MotoGP | ホンダ 2019年 第6戦 イタリアGP 予選レポート
MotoGP 第6戦イタリアGPの予選は、終日、青空が広がる絶好のコンディションとなり、フリー走行でタイヤテストに集中しながら3番手につけたマルク・マルケス(Repsol Honda Team)が、サーキットベストタイムを更新する1分45秒519のベストタイムで、2戦連続今季4回目のポールポジション(PP)を獲得した。
これでマルケスのPP獲得数は3クラス通算で84回となり自身が持つ最多PP記録を更新した。また、最高峰クラスでは56回目のPP獲得となり、ロッシ(ヤマハ)を抜いて単独2位となり、Hondaで5連覇を達成し、最高峰クラスのPP最多記録を持つミック・ドゥーハンの58回に、あと「2」と迫った。
マルケスは、今大会を前に風邪を引いて体調を崩した。この日も風邪声で完治したとはいえない状態だが、予選Q2では渾身のアタックを見せた。この日のPPタイムは、サーキットベストタイムを約0.5秒短縮する素晴らしい走りで、ムジェロの大観衆を魅了した。
ムジェロでは2014年に優勝して以来、4年連続で厳しいレースを強いられてきたマルケスだが、今年は5年ぶりのイタリアGP制覇に期待される。
カル・クラッチロー(LCR Honda CASTROL)が、フリー走行で8番手、予選では6番手タイムをマーク。2列目グリッドを獲得した。前日のフリー走行では、タイヤの選択に集中し、ソフト、ミディアム、ハードの3種類の比較テストに多くの時間を割いた。この日は、フロント、リアともにミディアムとハードの2択に集中し決勝に向けて準備を整えた。今大会は、チームのホームGPとなるだけにクラッチローも気合満点。開幕戦カタールGP以来となる今季2度目の表彰台獲得と今季初優勝に挑む。
初日のフリー走行で14番手に沈んだ中上貴晶(LCR Honda IDEMITSU)が、FP3で快走を見せて4番手に浮上。3戦連続でダイレクトでQ2進出を果たすと予選では10番手。完璧なアタックにはならなかったが、今季の目標であるトップ10入りを果たした。Moto2時代からムジェロを得意とする中上。決勝ではベストリザルトの6位以上を目標に、チームの期待に応える意気込みだ。
初日20番手と出遅れたホルヘ・ロレンソ(Repsol Honda Team)が、今大会はQ2進出を果たせなかった。Q1を7番手で終えたことで17番手グリッドが確定した。スペイン、フランスとRC213Vを確実に攻略してきたロレンソだが、今大会は、思うような走りができなかった。しかし、決勝では後方から今季ベストを目指す。
マルク・マルケス(MotoGP 1番手)
「難しい予選でした。ほかのサーキットと違い、ペースを掴むまでちょっと時間がかかりました。最初のタイヤは、すぐにアタックすることができましたが、前を走るドヴィツィオーゾ(ドゥカティ)がスローダウンしたので、彼をオーバーテイクしました。そのとき少しタイムを落してしまいました。ピロ(ドゥカティ)もスリップストリームを使うため僕についてきました。駆け引きが必要な予選でした。セカンドタイヤは、戦略通りに進めることができました。スリップストリームを使っていいペースで走ることができました。ドヴィツィオーゾとのペースを完璧に計算しました。ポールポジションは重要ですが、もっとも大事なことはフロントローを獲得することです。明日のレースはライバルがたくさんいます。厳しい戦いになります」
カル・クラッチロー(MotoGP 8番手)
「昨日よりかなりよくなりました。1台のマシンを使い、同じセッティングに集中して走行しました。それが結果的によかったと思いますが、1分45秒後半には入れたかったです。そうすればもっといいグリッドを獲得できたと思います。予選タイムは、マルケスと0.5秒離れていますが、彼はスリップストリームで0.4秒は稼いだと思います。それを思えば、僕はいいところまできているし、予選結果にはかなり満足しています。なぜなら僕は単独で走行していたし、いいフィーリングがあったからです。マシンを改善するために、LCR Honda CASTROLチームは必要なインフォメーションを集め、すばらしい仕事をしています。明日はタイヤの戦いになると思います。正しい選択ができることを願っています」
中上貴晶(MotoGP 10番手)
「予選は路面温度が上がり、フリー走行のベストタイムは更新しましたが、厳しい走りとなりました。最後のアタックは、1本目のタイヤでマークしたベストを更新するチャンスでしたが、セクター4でマシンが振られ、そのときにブレーキパッドが開いてしまい、そのため、タイムをロスしてのベストでした。それがなければもう少し上のポジションで終われたと思います。しかし、バイクのフィーリングはすごくよくて、楽しく乗れました。ストレートではファクトリー勢のマシンに比べてやや差はありますが、インフィールドでいい走りができているので、明日は精いっぱいがんばります。決勝は前後ミディアムタイヤで戦う予定です。ハードは、スライドコントールが難しく、ミディアムの方が圧倒的に気持ちよく乗れているのでタイヤの選択に迷いはありません。今日は去年の大会でマルクがマークした1分46秒454を更新することができました。勿論、コンディションは違いますが、彼がチャンピオンを取ったマシンで、去年の彼のタイムを更新できたという点については胸を張れると思います。今年の目標を、またひとつ達成できた気持ちです。明日は全力で挑みます」
ホルヘ・ロレンソ(MotoGP 17番手)
「マシンをよくしようとしましたが、まだなにか足りません。いつもより苦戦しています。Hondaと僕は、マシンを快適に乗るための解決策を見つけるために一生懸命頑張っています。もちろんルールがあるので、できることには限界があります。体力を使うこのサーキットで、明日どのようなレースができるか楽しみです」
カテゴリー: F1 / MotoGP
これでマルケスのPP獲得数は3クラス通算で84回となり自身が持つ最多PP記録を更新した。また、最高峰クラスでは56回目のPP獲得となり、ロッシ(ヤマハ)を抜いて単独2位となり、Hondaで5連覇を達成し、最高峰クラスのPP最多記録を持つミック・ドゥーハンの58回に、あと「2」と迫った。
マルケスは、今大会を前に風邪を引いて体調を崩した。この日も風邪声で完治したとはいえない状態だが、予選Q2では渾身のアタックを見せた。この日のPPタイムは、サーキットベストタイムを約0.5秒短縮する素晴らしい走りで、ムジェロの大観衆を魅了した。
ムジェロでは2014年に優勝して以来、4年連続で厳しいレースを強いられてきたマルケスだが、今年は5年ぶりのイタリアGP制覇に期待される。
カル・クラッチロー(LCR Honda CASTROL)が、フリー走行で8番手、予選では6番手タイムをマーク。2列目グリッドを獲得した。前日のフリー走行では、タイヤの選択に集中し、ソフト、ミディアム、ハードの3種類の比較テストに多くの時間を割いた。この日は、フロント、リアともにミディアムとハードの2択に集中し決勝に向けて準備を整えた。今大会は、チームのホームGPとなるだけにクラッチローも気合満点。開幕戦カタールGP以来となる今季2度目の表彰台獲得と今季初優勝に挑む。
初日のフリー走行で14番手に沈んだ中上貴晶(LCR Honda IDEMITSU)が、FP3で快走を見せて4番手に浮上。3戦連続でダイレクトでQ2進出を果たすと予選では10番手。完璧なアタックにはならなかったが、今季の目標であるトップ10入りを果たした。Moto2時代からムジェロを得意とする中上。決勝ではベストリザルトの6位以上を目標に、チームの期待に応える意気込みだ。
初日20番手と出遅れたホルヘ・ロレンソ(Repsol Honda Team)が、今大会はQ2進出を果たせなかった。Q1を7番手で終えたことで17番手グリッドが確定した。スペイン、フランスとRC213Vを確実に攻略してきたロレンソだが、今大会は、思うような走りができなかった。しかし、決勝では後方から今季ベストを目指す。
マルク・マルケス(MotoGP 1番手)
「難しい予選でした。ほかのサーキットと違い、ペースを掴むまでちょっと時間がかかりました。最初のタイヤは、すぐにアタックすることができましたが、前を走るドヴィツィオーゾ(ドゥカティ)がスローダウンしたので、彼をオーバーテイクしました。そのとき少しタイムを落してしまいました。ピロ(ドゥカティ)もスリップストリームを使うため僕についてきました。駆け引きが必要な予選でした。セカンドタイヤは、戦略通りに進めることができました。スリップストリームを使っていいペースで走ることができました。ドヴィツィオーゾとのペースを完璧に計算しました。ポールポジションは重要ですが、もっとも大事なことはフロントローを獲得することです。明日のレースはライバルがたくさんいます。厳しい戦いになります」
カル・クラッチロー(MotoGP 8番手)
「昨日よりかなりよくなりました。1台のマシンを使い、同じセッティングに集中して走行しました。それが結果的によかったと思いますが、1分45秒後半には入れたかったです。そうすればもっといいグリッドを獲得できたと思います。予選タイムは、マルケスと0.5秒離れていますが、彼はスリップストリームで0.4秒は稼いだと思います。それを思えば、僕はいいところまできているし、予選結果にはかなり満足しています。なぜなら僕は単独で走行していたし、いいフィーリングがあったからです。マシンを改善するために、LCR Honda CASTROLチームは必要なインフォメーションを集め、すばらしい仕事をしています。明日はタイヤの戦いになると思います。正しい選択ができることを願っています」
中上貴晶(MotoGP 10番手)
「予選は路面温度が上がり、フリー走行のベストタイムは更新しましたが、厳しい走りとなりました。最後のアタックは、1本目のタイヤでマークしたベストを更新するチャンスでしたが、セクター4でマシンが振られ、そのときにブレーキパッドが開いてしまい、そのため、タイムをロスしてのベストでした。それがなければもう少し上のポジションで終われたと思います。しかし、バイクのフィーリングはすごくよくて、楽しく乗れました。ストレートではファクトリー勢のマシンに比べてやや差はありますが、インフィールドでいい走りができているので、明日は精いっぱいがんばります。決勝は前後ミディアムタイヤで戦う予定です。ハードは、スライドコントールが難しく、ミディアムの方が圧倒的に気持ちよく乗れているのでタイヤの選択に迷いはありません。今日は去年の大会でマルクがマークした1分46秒454を更新することができました。勿論、コンディションは違いますが、彼がチャンピオンを取ったマシンで、去年の彼のタイムを更新できたという点については胸を張れると思います。今年の目標を、またひとつ達成できた気持ちです。明日は全力で挑みます」
ホルヘ・ロレンソ(MotoGP 17番手)
「マシンをよくしようとしましたが、まだなにか足りません。いつもより苦戦しています。Hondaと僕は、マシンを快適に乗るための解決策を見つけるために一生懸命頑張っています。もちろんルールがあるので、できることには限界があります。体力を使うこのサーキットで、明日どのようなレースができるか楽しみです」
カテゴリー: F1 / MotoGP