルバロ・バウティスタの追い上げをふり切り4位でフィニッシュした。
シリーズポイントでは、ホルヘ・ロレンソがランキングトップのマルケスとの差を5ポイント縮めて39ポイントとした。合計は194ポイントで、ランキング2位のダニ・・ペドロサに9ポイント差まで迫っている。一方のバレンティーノ・ロッシは合計156ポイントでランキング4位をキープ。5位のカル・クラッチローとの差は20ポイント。
ホルヘ・ロレンソ (優勝)
「僕のこれまでのキャリアのなかでも最高のレースのひとつになった。ほんとうにハッピーで、ほんとうにうれしい! 何より、とても大きな意味のある勝利だったと思うんだ。序盤から、これまで以上に懸命にプッシュしてアドバンテージを広げようとしたが、どうやっても差は広がらなかった。マルクはウォームアップでちょっと身体を傷めていたというのに、決してあきらめようとはしなかったんだ。そして最後の3ラップになって僕の前へ出てきたので、1ラップは後ろについて様子を窺った。すると、ブレーキングがあまりうまくいっていないのがわかったので、彼が転倒したコーナーで勝負。最終ラップも最大限の力でプッシュし、ようやくわずかにアドバンテージが広がったが、そのあとのブレーキングでミスをして危うく転倒しそうになってしまったんだ。最後の3コーナーというところで彼が再び抜いて行った時には、もうこれで終わりだ、2位止まりだ、と思ったけれど、すぐ次の瞬間には“今しかない!”と感じてもう一度トライ。今の僕は、正直に言ってチャンピオンシップのことは考えていないよ。ただこの特別な優勝を喜ぶだけ。そしてそのあとは、次のミサノに気持ちを切り替えていく」
バレンティーノ・ロッシ (4位)
「前回のブルノより良かったと思う。ここではいつも、あまり良い成績を獲ったことがないんだけれど、今回は少し様子が違っていてフィーリングは悪くなかったよ。でも、まだまだ4位止まり…。スタートはとてもうまくいったが、2ラップ目から7ラップ目くらいまではライバルたちのほうが、ずっと速くてついて行くことができなかった。今後も決してあきらめずにハードワークを続けていく。トップとの差が少し縮まり、ペースも安定してきて、もうあとほんのわずかというところまで来ているんだけれど、もう少しスピードが必要なんだ。ウォームアップのなかでモディファイを行い、フロントのフィーリングは向上していた」
カテゴリー: F1 / MotoGP