MotoGP | ホンダ 第14戦 アラゴンGP プレビュー
Repsol Honda Teamが優勝を多く飾ったアラゴンでマルケスが大会4連覇を狙う
第14戦アラゴンGPが、9月20日(金)~22日(日)の3日間、スペインのモーターランド・アラゴンで開催される。このサーキットは、バルセロナとバレンシアからそれぞれ約200km離れたアルカニスの郊外にる。スペインGP、カタルニアGP、バレンシアGPに続くスペイン4カ所目のグランプリとして2010年にスタートし、今年で10度目の開催となる。
モーターランド・アラゴンは一周5.078km。マレーシアのセパン・インターナショナル・サーキット、タイのチャーン・インターナショナル・サーキット、そしてトルコのイスタンブール・パーク・サーキットなどを手がけたドイツ人デザイナーのヘルマン・ティルケ氏によって設計された。ティルケ氏がデザインしたサーキットは、自然の地形を利用したアップダウンと、バリエーションに富んだコーナーが連続し、リズム感あふれるレイアウトが特徴。モーターランド・アラゴンはこうした特徴に加え、2本の長いストレートを組み合わせたレイアウトになっており、パッシングポイントが多いため、選手たちから高い評価を得ている。
過去、この大会では、11年に当時、Repsol Honda Teamから参戦していたケーシー・ストーナーが優勝。このサーキットにおけるRepsol Honda TeamのMotoGP通算100勝目を達成した。さらに12年には、18年までRepsol Honda Teamに在籍したダニ・ペドロサ、13年にはマルク・マルケスと、Repsol Honda Teamが3年連続で優勝を果たしている。
その後、14年、15年はRepsol Honda Teamは優勝できなかったが、16年はマルケスが3年ぶりの優勝を達成し、17年、18年と3年連続で大会制覇を成し遂げた。
前戦サンマリノGPで今季7勝目、今季12回目の表彰台を獲得したマルケスは、総合首位をキープするだけではなく、ランキング2位のアンドレア・ドヴィツィオーゾ(ドゥカティ)に93ポイント、総合3位のダニーロ・ペトルッチ(ドゥカティ)に124ポイント、総合4位のアレックス・リンス(スズキ)に126ポイントと大量リードを築いた。今大会はシーズンを通してマルケスが得意とするサーキットの一つであり、シーズン8勝目を目標に、タイトル獲得に向けて着実に前進する意気込みだ。
マルケスは、バルセロナから約100km離れたリェイダ近郊のセルベラで生まれ育った。自宅から最も近いカタルニアGPがホームグランプリとなるが、アラゴンも自宅から約170kmの距離にあるため、自身にとって第2のホームグランプリと言える。
2010年にスタートしたアラゴンGPでは、Moto2クラスに出場した11年に優勝、12年は2位。MotoGPクラスでは、13年、16年、17年、18年と4勝を挙げている。予選では、125cc時代の10年、Moto2時代の11年、MotoGPクラスでは13年から16年まで4年連続でポールポジション(PP)を獲得し、アラゴンGPでの最速ライダーとして君臨してきた。過去2年はPP獲得を逃しているが、今年はシーズン9回目のPPが期待される。昨年の大会では、10コーナーが「マルク・マルケス・コーナー」と命名され、その記念すべき大会で優勝している。今年も自身の名前が付けられたコーナーがあるサーキットで、ファンを魅了する走りが期待される。
このサーキットを得意とするカル・クラッチロー(LCR Honda CASTROL)は、後半戦に入って苦戦が続いている。前戦サンマリノGPではタイヤのグリップをうまく引き出せず転倒リタイアに終わった。過去、アラゴンGPでは、ドゥカティ時代の14年に3位表彰台に立っているが、LCR Hondaでは15年に7位、16年に5位。過去2年は転倒リタイアに終わっている。今年はシーズン3回目の表彰台獲得を目指す。
総合12位につける中上貴晶(LCR Honda IDEMITSU)は、過去2戦、得意とするイギリスGP、そしてサンマリノGPと2戦連続で転倒再スタートという厳しいレースが続いている。昨年の大会では、12位の結果を残した。今年は安定した走りでシングルフィニッシュを量産してきただけに、今年もシングルフィニッシュとベストリザルトを目標に上位を目指す。
ケガから復帰3戦目を迎えるホルヘ・ロレンソ(Repsol Honda Team)が、ホームグランプリで今季ベストを目指す。体調はまだ完全ではないが、アラゴンは得意とするサーキットの一つ。昨年はPPを獲得、決勝はスタート直後の1コーナーで転倒リタイアという残念なレースとなった。万全ではない体調で、イギリスGP、サンマリノGPと2戦連続で14位でフィニッシュしているロレンソ。地元ファンの声援に応える結果を目指す。
マルク・マルケス(MotoGP 総合1位)
「ミサノで優勝することができたので、今週のレースがとても楽しみです。アラゴンはセルベラにとても近いのでまるで家にいるような気分になります。僕の街からたくさんの人が見に来てくれるので、モチベーションも上がります。チャンピオンシップをリードしていますが、レースウイークのアプローチは変わりません。プッシュし続け、最高の結果を達成できるようにがんばります。アラゴンが楽しみです」
カル・クラッチロー(MotoGP 総合9位)
「ミサノはあまりいい週末にならなかったので、今週末は前進しなければなりません。ミサノはグリップがありませんでした。条件はみんな同じなので、なぜマシンのフィーリングに苦戦したのか、しっかり分析したいです。アラゴンはグリップがいいサーキットなので、もっといいフィーリングがつかめると思います。チームとHondaとともに取り組み、再びトップグループに戻れることを願っています」
中上貴晶(MotoGP 総合12位)
「ミサノはノーポイントに終わりました。なにが起きたのか、そしてアラゴンに向けてどのように改善できるのか、データを検証しました。アラゴンはアップダウンや、ブラインドコーナーがあるので、簡単なサーキットではありません。どのライダーにとっても大きな挑戦になります。いいペースがあることは分かっていますし、自分の強みも分かっているのでベストを尽くします。アラゴンのあとはタイGP。そのあとは僕のホームグランプリのもてぎを迎えます。モチベーションをキープしてがんばります」
ホルヘ・ロレンソ(MotoGP 総合19位)
「アラゴンは好きなサーキットです。過去にいい結果を残したこともあります。ミサノGPの週末はいいスタートを切れたので、今回も強くなれることを願っています。体力も回復してきているので、目標はトップとの差を縮めていくことです。シルバーストンとミサノよりもいい結果を残すことを目標に戦います。後半戦の遠征シリーズが始まる前にホームのファンの前でレースができるのでうれしいです」
カテゴリー: F1 / MotoGP
第14戦アラゴンGPが、9月20日(金)~22日(日)の3日間、スペインのモーターランド・アラゴンで開催される。このサーキットは、バルセロナとバレンシアからそれぞれ約200km離れたアルカニスの郊外にる。スペインGP、カタルニアGP、バレンシアGPに続くスペイン4カ所目のグランプリとして2010年にスタートし、今年で10度目の開催となる。
モーターランド・アラゴンは一周5.078km。マレーシアのセパン・インターナショナル・サーキット、タイのチャーン・インターナショナル・サーキット、そしてトルコのイスタンブール・パーク・サーキットなどを手がけたドイツ人デザイナーのヘルマン・ティルケ氏によって設計された。ティルケ氏がデザインしたサーキットは、自然の地形を利用したアップダウンと、バリエーションに富んだコーナーが連続し、リズム感あふれるレイアウトが特徴。モーターランド・アラゴンはこうした特徴に加え、2本の長いストレートを組み合わせたレイアウトになっており、パッシングポイントが多いため、選手たちから高い評価を得ている。
過去、この大会では、11年に当時、Repsol Honda Teamから参戦していたケーシー・ストーナーが優勝。このサーキットにおけるRepsol Honda TeamのMotoGP通算100勝目を達成した。さらに12年には、18年までRepsol Honda Teamに在籍したダニ・ペドロサ、13年にはマルク・マルケスと、Repsol Honda Teamが3年連続で優勝を果たしている。
その後、14年、15年はRepsol Honda Teamは優勝できなかったが、16年はマルケスが3年ぶりの優勝を達成し、17年、18年と3年連続で大会制覇を成し遂げた。
前戦サンマリノGPで今季7勝目、今季12回目の表彰台を獲得したマルケスは、総合首位をキープするだけではなく、ランキング2位のアンドレア・ドヴィツィオーゾ(ドゥカティ)に93ポイント、総合3位のダニーロ・ペトルッチ(ドゥカティ)に124ポイント、総合4位のアレックス・リンス(スズキ)に126ポイントと大量リードを築いた。今大会はシーズンを通してマルケスが得意とするサーキットの一つであり、シーズン8勝目を目標に、タイトル獲得に向けて着実に前進する意気込みだ。
マルケスは、バルセロナから約100km離れたリェイダ近郊のセルベラで生まれ育った。自宅から最も近いカタルニアGPがホームグランプリとなるが、アラゴンも自宅から約170kmの距離にあるため、自身にとって第2のホームグランプリと言える。
2010年にスタートしたアラゴンGPでは、Moto2クラスに出場した11年に優勝、12年は2位。MotoGPクラスでは、13年、16年、17年、18年と4勝を挙げている。予選では、125cc時代の10年、Moto2時代の11年、MotoGPクラスでは13年から16年まで4年連続でポールポジション(PP)を獲得し、アラゴンGPでの最速ライダーとして君臨してきた。過去2年はPP獲得を逃しているが、今年はシーズン9回目のPPが期待される。昨年の大会では、10コーナーが「マルク・マルケス・コーナー」と命名され、その記念すべき大会で優勝している。今年も自身の名前が付けられたコーナーがあるサーキットで、ファンを魅了する走りが期待される。
このサーキットを得意とするカル・クラッチロー(LCR Honda CASTROL)は、後半戦に入って苦戦が続いている。前戦サンマリノGPではタイヤのグリップをうまく引き出せず転倒リタイアに終わった。過去、アラゴンGPでは、ドゥカティ時代の14年に3位表彰台に立っているが、LCR Hondaでは15年に7位、16年に5位。過去2年は転倒リタイアに終わっている。今年はシーズン3回目の表彰台獲得を目指す。
総合12位につける中上貴晶(LCR Honda IDEMITSU)は、過去2戦、得意とするイギリスGP、そしてサンマリノGPと2戦連続で転倒再スタートという厳しいレースが続いている。昨年の大会では、12位の結果を残した。今年は安定した走りでシングルフィニッシュを量産してきただけに、今年もシングルフィニッシュとベストリザルトを目標に上位を目指す。
ケガから復帰3戦目を迎えるホルヘ・ロレンソ(Repsol Honda Team)が、ホームグランプリで今季ベストを目指す。体調はまだ完全ではないが、アラゴンは得意とするサーキットの一つ。昨年はPPを獲得、決勝はスタート直後の1コーナーで転倒リタイアという残念なレースとなった。万全ではない体調で、イギリスGP、サンマリノGPと2戦連続で14位でフィニッシュしているロレンソ。地元ファンの声援に応える結果を目指す。
マルク・マルケス(MotoGP 総合1位)
「ミサノで優勝することができたので、今週のレースがとても楽しみです。アラゴンはセルベラにとても近いのでまるで家にいるような気分になります。僕の街からたくさんの人が見に来てくれるので、モチベーションも上がります。チャンピオンシップをリードしていますが、レースウイークのアプローチは変わりません。プッシュし続け、最高の結果を達成できるようにがんばります。アラゴンが楽しみです」
カル・クラッチロー(MotoGP 総合9位)
「ミサノはあまりいい週末にならなかったので、今週末は前進しなければなりません。ミサノはグリップがありませんでした。条件はみんな同じなので、なぜマシンのフィーリングに苦戦したのか、しっかり分析したいです。アラゴンはグリップがいいサーキットなので、もっといいフィーリングがつかめると思います。チームとHondaとともに取り組み、再びトップグループに戻れることを願っています」
中上貴晶(MotoGP 総合12位)
「ミサノはノーポイントに終わりました。なにが起きたのか、そしてアラゴンに向けてどのように改善できるのか、データを検証しました。アラゴンはアップダウンや、ブラインドコーナーがあるので、簡単なサーキットではありません。どのライダーにとっても大きな挑戦になります。いいペースがあることは分かっていますし、自分の強みも分かっているのでベストを尽くします。アラゴンのあとはタイGP。そのあとは僕のホームグランプリのもてぎを迎えます。モチベーションをキープしてがんばります」
ホルヘ・ロレンソ(MotoGP 総合19位)
「アラゴンは好きなサーキットです。過去にいい結果を残したこともあります。ミサノGPの週末はいいスタートを切れたので、今回も強くなれることを願っています。体力も回復してきているので、目標はトップとの差を縮めていくことです。シルバーストンとミサノよりもいい結果を残すことを目標に戦います。後半戦の遠征シリーズが始まる前にホームのファンの前でレースができるのでうれしいです」
カテゴリー: F1 / MotoGP