MotoGP | ホンダ 第16戦 日本GP 決勝レポート
マルケス今季10勝目を達成し、4年連続25回目のコンストラクターズタイトルを獲得する。
MotoGP 第16戦日本GPは、今季10回目のポールポジションからホールショットを奪ったマルク・マルケス(Repsol Honda Team)が、一度も首位を譲らず、24周のレースで真っ先にチェッカーを受けた。この結果、Hondaは4年連続25回目のコンストラクターズタイトルを獲得、2冠を達成した。
今大会、フリー走行、予選と着実にセットアップを進めたマルケスは、好スタートを切ると2周目に1分45秒台に入れて後続を引き離した。
中盤には2番手を走るファビオ・クアルタラロ(ヤマハ)に約2.5秒のリードを築いてレースをコントロール。終盤は燃費が厳しくなったために1分56秒台から57秒台にペースを落としたが、着実な走りでチェッカーを受けた。
前戦タイGPでマルケスがライダースタイトルを獲得、今大会はコンストラクターズタイトルを獲得した。今年も3冠を目指すホンダは、現在、Repsol Honda Teamが首位のドゥカティを17点差追っており、残り3戦で逆転を狙う。
予選5番手から決勝に挑んだカル・クラッチロー(LCR Honda CASTROL)が5位でフィニッシュした。オープニングラップ6番手につけたクラッチローは、その後8番手までポジションを落とすが、中盤に入ると、ジャック・ミラー(ドゥカティ)、アレックス・リンス(スズキ)、フランコ・モルビデリ(ヤマハ)をかわし5番手に浮上。終盤はミラーとリンスの追撃を振り切って5位でチェッカーを受けた。2年連続で日本GPの表彰台獲得は果たせなかったが、し烈な5位争いを制した走りはサーキットに集まったファンを魅了した。
今大会を終えると右肩の手術のため終盤の3戦を欠場する中上貴晶(LCR Honda IDEMITSU)は、13番グリッドから熱走を見せて16位でフィニッシュした。本来の走りにはほど遠いパフォーマンスで、終盤には右肩にしびれが出て一段と厳しい走りを強いられたが、地元ファンの熱い声援を受け、今季ラストランを走り切った。ポイント獲得は果たせなかったが、痛みを堪えて熱走を見せた中上に大きな拍手が送られた。
日本GPで過去3度優勝しているホルヘ・ロレンソ(Repsol Honda Team)は、フリー走行、予選と不安定なコンディションが続いたため、思うようにセットアップを進めらなかったが17位でフィニッシュした。ポジションは満足できるものではなかったが、ケガから復帰してもっともトップとのタイム差が少ないレースとなり、一歩前進した。シーズンは残り3戦、Repsol Honda Teamのチームタイトル獲得に向けて全力を尽くすことになる。
マルク・マルケス(MotoGP 1位)
「レースは簡単ではありませんでした。戦略は明確で序盤からプッシュして後方とのギャップを広げることでした。チームは1分46秒前半で計算していましたが、僕は強さを感じ1分45秒後半で走ることができました。うれしい誤算でしたが、少しスローダウンしなければなりませんでした。できるかぎりスムーズに走行し2秒の差をつけることができましたが、残り2周で燃料が少なくなりました。なぜならもてぎはとても難しいサーキットだからです。今大会は、コンストラクターズチャンピオンシップのタイトルのプレッシャーが少しありましたが、プレッシャーは好きです。みんなが一生懸命働いているHondaのためにタイトルを獲得できてとてもうれしいです。レースに向けて、最良のセッティングと戦略を見つけるために、チーム全体がすばらしい仕事をしてくれました」
カル・クラッチロー(MotoGP 5位)
「今日はいい結果を残すことができたのでうれしいです。予選で5番手となり、レースでは力強い走りで5位でフィニッシュできました。序盤のペースがもっと速かったらよかったのですが、できる限りいいポジションでフィニッシュするために、うまくマシンとタイヤをコントロールしなければなりませんでした。何人かのライダーといいバトルをして5位でフィニッシュできたのでよかったです。マルクは優勝し、僕は難しいタイGPのあとで5位を獲得できたので、いい日本GPになりました。ここでばん回できてよかったです。一生懸命がんばってくれたチームに感謝しています。来週末のフィリップアイランドが楽しみです。フィリップアイランドはいい思い出も、そうでない思い出もありますが、いいレースをしたいです」
中上貴晶(MotoGP 16位)
「今大会、自分のパフォーマンスが低いことはレース前から覚悟していましたが、初日のフリー走行を終えた時点で予想以上に厳しい状況になりました。そのため今日のレースは完走することを目標にグリッドに並びました。しかし、思うようなパフォーマンスを発揮できず、加えてレース終盤は右肩のしびれも強くなり、自分の走りをすることができませんでした。今日はスタートからゴールまで、旗を振ってたくさんの声援をおくってもらいました。ファンの力強い声援に応えようという思いで、最後までがんばることができました。応援してくれたファンに感謝したいです。チームもこの数戦、僕をささえてくれました。これで今シーズンは終わります。今月下旬に手術をして、しっかりケアをし、来年はさらに強くなってかえってきたいと思います。期待に応えることはできませんでしたが、熱い声援、本当にありがとうございます。心から感謝しています」
ホルヘ・ロレンソ(MotoGP 17位)
「今週末はマシンを改善することができました。フィーリングもよくなりました。レース後半は、序盤よりペースもよくて楽しく走ることができました。ケガから復帰してから、トップとの差が最も縮まったレースでした。終盤はトップとの差が1秒でした。問題は序盤のペースにあります。終盤ほどマシンをうまくコントロールできずタイムをかなり落としました。しかし終盤に向けてブレーキングを遅らせることができるようになりラップタイムも上がりました。トップと30秒以内のペースで周回できたかもしれません。この勢いをフィリップアイランドにつなげられるようにがんばります」
カテゴリー: F1 / MotoGP
MotoGP 第16戦日本GPは、今季10回目のポールポジションからホールショットを奪ったマルク・マルケス(Repsol Honda Team)が、一度も首位を譲らず、24周のレースで真っ先にチェッカーを受けた。この結果、Hondaは4年連続25回目のコンストラクターズタイトルを獲得、2冠を達成した。
今大会、フリー走行、予選と着実にセットアップを進めたマルケスは、好スタートを切ると2周目に1分45秒台に入れて後続を引き離した。
中盤には2番手を走るファビオ・クアルタラロ(ヤマハ)に約2.5秒のリードを築いてレースをコントロール。終盤は燃費が厳しくなったために1分56秒台から57秒台にペースを落としたが、着実な走りでチェッカーを受けた。
前戦タイGPでマルケスがライダースタイトルを獲得、今大会はコンストラクターズタイトルを獲得した。今年も3冠を目指すホンダは、現在、Repsol Honda Teamが首位のドゥカティを17点差追っており、残り3戦で逆転を狙う。
予選5番手から決勝に挑んだカル・クラッチロー(LCR Honda CASTROL)が5位でフィニッシュした。オープニングラップ6番手につけたクラッチローは、その後8番手までポジションを落とすが、中盤に入ると、ジャック・ミラー(ドゥカティ)、アレックス・リンス(スズキ)、フランコ・モルビデリ(ヤマハ)をかわし5番手に浮上。終盤はミラーとリンスの追撃を振り切って5位でチェッカーを受けた。2年連続で日本GPの表彰台獲得は果たせなかったが、し烈な5位争いを制した走りはサーキットに集まったファンを魅了した。
今大会を終えると右肩の手術のため終盤の3戦を欠場する中上貴晶(LCR Honda IDEMITSU)は、13番グリッドから熱走を見せて16位でフィニッシュした。本来の走りにはほど遠いパフォーマンスで、終盤には右肩にしびれが出て一段と厳しい走りを強いられたが、地元ファンの熱い声援を受け、今季ラストランを走り切った。ポイント獲得は果たせなかったが、痛みを堪えて熱走を見せた中上に大きな拍手が送られた。
日本GPで過去3度優勝しているホルヘ・ロレンソ(Repsol Honda Team)は、フリー走行、予選と不安定なコンディションが続いたため、思うようにセットアップを進めらなかったが17位でフィニッシュした。ポジションは満足できるものではなかったが、ケガから復帰してもっともトップとのタイム差が少ないレースとなり、一歩前進した。シーズンは残り3戦、Repsol Honda Teamのチームタイトル獲得に向けて全力を尽くすことになる。
マルク・マルケス(MotoGP 1位)
「レースは簡単ではありませんでした。戦略は明確で序盤からプッシュして後方とのギャップを広げることでした。チームは1分46秒前半で計算していましたが、僕は強さを感じ1分45秒後半で走ることができました。うれしい誤算でしたが、少しスローダウンしなければなりませんでした。できるかぎりスムーズに走行し2秒の差をつけることができましたが、残り2周で燃料が少なくなりました。なぜならもてぎはとても難しいサーキットだからです。今大会は、コンストラクターズチャンピオンシップのタイトルのプレッシャーが少しありましたが、プレッシャーは好きです。みんなが一生懸命働いているHondaのためにタイトルを獲得できてとてもうれしいです。レースに向けて、最良のセッティングと戦略を見つけるために、チーム全体がすばらしい仕事をしてくれました」
カル・クラッチロー(MotoGP 5位)
「今日はいい結果を残すことができたのでうれしいです。予選で5番手となり、レースでは力強い走りで5位でフィニッシュできました。序盤のペースがもっと速かったらよかったのですが、できる限りいいポジションでフィニッシュするために、うまくマシンとタイヤをコントロールしなければなりませんでした。何人かのライダーといいバトルをして5位でフィニッシュできたのでよかったです。マルクは優勝し、僕は難しいタイGPのあとで5位を獲得できたので、いい日本GPになりました。ここでばん回できてよかったです。一生懸命がんばってくれたチームに感謝しています。来週末のフィリップアイランドが楽しみです。フィリップアイランドはいい思い出も、そうでない思い出もありますが、いいレースをしたいです」
中上貴晶(MotoGP 16位)
「今大会、自分のパフォーマンスが低いことはレース前から覚悟していましたが、初日のフリー走行を終えた時点で予想以上に厳しい状況になりました。そのため今日のレースは完走することを目標にグリッドに並びました。しかし、思うようなパフォーマンスを発揮できず、加えてレース終盤は右肩のしびれも強くなり、自分の走りをすることができませんでした。今日はスタートからゴールまで、旗を振ってたくさんの声援をおくってもらいました。ファンの力強い声援に応えようという思いで、最後までがんばることができました。応援してくれたファンに感謝したいです。チームもこの数戦、僕をささえてくれました。これで今シーズンは終わります。今月下旬に手術をして、しっかりケアをし、来年はさらに強くなってかえってきたいと思います。期待に応えることはできませんでしたが、熱い声援、本当にありがとうございます。心から感謝しています」
ホルヘ・ロレンソ(MotoGP 17位)
「今週末はマシンを改善することができました。フィーリングもよくなりました。レース後半は、序盤よりペースもよくて楽しく走ることができました。ケガから復帰してから、トップとの差が最も縮まったレースでした。終盤はトップとの差が1秒でした。問題は序盤のペースにあります。終盤ほどマシンをうまくコントロールできずタイムをかなり落としました。しかし終盤に向けてブレーキングを遅らせることができるようになりラップタイムも上がりました。トップと30秒以内のペースで周回できたかもしれません。この勢いをフィリップアイランドにつなげられるようにがんばります」
カテゴリー: F1 / MotoGP