MotoGP ホンダ スペインGP
終日、雲の多い天候となったMotoGP 第4戦スペインGPの予選は、前日のフリー走行より、気温も路面温度も下がったことでタイムの出やすい好条件となり、レベルの高いラップタイムの応酬となった。

その中で初日総合2番手につけたマルク・マルケス(Repsol Honda Team)は、午前中に行われたFP3で前日より約1秒をタイムを短縮して2番手をキープ、ダイレクトでQ2に進出した。

そして、ハイレベルな戦いとなったQ2でも1回目のアタックで1分36秒台に入れる好走で3戦連続ポールポジション(PP)の期待が寄せられたが、2回目、3回目のアタックをうまくまとめられず、最終的に3番グリッドが確定した。

しかし、連続ラップの安定性では、依然としてライバルをしのぐもので、決勝では優勝候補の筆頭。地元ファンの声援の中で、今季2勝目と昨年からの大会2連覇、そしてスペインGP通算3回目の優勝に挑む。

前日転倒を喫して5番手だったカル・クラッチロー(LCR Honda CASTROL)が、フリー走行で再び転倒を喫し、思うようにタイムを更新できなかったが、総合8番手でQ2進出を果たすと、6番グリッドを獲得した。2戦連続フロントロー獲得は果たせなかったが、FP4ではセットアップを進めることに成功し、2列目から今季2回目の表彰台と今季初優勝に挑む。

初日7番手と好調なスタートを切った中上貴晶(LCR Honda IDEMITSU)が、午前中に行われたFP3で前日より1秒以上タイムを短縮して7番手をキープ。初めてダイレクトでQ2進出を果たすと、トップから12番手までが0.634秒差という大接戦の中で8番手。開幕戦カタールGP、第2戦アルゼンチンGPでマークしたベストグリッド9位を更新することに成功した。予選の目標は2列目以内だったが、3列目から好スタートを切って、トップグループでの戦いに挑む。

初日4番手と好調なスタートを切ったホルヘ・ロレンソ(Repsol Honda Team)は、FP3で約1秒タイムを短縮するが、厳しいアタック合戦の中で10番手へとポジションを落とした。しかし、今季初めてダイレクトでQ2進出を果たし、確実に調子を上げていることを感じさせた。そしてQ2では、2コーナーで痛恨の転倒を喫して11番手。ロレンソ自身が期待した結果にはならなかったが、地元ファンの声援を力に今季ベストタイ記録のグリッドから決勝に挑む。

ワイルドカードで出場のステファン・ブラドル(Team HRC)は、フリー走行、予選と着実にタイムを短縮することに成功、Q2進出は果たせなかったが、14番グリッドを獲得した。今季初めての出場でまずまずのグリッドを獲得したブラドルの追い上げのレースが期待される。

マルク・マルケス(MotoGP 3番手)
「フロントローを獲得できてとてもうれしいです。ヘレスではいつも、いい走りを一周にまとめるのにもう少し苦労してきました。今日は、レースに向けてしっかり準備を整えられたことが、最も重要なことです。明日は、ライバルたちと比較することで、今の自分のレベルを理解できると思います。明日の気温がどうなるかは分かりませんが、明日の天候を見ていろいろ確認したいです。僕の持つPP最年少記録をブレイクした、ファビオ・クアルタラロにおめでとうと言いたいです。彼は今日、とてもいい仕事をしました。明日はいろいろなライダーがトップグループに加わる、いいレースになると思います」

カル・クラッチロー(MotoGP 6番手)
「FP3はセッティングが思ったように進みませんでしたが、明日は進められることを願っています。全体的に、今日はそれほど悪くありませんでしたが、FP3で転倒してしまったことが残念です。しかし、FP4ではセットアップを進められたし、予選では2列目グリッドを獲得できました。もちろん、もう少し前のグリッドがよかったと思いますが、ベストを尽くしました。レースに向けて、今夜セッティングに一生懸命取り組みたいと思います。チームもHondaもすばらしい仕事をしています。ヘレスの観客の前でいいレースができることを願っています」

中上貴晶(MotoGP 8番手)
「2列目以内というのが今日の目標でしたが、わずかに届きませんでした。しかし、FP3、FP4でいいペースで走ることができたので、決勝に向けては満足のいくものでした。予選では、何台かが1分36秒台に入るだろうと思っていました。その通りの結果になりました。自分は、FP3で1分37秒3が出たときに、予選では、1分37秒1を目標にしました。そのタイムを達成できず、ちょっと残念な気持ちでした。自分自身、もう少し行けたんじゃないかと不甲斐ない気持ちにもなりましたが、決勝に向けては、すごくいいかたちになったので、決勝でその悔しさをぶつけたいです。明日の決勝はトップ6を目標に最後まで戦います。チームもすばらしい仕事をしてくれているので、その期待に応えたいです。昨日、今日と流れはいいと思います。明日は、3列目からスタートを決めて、最後までトップグループで戦えるよう全力を尽くします」

ホルヘ・ロレンソ(MotoGP 11番手)
「予選はとても順調で、最初のアタックから、かなりプッシュしました。2回目のアタックでは、よりハードなブレーキングとしたのですが、残念ながらフロントが切れ込み、転倒してしまいました。幸い、ケガはありませんでした。4列目というのは理想的なポジションではありませんが、がんばります。みんなとても速いので、スタートがとても重要になります。11番手というのは満足できる結果ではありませんが、これまでのレースと比べてもトップとの差はかなり縮まっていると思います」

ステファン・ブラドル(MotoGP 14番手)
「今日もいい日になりました。金曜日ほどいいポジションではありませんが、前進できてうれしいです。明日のレースは、ポイント獲得を目標に挑みます。全体的にいい一日となりました」

このエントリーをはてなブックマークに追加

カテゴリー: F1 / MotoGP