MotoGP ホンダ マレーシアグランプリ
3連戦最後の戦いとなったマレーシアGPのフリー走行は、時折り、青空がのぞくも、雲の多い一日となり、Moto3クラスはウエット&ドライ、Moto2とMotoGPクラスは、辛うじてドライコンディションとなったが、いい路面コンディションではなかった。

その中で、2セッションともに運よくドライとなったMotoGPクラスでマルク・マルケス(Repsol Honda Team)は、3番手で初日を終えた。

これまで通り、決勝に向けてセットアップに集中したが、不安定な路面コンディションの中で苦戦。特にフロントタイヤのフィーリングに苦労したが、なんとか前進することに成功した。

昨年は雨のレースの中で4位でフィニッシュ。そのためタイトル争いは最終戦バレンシアGPへともちこまれたが、今年は3年連続5回目のタイトルを獲得してマレーシアGPを迎えた。今大会は、今季9勝目と前戦オーストラリアGPから持ち越しとなったコンストラクターズタイトル獲得に向けて、引き続きセットアップに集中する。

チームメートのダニ・ペドロサも不安定な天候と路面コンディションに翻弄され、セットアップに苦労した。一日を通じて思ったような走りができず、総合で11番手。2日目のフリー走行では、ダイレクトでのQ2進出を目指す。

中上貴晶(LCR Honda IDEMITSU)が、FP1で12番手、FP2で11番手と着実にセットアップを進めた。2日目のフリーと予選では、その改善につとめ、自身初のダイレクトでのQ2進出を目指す。

ルーキー・オブ・ザ・イヤー獲得に向けてライバルにリードを築くフランコ・モルビデリ(Estrella Galicia 0,0 Marc VDS)も着実にセットアップを進めて14番手。予選では3回目のQ2進出を目指す。

前戦オーストラリアGPのフリー走行で転倒、右足首を骨折したカル・クラッチロー(LCR Honda CASTROL)の代役として出場のステファン・ブラドルは17番手とまずまずのスタートを切った。代役、ワイルドカードを含めて今季4回目の出場。今大会はポイント獲得を目指す。

初ポイント獲得を目指すトーマス・ルティ(Estrella Galicia 0,0 Marc VDS)は21番手。前戦オーストラリアGPではポイント獲得まであと一歩の16位だった。今大会はポイント獲得に全力で挑む。

マルク・マルケス(MotoGP 3番手)
「全体的には、いい日になりました。午前中はいい感触がありましたが、午後のFP2はかなり苦戦しました。危ない瞬間が何度もありましたが、なんとかセーブすることができました。最後にフロントタイヤをハードからミディアムに変え、最後のアタックではスピードとラップタイムを上げることができました。とにかくレースペースに一生懸命取り組まなければなりません。もっとうまくフロントタイヤを使うために、違うセットアップを試したいと思います。今のところ最も速いドヴィツィオーゾに近付くためには、さらに一歩前進する必要があります」

ダニ・ペドロサ(MotoGP 11番手)
「今日はあまりいいフィーリングがありませんでした。リアのグリップがよくなく、コーナリングにもかなり苦戦しました。思っていたようなペースをつかむことができませんでした。午後はラップタイムが上がりましたが、グリップはもっと悪くなりました。テストの時のような感触が今のところないので、マシンのセットアップを改善する必要があります。明日へ向けて何をするべきかこれから考えて、引き続き一生懸命取り組まなければなりません。前進できるように明日もがんばることが重要です」

中上貴晶(MotoGP 13番手)
「トップ10が近かったので、もうひとがんばりしたかったです。しかし、雨が降ったり止んだりのために路面コンディションがあまりよくならず、路面にラバーがのりきらないままの一日でした。FP1からFP2にかけてタイムを更新しましたが、もう少しリアのグリップがほしかったです。2月のテストとくらべて、速く走れるポイントは何カ所かありました。コンディションが違うので単純にくらべられませんが、ウインターテストにくらべてもまだ0.8秒遅いので、明日は、それをしっかりつめていきたいです」

フランコ・モルビデリ(MotoGP 14番手)
「いい日でした。レースウイークのスタートとしてはうまくいったと思うのでとてもうれしいです。マシンと路面にいい感触がありましたが、まだ前進しなければなりません。そして、レースへ向けてセットアップのオプションを考えなければなりません」

ステファン・ブラドル(MotoGP 17番手)
「初日はまずまずでした。チームはいい仕事をしてくれて、何年も前に一緒に仕事した時と同じように仕事に取り組むことができました。すべてがかつて知ったセットアップの進め方でした。今日の天気はラッキーでした。ドライセッションが2回行えたので、マシンの感触をつかむためにもよかったです。違うセッティングやタイヤ選択を行い、いいタイヤで、いい時に、いい感触をつかむことができました。今のところすべてうまくいっています。この調子で続けられることを願っています。マシンにもう少し自信が必要ですが、長い休みの後に乗った最初の日は、いつもこんな感じなので心配はありません」

トーマス・ルティ(MotoGP 21番手)
「今日は暑かったです。ここの天気は特別で、コンディションにインパクトがあります。午後はもっといいタイムを出したいと思っていましたし、FP1からもっと前進したいと思っていました。しかし、2つのセッションの間に雨が降ったので、グリップレベルが変わったかもしれません。FP2では、両方のマシンを比べて全体的に前進できました。明日もセットアップを進めなければなりません」

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カテゴリー: F1 / MotoGP