MotoGP | ホンダ 2019年 第6戦 イタリアGP 決勝レポート
MotoGP 第6戦イタリアGPは、連日、好天に恵まれ、決勝日は最高気温が29℃、路面温度が49℃ともっとも厳しい条件となった。夏の到来を感じさせるその暑さの中で、今季4回目のポールポジション(PP)から好スタートを切ってトップグループに加わったマルク・マルケス(Repsol Honda Team)は、ホームグランプリに闘志を燃やすダニーロ・ペトルッチ、アンドレア・ドヴィツィオーゾのドゥカティ勢とし烈な優勝争いを繰り広げ、2位でフィニッシュした。
最終ラップの1コーナーで、マルケスとドゥカティ勢2人の3人が並んだシーンは、ムジェロに集まった8万3千人のファンを興奮させた。今大会、順調にセットアップを進めたマルケス。2014年以来の優勝の期待が膨らみましたが、わずか、0.043秒、届かなかった。
5年ぶりの大会制覇と今季4勝目は逃したが、総合2位のドヴィツィオーゾに先着したことで、12ポイント差へと広げ、総合3位で今大会4位のアレックス・リンス(スズキ)との差も、27ポイントへと広げた。
予選10番手から決勝に挑んだ中上貴晶(LCR Honda IDEMITSU)が、好スタートを切ってオープニングラップ6番手。グランプリ2年目にして初めてトップグループに加わると、最終的に5位でフィニッシュした。昨年のバレンシアGPの6位をしのぐベストリザルトとなった中上は、今シーズン初めてインディペンデントチームライダーのトップでフィニッシュ。チームのホームグランプリで好走をみせ、スタッフも大喜びだった。
予選6番手から決勝に挑んだカル・クラッチロー(LCR Honda CASTROL)は、好スタートを切ってトップグループに加わるも、中盤になってタイヤの消耗に苦しみ、8位に終わった。ヨーロッパラウンドに入って3戦連続で優勝戦戦に加われなかったクラッチロー。次戦カタルニアGPの雪辱に闘志を燃やしていた。
予選17番手と厳しいグリッドから決勝に挑んだホルヘ・ロレンソ(Repsol Honda Team)は、粘り強い走りをみせて13位でチェッカーを受けた。ロレンソは、最高峰クラスで3度のタイトルを獲得。イタリアGPで6回の優勝をしている。それだけに13位というのは厳しい結果となったが、次戦カタルニアGPに向けて、チーム一丸となって改善に取り組んでいく。
マルク・マルケス(MotoGP 2位)
「今日は守りのレースをしました。このサーキットはあまり相性がよくありませんが、最後までベストを尽くしました。落ち着いて、最終ラップまで勝負のときを待ちました。しかし最終ラップの1コーナーでミスをしてしまい、2人にオーバーテイクされてしまいました。今日のペトルッチはとてもいい走りをしていました。優勝したペトルッチにおめでとうと言いたいです。今日のレースの目標はドヴィツィオーゾとリンスの前でフィニッシュすることでした。それができたのでうれしいです。Moto2クラスで優勝した弟のアレックスにもおめでとうと言いたいです。彼もすばらしいレースをしました。Repsol Honda Teamは、今大会も優勝争いができるように一生懸命取り組んでくれました。感謝しています」
中上貴晶(MotoGP 5位)
「今日はいいスタートが切れました。そのおかげで1コーナーでは、思い通りのラインを通ることができてポジションを上げることができました。その後も落ち着いて、力強い走りができました。ペースは、全体的にそれほど速いものではありませんでしたが、トップグループについていくのはさすがに簡単ではありませんでした。しかし、今日はカル(・クラッチロー)についていったことで、いいリズムをつかむことができました。ストレートでは厳しい走りになりましたが、今回はセクター2とセクター3でとてもいい走りができていたので、その区間でトップグループのライダーたちとの差も縮めることができました。今大会は予選を終えた時点で前後ミディアムで行くことに決めました。タイヤの選択に迷いがなかったことも、強い気持ちでレースを戦えた要因でした。今日は初めてトップグループで走れたことで、自分の速いパート、そうでないパートをしっかり見ることができました。今日の経験を、次戦以降、しっかり活かしたいです。今大会はチームのホームグランプリだったので、自己ベストはもちろん、インディペンデントチームライダーの中でトップでゴールできたことで、少しは期待に応えられたかなと思っています。グランプリに来てから、今日は1番いいレースになりました。すばらしいバイクに仕上げてくれたチームに感謝しています」
カル・クラッチロー(MotoGP 8位)
「今日はとても難しいレースでした。今シーズン一番ひどいレースだったかもしれません。トップグループで走行していましたが、そこからポジションを落としてしまいました。昨年まで、このようなレースはあまりなかったと思います。とにかく、切り返すときのマシンのフィーリングがよくありませんでした。これは今週末ずっと抱えていた問題です。そのため切り返しで力強い走りができませんでした。残り14周くらいで、リアタイヤがかなり消耗してきて、自分のペースをキープすることができませんでした。レース後にチームやミシュランと状況を確認したところ、リアタイヤのラバーに異常が見つかりました。なぜこうしたことが起きたのか、ミシュランが調査してくれると思います。厳しいレースでした。思っていたような結果ではありませんでしたが、ポイントを獲得できてよかったです」
ホルヘ・ロレンソ(MotoGP 13位)
「今日は思った通りのレースとなりました。速いペースで走ることができず、マシンもあまり快適ではありませんでした。ウォームアップで調整し、少し改善した部分もありますが、期待以上でも以下でもありませんでした。しかし、僕もHondaもあきらめずに解決策を探します。これから日本に行ってHondaとマシンを改善するための仕事をして、次戦に向けて準備をします」
カテゴリー: F1 / MotoGP
最終ラップの1コーナーで、マルケスとドゥカティ勢2人の3人が並んだシーンは、ムジェロに集まった8万3千人のファンを興奮させた。今大会、順調にセットアップを進めたマルケス。2014年以来の優勝の期待が膨らみましたが、わずか、0.043秒、届かなかった。
5年ぶりの大会制覇と今季4勝目は逃したが、総合2位のドヴィツィオーゾに先着したことで、12ポイント差へと広げ、総合3位で今大会4位のアレックス・リンス(スズキ)との差も、27ポイントへと広げた。
予選10番手から決勝に挑んだ中上貴晶(LCR Honda IDEMITSU)が、好スタートを切ってオープニングラップ6番手。グランプリ2年目にして初めてトップグループに加わると、最終的に5位でフィニッシュした。昨年のバレンシアGPの6位をしのぐベストリザルトとなった中上は、今シーズン初めてインディペンデントチームライダーのトップでフィニッシュ。チームのホームグランプリで好走をみせ、スタッフも大喜びだった。
予選6番手から決勝に挑んだカル・クラッチロー(LCR Honda CASTROL)は、好スタートを切ってトップグループに加わるも、中盤になってタイヤの消耗に苦しみ、8位に終わった。ヨーロッパラウンドに入って3戦連続で優勝戦戦に加われなかったクラッチロー。次戦カタルニアGPの雪辱に闘志を燃やしていた。
予選17番手と厳しいグリッドから決勝に挑んだホルヘ・ロレンソ(Repsol Honda Team)は、粘り強い走りをみせて13位でチェッカーを受けた。ロレンソは、最高峰クラスで3度のタイトルを獲得。イタリアGPで6回の優勝をしている。それだけに13位というのは厳しい結果となったが、次戦カタルニアGPに向けて、チーム一丸となって改善に取り組んでいく。
マルク・マルケス(MotoGP 2位)
「今日は守りのレースをしました。このサーキットはあまり相性がよくありませんが、最後までベストを尽くしました。落ち着いて、最終ラップまで勝負のときを待ちました。しかし最終ラップの1コーナーでミスをしてしまい、2人にオーバーテイクされてしまいました。今日のペトルッチはとてもいい走りをしていました。優勝したペトルッチにおめでとうと言いたいです。今日のレースの目標はドヴィツィオーゾとリンスの前でフィニッシュすることでした。それができたのでうれしいです。Moto2クラスで優勝した弟のアレックスにもおめでとうと言いたいです。彼もすばらしいレースをしました。Repsol Honda Teamは、今大会も優勝争いができるように一生懸命取り組んでくれました。感謝しています」
中上貴晶(MotoGP 5位)
「今日はいいスタートが切れました。そのおかげで1コーナーでは、思い通りのラインを通ることができてポジションを上げることができました。その後も落ち着いて、力強い走りができました。ペースは、全体的にそれほど速いものではありませんでしたが、トップグループについていくのはさすがに簡単ではありませんでした。しかし、今日はカル(・クラッチロー)についていったことで、いいリズムをつかむことができました。ストレートでは厳しい走りになりましたが、今回はセクター2とセクター3でとてもいい走りができていたので、その区間でトップグループのライダーたちとの差も縮めることができました。今大会は予選を終えた時点で前後ミディアムで行くことに決めました。タイヤの選択に迷いがなかったことも、強い気持ちでレースを戦えた要因でした。今日は初めてトップグループで走れたことで、自分の速いパート、そうでないパートをしっかり見ることができました。今日の経験を、次戦以降、しっかり活かしたいです。今大会はチームのホームグランプリだったので、自己ベストはもちろん、インディペンデントチームライダーの中でトップでゴールできたことで、少しは期待に応えられたかなと思っています。グランプリに来てから、今日は1番いいレースになりました。すばらしいバイクに仕上げてくれたチームに感謝しています」
カル・クラッチロー(MotoGP 8位)
「今日はとても難しいレースでした。今シーズン一番ひどいレースだったかもしれません。トップグループで走行していましたが、そこからポジションを落としてしまいました。昨年まで、このようなレースはあまりなかったと思います。とにかく、切り返すときのマシンのフィーリングがよくありませんでした。これは今週末ずっと抱えていた問題です。そのため切り返しで力強い走りができませんでした。残り14周くらいで、リアタイヤがかなり消耗してきて、自分のペースをキープすることができませんでした。レース後にチームやミシュランと状況を確認したところ、リアタイヤのラバーに異常が見つかりました。なぜこうしたことが起きたのか、ミシュランが調査してくれると思います。厳しいレースでした。思っていたような結果ではありませんでしたが、ポイントを獲得できてよかったです」
ホルヘ・ロレンソ(MotoGP 13位)
「今日は思った通りのレースとなりました。速いペースで走ることができず、マシンもあまり快適ではありませんでした。ウォームアップで調整し、少し改善した部分もありますが、期待以上でも以下でもありませんでした。しかし、僕もHondaもあきらめずに解決策を探します。これから日本に行ってHondaとマシンを改善するための仕事をして、次戦に向けて準備をします」
カテゴリー: F1 / MotoGP