MotoGP | ホンダ 2019年 最終戦 バレンシアGP 決勝レポート
マルケスが今季12勝目でシーズン有終の美を飾る。引退レースのロレンソは13位。Repsol Honda Teamがチームタイトルを獲得し、HondaはMotoGP三冠を達成。
2019年シーズンのMotoGP 最終戦バレンシアGPは、予選2番手からすばらしいペースでラップを刻んだマルク・マルケス(Repsol Honda Team)が、今季12勝目を達成した。スタートが決まらず、オープニングラップは5番手とやや出遅れたが、2周目に2番手に浮上すると、8周目にトップを走るファビオ・クアルタラロ(ヤマハ)をかわし、27周のレースで真っ先にチェッカーを受けた。
チャンピオンとしてホームGPに凱旋したマルケス。4年連続6回目のタイトルを獲得した力強い走りに、サーキットのスタンドを埋めた約10万人のファンも大喜びだった。マルケスが最終戦を優勝で締めくくるのは2014年以来、5年ぶり。自身が14年に達成したシーズン最多優勝記録の13勝には届きませんだったが、シーズン12勝という歴代2番目の記録を達成した。ポイント獲得でも史上初の400点越えとなる420点を記録した。
今大会が引退レースとなったホルヘ・ロレンソ(Repsol Honda Team)は、予選16番手から13位でフィニッシュした。サーキットに詰めかけた大勢のファンから大きな声援を受けてコースインし、グリッドについたロレンソ。デビューから18年、297戦目のレースをしっかり走り抜いた。
この結果、マルケスとロレンソ擁するRepsol Honda Teamは今大会28点を獲得してトータル458点。最終戦を迎え、2点差で首位につけていたドゥカティを逆転し、13点差をつけて3年連続10回目のチームタイトル獲得を果たした。
今年は第15戦タイGPでマルケスが4年連続6回目のライダーズタイトルを獲得、第16戦日本GPではHondaが史上最多となる4年連続25回目のコンストラクターズタイトルを獲得した。それに続いてRepsol Honda Teamが最多となる10回目のチームタイトルを獲得し、これでHondaは史上最多となる9回目の三冠制覇を達成した。
予選9番手から決勝に挑んだカル・クラッチロー(LCR Honda CASTROL)は、9番手を走行していた11周目の1コーナーで転倒し、リタイアに終わった。ブレーキングミスでオーバーラン。汚れた路面に足下をすくわれた。
右肩の治療のため終盤の3戦を欠場した中上貴晶の代役として3戦目の出場となるヨハン・ザルコ(LCR Honda IDEMITSU)は11番手を走行していた14周目の6コーナーで転倒を喫しリタイアとなった。
この結果、最終戦を終えてクラッチローは総合9位、終盤の3戦を欠場した中上貴晶は総合13位、代役として終盤の3戦に出場したザルコは総合18位でシーズンを終了した。またLCR Hondaは、チームポイントで210点を獲得。チームランキングでは7位だった。
マルク・マルケス(MotoGP 優勝)
「3冠達成という完ぺきなシーズンを、優勝で締めくくることができました。今日はゴールドのヘルメットをかぶって、少し自分自身にプレッシャーを与えることにしました。レースはコンディションが難しく、頭を使う必要がありましたが、思ったように走ることができました。そして、チームタイトルを獲得することができました。三冠を達成することができて最高のシーズンです。最初の目標はいつもライダーズチャンピオンシップですが、チームチャンピオンシップ達成に貢献することができてうれしいです。チームのためだけではなく、すばらしいチャンピオンであり、ライバルであり、すばらしいチームメートであるホルヘ・ロレンソのためにもうれしい気持ちです。今年を上回る成績を残すのは難しいと思います。なぜなら今年は完ぺきな走りをしたからです」
ホルヘ・ロレンソ(MotoGP 13位)
「今日は特別な日でした。グリッドではこれまでのレースとは全く違う感情がありました。レース序盤はこれまでのレース以上に注意深く走りました。なぜならとても難しいコンディションだったからです。そして僕にとって最後になるレースを完走したかったからです。レースでは自分自身の走りに集中しました。ポイントを獲得して終えることができてよかったです。マルクがすばらしいシーズンを過ごし、僕もRepsol Honda Teamのチームチャンピオン獲得に役立つことができてすばらしい気分です。Hondaのすべての人に感謝しています。彼らは僕を最大限リスペクトして、プロフェッショナルな扱いをしてくれました。彼らの今後の健闘を祈っています」
カル・クラッチロー(MotoGP リタイア)
「最終戦のバレンシアで転倒してしまいとても残念です。レースではかなりいいフィーリングがありましたが、1コーナーのブレーキングが少し遅れてしまい、汚い路面に乗ってしまいました。持ちこたえられそうだったのですが、うまくいきませんでした。火曜日からのテストが楽しみです。テストのスケジュールのことはまだ完全には知りませんが、来年に向けてマシンを改善できるようにがんばります」
ヨハン・ザルコ(MotoGP リタイア)
「転倒しましたが僕は大丈夫です。もっとひどいケガをしていたかもしれません。今日は難しいレースでした。長いレースになることは分かっていたので、ユーズドタイヤの方がいいペースを刻めると思いました。僕は10番手あたりを走行していました。そして、ポル・エスパルガロをオーバーテイクしたあと、いいペースをつかもうとしました。ペトルッチが転倒するのが見えて、集中力が少し切れたのかもしれません。その少し後に僕も同じコーナーで転倒してしまいました。僕はスライドしながら、残念な気持ちでいっぱいでした。転倒した後、ほかのマシンのことを確認していなかったので、さらに転倒してきたレクオナに完全に巻き込まれてしまいました。左足首に激しい痛みがあり、ひどいケガをしているのではないかと怖くなりましたが、今はそれほど痛くありません。骨折もありませんでした。公式テストでは、いくつかのテストメニューをこなさなければなりませんが、ケガは大丈夫だと思います。このような形でシーズンを終えることになってしまい本当に残念です」
カテゴリー: F1 / MotoGP / ホンダF1
2019年シーズンのMotoGP 最終戦バレンシアGPは、予選2番手からすばらしいペースでラップを刻んだマルク・マルケス(Repsol Honda Team)が、今季12勝目を達成した。スタートが決まらず、オープニングラップは5番手とやや出遅れたが、2周目に2番手に浮上すると、8周目にトップを走るファビオ・クアルタラロ(ヤマハ)をかわし、27周のレースで真っ先にチェッカーを受けた。
チャンピオンとしてホームGPに凱旋したマルケス。4年連続6回目のタイトルを獲得した力強い走りに、サーキットのスタンドを埋めた約10万人のファンも大喜びだった。マルケスが最終戦を優勝で締めくくるのは2014年以来、5年ぶり。自身が14年に達成したシーズン最多優勝記録の13勝には届きませんだったが、シーズン12勝という歴代2番目の記録を達成した。ポイント獲得でも史上初の400点越えとなる420点を記録した。
今大会が引退レースとなったホルヘ・ロレンソ(Repsol Honda Team)は、予選16番手から13位でフィニッシュした。サーキットに詰めかけた大勢のファンから大きな声援を受けてコースインし、グリッドについたロレンソ。デビューから18年、297戦目のレースをしっかり走り抜いた。
この結果、マルケスとロレンソ擁するRepsol Honda Teamは今大会28点を獲得してトータル458点。最終戦を迎え、2点差で首位につけていたドゥカティを逆転し、13点差をつけて3年連続10回目のチームタイトル獲得を果たした。
今年は第15戦タイGPでマルケスが4年連続6回目のライダーズタイトルを獲得、第16戦日本GPではHondaが史上最多となる4年連続25回目のコンストラクターズタイトルを獲得した。それに続いてRepsol Honda Teamが最多となる10回目のチームタイトルを獲得し、これでHondaは史上最多となる9回目の三冠制覇を達成した。
予選9番手から決勝に挑んだカル・クラッチロー(LCR Honda CASTROL)は、9番手を走行していた11周目の1コーナーで転倒し、リタイアに終わった。ブレーキングミスでオーバーラン。汚れた路面に足下をすくわれた。
右肩の治療のため終盤の3戦を欠場した中上貴晶の代役として3戦目の出場となるヨハン・ザルコ(LCR Honda IDEMITSU)は11番手を走行していた14周目の6コーナーで転倒を喫しリタイアとなった。
この結果、最終戦を終えてクラッチローは総合9位、終盤の3戦を欠場した中上貴晶は総合13位、代役として終盤の3戦に出場したザルコは総合18位でシーズンを終了した。またLCR Hondaは、チームポイントで210点を獲得。チームランキングでは7位だった。
マルク・マルケス(MotoGP 優勝)
「3冠達成という完ぺきなシーズンを、優勝で締めくくることができました。今日はゴールドのヘルメットをかぶって、少し自分自身にプレッシャーを与えることにしました。レースはコンディションが難しく、頭を使う必要がありましたが、思ったように走ることができました。そして、チームタイトルを獲得することができました。三冠を達成することができて最高のシーズンです。最初の目標はいつもライダーズチャンピオンシップですが、チームチャンピオンシップ達成に貢献することができてうれしいです。チームのためだけではなく、すばらしいチャンピオンであり、ライバルであり、すばらしいチームメートであるホルヘ・ロレンソのためにもうれしい気持ちです。今年を上回る成績を残すのは難しいと思います。なぜなら今年は完ぺきな走りをしたからです」
ホルヘ・ロレンソ(MotoGP 13位)
「今日は特別な日でした。グリッドではこれまでのレースとは全く違う感情がありました。レース序盤はこれまでのレース以上に注意深く走りました。なぜならとても難しいコンディションだったからです。そして僕にとって最後になるレースを完走したかったからです。レースでは自分自身の走りに集中しました。ポイントを獲得して終えることができてよかったです。マルクがすばらしいシーズンを過ごし、僕もRepsol Honda Teamのチームチャンピオン獲得に役立つことができてすばらしい気分です。Hondaのすべての人に感謝しています。彼らは僕を最大限リスペクトして、プロフェッショナルな扱いをしてくれました。彼らの今後の健闘を祈っています」
カル・クラッチロー(MotoGP リタイア)
「最終戦のバレンシアで転倒してしまいとても残念です。レースではかなりいいフィーリングがありましたが、1コーナーのブレーキングが少し遅れてしまい、汚い路面に乗ってしまいました。持ちこたえられそうだったのですが、うまくいきませんでした。火曜日からのテストが楽しみです。テストのスケジュールのことはまだ完全には知りませんが、来年に向けてマシンを改善できるようにがんばります」
ヨハン・ザルコ(MotoGP リタイア)
「転倒しましたが僕は大丈夫です。もっとひどいケガをしていたかもしれません。今日は難しいレースでした。長いレースになることは分かっていたので、ユーズドタイヤの方がいいペースを刻めると思いました。僕は10番手あたりを走行していました。そして、ポル・エスパルガロをオーバーテイクしたあと、いいペースをつかもうとしました。ペトルッチが転倒するのが見えて、集中力が少し切れたのかもしれません。その少し後に僕も同じコーナーで転倒してしまいました。僕はスライドしながら、残念な気持ちでいっぱいでした。転倒した後、ほかのマシンのことを確認していなかったので、さらに転倒してきたレクオナに完全に巻き込まれてしまいました。左足首に激しい痛みがあり、ひどいケガをしているのではないかと怖くなりましたが、今はそれほど痛くありません。骨折もありませんでした。公式テストでは、いくつかのテストメニューをこなさなければなりませんが、ケガは大丈夫だと思います。このような形でシーズンを終えることになってしまい本当に残念です」
カテゴリー: F1 / MotoGP / ホンダF1