MotoGP | ホンダ 第12戦 イギリスGP 予選レポート
マルケスが4戦連続今季8回目のPPで今季7勝目に挑む
2019年 MotoGP イギリスGPの予選は、終日、青空が広がる絶好のコンディションの中で行われ、フリー走行でタイヤテストに集中したマルク・マルケス(Repsol Honda Team)が、4戦連続今季8回目のポールポジション(PP)を獲得した。
初日のフリー走行で2番手につけたマルク・マルケスは、2日目のFP3でも決勝に向けてタイヤテストに集中して3番手だった。
そして迎えた予選Q2では、1回目のアタックで1分58秒667の自己ベストをマークすると、2回目のアタックでは、さらにタイムを短縮して1分58秒168をマークしてライバルを圧倒した。
シルバーストンのこれまでのベストタイムは、2017年にマルケスがマークした1分59秒941だった。今年は大幅な路面改修を受けたことで初日から好タイムが続出したが、自身のタイムを1.773秒短縮する走りでマルケスは、サーキットに集まったファンを魅了した。
これでマルケスは、最多PP記録を「88」へと伸ばし、最高峰クラスの最多PP記録も「60」とした。最高峰クラスで120戦目を迎えるマルケス。決勝では今季7勝目、最高峰クラス「51」勝目に挑む。
ホームGPに気合満点のカル・クラッチロー(LCR Honda CASTROL)は、着実にタイムを短縮し、フリー走行では大接戦の中で総合6番手。そして予選では、地元ファンの声援の中でPP獲得を狙ったが、痛恨の転倒を喫し、9番手だった。クラッチローは、1回目のアタックで1分59秒243をマーク。さらにタイムを短縮しようと挑んだ2回目のアタックでは、7コーナーでフロントからスリップダウン。3年ぶりのPP獲得を期待した地元ファンの期待には応えられなかったが、その熱い走りに大きな拍手が送られた。
初日11番手の中上貴晶(LCR Honda IDEMITSU)は、フリー走行で9番手に浮上してダイレクトでQ2進出を果たした。しかし、予選では単独走行となり、思うようにタイムを更新することができず、10番グリッドから決勝に挑むことになった。決勝はさらに気温が上がりタイヤに厳しいレースになることが予想される。今大会の予選目標は6番手以内。それを達成することはできなかったが、決勝では、トップ6を目標に挑む。
ケガから4戦ぶりに復帰のホルヘ・ロレンソ(Repsol Honda Team)は、セッションを追う毎に確実にタイムを上げたが、21番手だった。今大会は、思っていた以上に体調が完全ではなく、苦しい走りを強いられた。しかし、次戦に向けてフィーリングを取り戻すことに集中し、決勝では完走を目指す。
マルク・マルケス(MotoGP 1番手)
「1本目のタイヤは、すごくフィーリングが良かったので、ひとりでアタックすることにしました。2本目はさらにタイムを更新できると思っていましたが、コース上が混雑していたので、少し待つことにしました。いろいろ戦略を考えましたが、最初にアタックする必要はないと思い、最後のラップまで待つことにしました。最後のラップは、タイヤもアタックする状態になっていたし、本当に良いタイムをマークすることができました。バレンティーノが前を走っていましたが、スリップを使うにはちょっと遠すぎました。明日はいいレースができると思いますが、ライバルも多いので厳しいレースになると思います。明日は優勝争いに加われると思います」
カル・クラッチロー(MotoGP 9番手)
「今日は可能な限り、ベストを尽くしました。転倒は完全に自分のミスですが、今日はPPを狙っていたので仕方ありません。今日はちょっと向かい風だったので通常よりブレーキングを遅らせることができると思ったのですが、コーナーリングスピードが速すぎました。ルーキーが犯すような初歩的なミスでした。ここはスタートから1コーナーで抜くことが難しいのでできる限り前のポジションを獲得しようと思いました。思ったようにはいきませんでしたが、できる限りのことはしました。明日はスタートを決めて、なるべく早くトップグループにおいつきたいです。そうしないとトップグループにおいていかれるからです」
中上貴晶(10番手)
「FP3は厳しい戦いとなりましたが、なんとか1分59秒台に入れて、9番手でQ2に進出することができました。Q2は、FP3より気温が5℃上がり、路面温度も10℃以上あがりましたが、ラップタイムは全体的に上がりました。自分もタイムを上げようと思ったのですが、今日はうまくまとめきれず、フリー走行のタイムをわずかに更新しただけでした。今日は完全に自分のミス。コースに出るタイミングが悪かっただけでなく、アタックしているときも、欲張りすぎてブレーキングでミスをしてしまいました。ラップタイムを含めて、納得のいかない予選となりました。それでもなんとか10番手に入れたし、最低限の目標は達成できたと思います。明日は厳しい戦いになると思いますが、得意のサーキットなのでいいレースにしたいです。目標は大会前に言ったトップ5~6を目指すという気持ちに変わりはありません。ベストを尽くします」
ホルヘ・ロレンソ(MotoGP 21番手)
「まだ体調が完全ではないので、明日の決勝レースは厳しい戦いになると思いますが、自分の回復状態を探りながらレースをしたいと思います。自分のキャリアで今回のようなケガは初めてなので、明日のレースは不必要なリスクは避けようと思います。次のレースやテストに向けて、心身ともに準備ができるように全力でがんばります」
カテゴリー: F1 / MotoGP
2019年 MotoGP イギリスGPの予選は、終日、青空が広がる絶好のコンディションの中で行われ、フリー走行でタイヤテストに集中したマルク・マルケス(Repsol Honda Team)が、4戦連続今季8回目のポールポジション(PP)を獲得した。
初日のフリー走行で2番手につけたマルク・マルケスは、2日目のFP3でも決勝に向けてタイヤテストに集中して3番手だった。
そして迎えた予選Q2では、1回目のアタックで1分58秒667の自己ベストをマークすると、2回目のアタックでは、さらにタイムを短縮して1分58秒168をマークしてライバルを圧倒した。
シルバーストンのこれまでのベストタイムは、2017年にマルケスがマークした1分59秒941だった。今年は大幅な路面改修を受けたことで初日から好タイムが続出したが、自身のタイムを1.773秒短縮する走りでマルケスは、サーキットに集まったファンを魅了した。
これでマルケスは、最多PP記録を「88」へと伸ばし、最高峰クラスの最多PP記録も「60」とした。最高峰クラスで120戦目を迎えるマルケス。決勝では今季7勝目、最高峰クラス「51」勝目に挑む。
ホームGPに気合満点のカル・クラッチロー(LCR Honda CASTROL)は、着実にタイムを短縮し、フリー走行では大接戦の中で総合6番手。そして予選では、地元ファンの声援の中でPP獲得を狙ったが、痛恨の転倒を喫し、9番手だった。クラッチローは、1回目のアタックで1分59秒243をマーク。さらにタイムを短縮しようと挑んだ2回目のアタックでは、7コーナーでフロントからスリップダウン。3年ぶりのPP獲得を期待した地元ファンの期待には応えられなかったが、その熱い走りに大きな拍手が送られた。
初日11番手の中上貴晶(LCR Honda IDEMITSU)は、フリー走行で9番手に浮上してダイレクトでQ2進出を果たした。しかし、予選では単独走行となり、思うようにタイムを更新することができず、10番グリッドから決勝に挑むことになった。決勝はさらに気温が上がりタイヤに厳しいレースになることが予想される。今大会の予選目標は6番手以内。それを達成することはできなかったが、決勝では、トップ6を目標に挑む。
ケガから4戦ぶりに復帰のホルヘ・ロレンソ(Repsol Honda Team)は、セッションを追う毎に確実にタイムを上げたが、21番手だった。今大会は、思っていた以上に体調が完全ではなく、苦しい走りを強いられた。しかし、次戦に向けてフィーリングを取り戻すことに集中し、決勝では完走を目指す。
マルク・マルケス(MotoGP 1番手)
「1本目のタイヤは、すごくフィーリングが良かったので、ひとりでアタックすることにしました。2本目はさらにタイムを更新できると思っていましたが、コース上が混雑していたので、少し待つことにしました。いろいろ戦略を考えましたが、最初にアタックする必要はないと思い、最後のラップまで待つことにしました。最後のラップは、タイヤもアタックする状態になっていたし、本当に良いタイムをマークすることができました。バレンティーノが前を走っていましたが、スリップを使うにはちょっと遠すぎました。明日はいいレースができると思いますが、ライバルも多いので厳しいレースになると思います。明日は優勝争いに加われると思います」
カル・クラッチロー(MotoGP 9番手)
「今日は可能な限り、ベストを尽くしました。転倒は完全に自分のミスですが、今日はPPを狙っていたので仕方ありません。今日はちょっと向かい風だったので通常よりブレーキングを遅らせることができると思ったのですが、コーナーリングスピードが速すぎました。ルーキーが犯すような初歩的なミスでした。ここはスタートから1コーナーで抜くことが難しいのでできる限り前のポジションを獲得しようと思いました。思ったようにはいきませんでしたが、できる限りのことはしました。明日はスタートを決めて、なるべく早くトップグループにおいつきたいです。そうしないとトップグループにおいていかれるからです」
中上貴晶(10番手)
「FP3は厳しい戦いとなりましたが、なんとか1分59秒台に入れて、9番手でQ2に進出することができました。Q2は、FP3より気温が5℃上がり、路面温度も10℃以上あがりましたが、ラップタイムは全体的に上がりました。自分もタイムを上げようと思ったのですが、今日はうまくまとめきれず、フリー走行のタイムをわずかに更新しただけでした。今日は完全に自分のミス。コースに出るタイミングが悪かっただけでなく、アタックしているときも、欲張りすぎてブレーキングでミスをしてしまいました。ラップタイムを含めて、納得のいかない予選となりました。それでもなんとか10番手に入れたし、最低限の目標は達成できたと思います。明日は厳しい戦いになると思いますが、得意のサーキットなのでいいレースにしたいです。目標は大会前に言ったトップ5~6を目指すという気持ちに変わりはありません。ベストを尽くします」
ホルヘ・ロレンソ(MotoGP 21番手)
「まだ体調が完全ではないので、明日の決勝レースは厳しい戦いになると思いますが、自分の回復状態を探りながらレースをしたいと思います。自分のキャリアで今回のようなケガは初めてなので、明日のレースは不必要なリスクは避けようと思います。次のレースやテストに向けて、心身ともに準備ができるように全力でがんばります」
カテゴリー: F1 / MotoGP