MotoGP ホンダ サンマリノGP
終日、青空が広がったMotoGP サンマリノGP決勝は、2列目予選5番手から決勝に挑んだマルク・マルケス(Repsol Honda Team)が、好スタートからトップグループに加わり、2位でフィニッシュした。オープニングラップに4番手へとポジションを上げたマルケスは、2周目に3番手に浮上すると、前を走るアンドレア・ドヴィツィオーゾ、ホルヘ・ロレンソのドゥカティ勢とトップグループを形成した。

その後も、ドゥカティ勢の2人とマルケスは、気温27℃、路面温度41℃というレースウイークを通じてもっともタイヤに厳しいコンディションの中で1分33秒台のハイペースでラップを刻み、4番手以下にリードを広げる。その後、ドヴィツィオーゾが徐々にリードを広げ、その後方でマルケスは、ロレンソとし烈な2番手争いを繰り広げた。14周目から18周目まではマルケス。その後、ロレンソに先行を許すが、ラスト2周となった26周目にロレンソが転倒したことでマルケスが2位でフィニッシュした。ロレンソを厳しく追撃したマルケスは、24周目にファステストラップを刻むなど、プレッシャーをかけた走りが2位というリザルトを引き寄せた。

この結果、今大会優勝のドヴィツィオーゾが総合2位に浮上したが、その差は67点。今大会7位で総合3位にダウンしたバレンティーノ・ロッシ(ヤマハ)との差は59点から70点へ。今大会転倒リタイアに終わったロレンソとは91点差となり、3年連続5回目のタイトル獲得に向けて、また一歩前進した。

フリー走行、予選で転倒を喫したカル・クラッチロー(LCR Honda CASTROL)が、予選6番手から粘り強い走りを見せて3位表彰台に立った。予選6番手から決勝に挑んだクラッチローは、オープニングラップは7番手だったが、3周目にジャック・ミラー(ドゥカティ)を抜いて6番手へ。5周目にマーベリック・ビニャーレス(ヤマハ)をかわし5番手へ。9周目にアレックス・リンス(スズキ)を抜いて4番手に浮上すると、トップグループの3台を視野に着実にラップを重ね、ラスト2周でロレンソが転倒したことで3位に浮上、27周のレースを走り切った。チームのホームグランプリでの表彰台にスタッフも大喜びとなった。

その後方では予選11番手から好スタートを切り、ビニャーレス、ロッシ、アンドレア・イアンノーネ(スズキ)らとグループを結成、接近戦を繰り広げたダニ・ペドロサ(Repsol Honda Team)が6位でフィニッシュ。今季2回目のQ2進出を果たし、12番グリッドから決勝に挑んだフランコ・モルビデリ(Estrella Galicia 0,0 Marc VDS)が12位でチェッカーを受けた。これでモルビデリは、今大会ノーポイントに終わったハフィズ・シャーリン(ヤマハ)を抜いて総合17位から16位へ。ルーキー勢トップに浮上した。中上貴晶(LCR Honda IDEMITSU)は、予選19番手から追い上げて2大会連続でポイント獲得となる13位でフィニッシュした。

初ポイント獲得に気合を入れたトーマス・ルティ(Estrella Galicia 0,0 Marc VDS)は22位。予選18番手からポイント獲得圏内を走ったステファン・ブラドル(HRC Honda Team)は17番手を走行していた18周目に転倒リタイアとなった。

マルク・マルケス(MotoGP 2位)
「このサーキットではドゥカティがとても速いことはわかっていました。実際にそうだったので、今回の表彰台はとてもうれしいです。彼らはここで事前テストを行っていますが、僕たちは行っていません。でも一生懸命戦いました。そして接戦となりました。いいスタートを切ることができました。タイヤが温まるまで少し時間がかかりましたが、フロントとのギャップを縮めました。ドヴィ(アンドレア・ドヴィツィオーゾ)が今日はとても強いことが分かったので、2位を目標にしました。ホルヘも僕より速く、3番手に下がってからは、最終ラップにアタックできるかどうかを見極めるためにプッシュし続けました。彼が転倒したことで最終ラップのアタックを待たずに2位を確実にしました。チャンピオンシップで67ポイントのアドバンテージとなりました。これはとても大事なことです。うれしいです。マシンは快適です。次戦はとても好きなアラゴンです。準備は整っています」

カル・クラッチロー(MotoGP 3位)
「チームは今週末最高の仕事をしてくれました。今回は彼らにとって、とても重要なラウンドでした。僕にとって重要なレースだったイギリスでレースができなかったので、今回にすべてを注ぎました。ベストを尽くしました。ロレンソが最後に転倒したことは僕たちにとってラッキーなことでした。とは言っても、僕たちはいい仕事をしました。チームのことを誇りに思います。これでいい形でアラゴンに向かうことができます。マーベリック・ビニャーレスとアレックス・リンスの後ろでタイムをロスしたことで、マルク(マルケス)やホルヘ(ロレンソ)に追いつけなくなってしまいました。全体的にはとても満足しています。いい形で残りのシーズンに向かうことができます」

ダニ・ペドロサ(MotoGP 6位)
「今日の6位は今週末ベストを尽くした結果です。ポジティブな部分を持ち帰らなければなりません。もちろん今日の結果は十分ではなく、目標には遠いです。マーベリックについていってリンスに近付けるようにがんばりましたが届きませんでした。トップグループのペースにもっと近付けるようにマシンのセットアップに取り組む必要があります」

フランコ・モルビデリ(MotoGP 12位)
「12位でフィニッシュしました。ホームレースでポイントを獲得することができました。トップ10をキープするためにかなりリスクを負いました。ブレーキングでかなりプッシュしましたが、数周で問題が出て、いつものようなブレーキをかけることができず、ペースを落とさなければなりませんでした。また、加速でもタイムをロスしていました」

中上貴晶(MotoGP 13位)
「今日は長く厳しいレースでしたが、13位でフィニッシュし、ポイントを獲得することができました。土曜日のフリー走行と予選は、セットアップがうまくいかず厳しい一日になりましたが、今日はかなりよくなりました。タイヤもフロントにハード、リアにミディアムで、いい選択だったと思います。スタートも決まり、その後もプッシュし続け、最後までミスすることなく安定したラップタイムで走り切ることができました。わずか3点とはいえ貴重なポイント獲得となりました。次のアラゴンもこの調子でがんばります」

トーマス・ルティ(MotoGP 22位)
「厳しいレースになりました。レースウイークを通してコーナリングに苦戦しました。ウォームアップのあと、レースに向けて大きくセットアップを変えてみましたが、思っていたほどうまく機能しませんでした。完走することは簡単ではありませんでした。プッシュすることもできませんでした。いまは次のアラゴンのレースに向けて気持ちを切り替えています。そしてもっとマシンに自信がつくようにしなければなりません」

ステファン・ブラドル(MotoGP リタイア)
「今日はリアにハードタイヤを選びました。そのため快適に走れるようになるまで序盤は少し慎重になりました。もちろんレース終盤にアドバンテージを得られるようにという戦略でした。残念ながら数周したらフロントから振動が出て、転倒してしまいました。何が起きたのかわかりません。ミシュランとデータを検証して、問題を話し合いたいです」

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カテゴリー: MotoGP