MotoGP | ホンダ 第18戦 マレーシアGP 決勝レポート
マルケス11番グリッドから2位でフィニッシュ、ロレンソは14位入賞
3連戦最後の戦いとなった第18戦マレーシアGPは、予選11番手から決勝に挑んだマルク・マルケス(Repsol Honda Team)が、すばらしい追い上げをみせて2位でフィニッシュした。
好スタートを切ったマルケスは、1コーナーで5番手に浮上すると、それからも次々に前者をかわして2番手に浮上。しかし、2周目に入るとジャック・ミラー(ドゥカティ)に抜き返され、3番手にポジションを落とした。
その間に首位を走るマーベリック・ビニャーレス(ヤマハ)との差が約1秒まで開き、3周目に2番手に再度浮上するが、2番手争いのバトルを繰り広げている間にビニャーレスとの差はじりじりと開いた。
序盤の追い上げと混戦の中でタイヤが消耗したマルケスは、その後も全力で追撃したが、約2秒に開いた差は縮まらず、20周のレースを2位でチェッカーを受けた。優勝は逃したが、18戦を終えて17回の表彰台に立ったマルケスは獲得ポイントを395ポイントとし、チームメートのホルヘ・ロレンソが持つ最多得点の383ポイントをブレイクし、シーズン最多獲得ポイントを記録した。
ホルヘ・ロレンソは、18番グリッドから14位でフィニッシュ、第13戦サンマリノGP以来、5戦ぶりにポイントを獲得した。これでRepsol Honda Teamは、今大会22ポイントを獲得、一方、チームポイントで首位のドゥカティが今大会23ポイントを獲得したことで、その差は1ポイントから2ポイントへと開いた。チームタイトルは最終戦決着へと持ち越した。最終戦バレンシアGPは、Repsol Honda Teamにとっては、ライダーズ、コンストラクターズに続く、3冠をかけた重要な戦いとなる。
予選5番手から決勝に挑んだカル・クラッチロー(LCR Honda CASTROL)は、フロントのフィーリングに苦しんでペースを上げられず、15周目の最終コーナーで転倒した。今大会は予選に向けてセットアップは進んだが、オープニングラップに11番手までポジションを落とし、それからもペースを上げることができなかった。
代役として2戦目を迎えるヨハン・ザルコ(LCR Honda IDEMITSU)は、9番グリッドから8番手争いを繰り広げたが、17周目の14コーナーでホアン・ミル(スズキ)と接触し、転倒リタイアに終わった。この接触でミルはロングラップペナルティーを科せられた。
マルク・マルケス(MotoGP 2位)
「すばらしいレース、すばらしい1周目になりました。2015年のムジェロでは予選13番手から追い上げましたが、それに並ぶ最高のレースだったかもしれません。昨夜そのレースの自分の走りを見て、どういう走りをしたかを思い出しました。今日はとてもいい1周目になりましたが、最初の3周でタイヤが消耗してしまい、少しタイムを落してしまいました。ビニャーレスは僕たちより速いペースで走っていたので、今日の目標は表彰台獲得にしました。フィリップアイランドと同じようにがんばりました。彼のすぐ後ろにつきましたが、すでにギャップは1.1秒もあり、僕がミスをして後ろに下がってしまいました。自分のレースには満足していますが、弟(アレックス)のチャンピオン獲得は言葉では言い表せないほどうれしい出来事でした。彼の努力が報われました。すばらしい日になりました。しかし、土曜日のレースで亡くなった、若くて才能のあるムナンダルのことは決して忘れません」
ホルヘ・ロレンソ(MotoGP 14位)
「スタートは周りにたくさんのライダーがいてとても難しく、自分のペースがかなり乱されました。しかしポジティブなこともありました。レース中に自己ベストより0.7秒速いタイムを出すことができたことです。まだ十分な速さはありませんが、アッセンで転倒してからトップから30秒以内でゴールするという目標に徐々に近づいています。2ポイント獲得できたので、チームチャンピオンシップ争いに少しは貢献できたかもしれません。これが今は一番の目標です」
ヨハン・ザルコ(MotoGP リタイア)
「今日のレースに満足しています。もっと上手にマシンに乗れるよう一歩前進する必要はありますが、いいペースがあり、いいバトルができました。マシンのフィーリングはいいです。もっと速く走り、上位のライダーたちについていくポテンシャルがあります。マレーシアは暑いので、いつも難しいレースになりますが、ベストを尽くしました。ジャック(ミラー)と8番手争いができました。もっと速く走れると感じていました。ジャックを何度もパスしようとしましたが、そのたびに抜き返されて、タイムを落しました。その結果、ほかのライダーにも追いつかれてしまいました。そこで再度ジャックをオーバーテイクしようとしたときにミルがちょっと強引なオーバーテイクをしてきたことで転倒してしまいました。残念ですが、いいバトルができたことがうれしかったです。引き続きプッシュしていきたいです。そのためにもマシンをしっかり攻略し、バレンシアではいい結果を残したいです」
カル・クラッチロー(MotoGP リタイア)
「難しいレースでした。そして転倒という結果に終わり、とても残念です。スタートはよくありませんでした。1周目はかなり後方に下がってしまいました。追い上げようとがんばりました。結果的に8番手争いになる集団の中で戦っていました。しかし今日はタイヤのフィーリングが悪く、難しい走りとなりました。レースウイークを通して前進したように感じました。今日はいい結果を残せると思っていましたが、トップグループについていくペースがなくて苦戦しました。フロントのグリップを見つけるためにできることはすべてトライしましたが、ブレーキングで小さいミスをし、フロントがロックして転倒してしまいました。しかし、ここ数戦はいいレースができています。最終戦バレンシアが楽しみです」
カテゴリー: F1 / MotoGP
3連戦最後の戦いとなった第18戦マレーシアGPは、予選11番手から決勝に挑んだマルク・マルケス(Repsol Honda Team)が、すばらしい追い上げをみせて2位でフィニッシュした。
好スタートを切ったマルケスは、1コーナーで5番手に浮上すると、それからも次々に前者をかわして2番手に浮上。しかし、2周目に入るとジャック・ミラー(ドゥカティ)に抜き返され、3番手にポジションを落とした。
その間に首位を走るマーベリック・ビニャーレス(ヤマハ)との差が約1秒まで開き、3周目に2番手に再度浮上するが、2番手争いのバトルを繰り広げている間にビニャーレスとの差はじりじりと開いた。
序盤の追い上げと混戦の中でタイヤが消耗したマルケスは、その後も全力で追撃したが、約2秒に開いた差は縮まらず、20周のレースを2位でチェッカーを受けた。優勝は逃したが、18戦を終えて17回の表彰台に立ったマルケスは獲得ポイントを395ポイントとし、チームメートのホルヘ・ロレンソが持つ最多得点の383ポイントをブレイクし、シーズン最多獲得ポイントを記録した。
ホルヘ・ロレンソは、18番グリッドから14位でフィニッシュ、第13戦サンマリノGP以来、5戦ぶりにポイントを獲得した。これでRepsol Honda Teamは、今大会22ポイントを獲得、一方、チームポイントで首位のドゥカティが今大会23ポイントを獲得したことで、その差は1ポイントから2ポイントへと開いた。チームタイトルは最終戦決着へと持ち越した。最終戦バレンシアGPは、Repsol Honda Teamにとっては、ライダーズ、コンストラクターズに続く、3冠をかけた重要な戦いとなる。
予選5番手から決勝に挑んだカル・クラッチロー(LCR Honda CASTROL)は、フロントのフィーリングに苦しんでペースを上げられず、15周目の最終コーナーで転倒した。今大会は予選に向けてセットアップは進んだが、オープニングラップに11番手までポジションを落とし、それからもペースを上げることができなかった。
代役として2戦目を迎えるヨハン・ザルコ(LCR Honda IDEMITSU)は、9番グリッドから8番手争いを繰り広げたが、17周目の14コーナーでホアン・ミル(スズキ)と接触し、転倒リタイアに終わった。この接触でミルはロングラップペナルティーを科せられた。
マルク・マルケス(MotoGP 2位)
「すばらしいレース、すばらしい1周目になりました。2015年のムジェロでは予選13番手から追い上げましたが、それに並ぶ最高のレースだったかもしれません。昨夜そのレースの自分の走りを見て、どういう走りをしたかを思い出しました。今日はとてもいい1周目になりましたが、最初の3周でタイヤが消耗してしまい、少しタイムを落してしまいました。ビニャーレスは僕たちより速いペースで走っていたので、今日の目標は表彰台獲得にしました。フィリップアイランドと同じようにがんばりました。彼のすぐ後ろにつきましたが、すでにギャップは1.1秒もあり、僕がミスをして後ろに下がってしまいました。自分のレースには満足していますが、弟(アレックス)のチャンピオン獲得は言葉では言い表せないほどうれしい出来事でした。彼の努力が報われました。すばらしい日になりました。しかし、土曜日のレースで亡くなった、若くて才能のあるムナンダルのことは決して忘れません」
ホルヘ・ロレンソ(MotoGP 14位)
「スタートは周りにたくさんのライダーがいてとても難しく、自分のペースがかなり乱されました。しかしポジティブなこともありました。レース中に自己ベストより0.7秒速いタイムを出すことができたことです。まだ十分な速さはありませんが、アッセンで転倒してからトップから30秒以内でゴールするという目標に徐々に近づいています。2ポイント獲得できたので、チームチャンピオンシップ争いに少しは貢献できたかもしれません。これが今は一番の目標です」
ヨハン・ザルコ(MotoGP リタイア)
「今日のレースに満足しています。もっと上手にマシンに乗れるよう一歩前進する必要はありますが、いいペースがあり、いいバトルができました。マシンのフィーリングはいいです。もっと速く走り、上位のライダーたちについていくポテンシャルがあります。マレーシアは暑いので、いつも難しいレースになりますが、ベストを尽くしました。ジャック(ミラー)と8番手争いができました。もっと速く走れると感じていました。ジャックを何度もパスしようとしましたが、そのたびに抜き返されて、タイムを落しました。その結果、ほかのライダーにも追いつかれてしまいました。そこで再度ジャックをオーバーテイクしようとしたときにミルがちょっと強引なオーバーテイクをしてきたことで転倒してしまいました。残念ですが、いいバトルができたことがうれしかったです。引き続きプッシュしていきたいです。そのためにもマシンをしっかり攻略し、バレンシアではいい結果を残したいです」
カル・クラッチロー(MotoGP リタイア)
「難しいレースでした。そして転倒という結果に終わり、とても残念です。スタートはよくありませんでした。1周目はかなり後方に下がってしまいました。追い上げようとがんばりました。結果的に8番手争いになる集団の中で戦っていました。しかし今日はタイヤのフィーリングが悪く、難しい走りとなりました。レースウイークを通して前進したように感じました。今日はいい結果を残せると思っていましたが、トップグループについていくペースがなくて苦戦しました。フロントのグリップを見つけるためにできることはすべてトライしましたが、ブレーキングで小さいミスをし、フロントがロックして転倒してしまいました。しかし、ここ数戦はいいレースができています。最終戦バレンシアが楽しみです」
カテゴリー: F1 / MotoGP