MotoGP | ホンダ:第9戦 ドイツGP 初日レポート
MotoGPシーズン前半戦の締めくくりとなる第9戦ドイツGPのフリー走行は、終日青空が広がる絶好のコンディションで行われ、マルク・マルケス(Repsol Honda Team)が5番手、中上貴晶(LCR Honda IDEMITSU)が7番手、カル・クラッチロー(LCR Honda CASTROL)が9番手という結果となった。トップタイムのホルヘ・ロレンソ(ドゥカティ)から1秒差以内に18台という大接戦。その中で、3人のHonda勢が順調なスタートを切った。
MotoGPクラスへのデビューを果たしてからドイツGPでは5連覇を達成、125cc、Moto2時代を含めると8連勝中のマルケスは、FP1で2番手。FP2では5番手へとポジションを落としたが、連続走行ではライバルを圧倒し、ドイツGP9連覇の可能性を十分に感じさせる内容だった。
FP1では、フロントにミディアム、リアにソフトコンパウンドのタイヤを装着して27ラップを走行。1セッションを1セットのタイヤで、セッションのほとんどでトップタイムをキープするという快走を披露した。セッション終盤にニュータイヤを入れたアンドレア・イアンノーネ(スズキ)に首位を譲りタイムは2番手だったが、今季5勝目を期待させるすばらしいスタートとなった。
FP2では、前後にミディアムを入れて連続走行を行い、ここでもセッションの大半でトップタイムをキープする。終盤、多くの選手がソフトコンパウンドのニュータイヤを入れてのアタック合戦となり、マルケスは5番手へとポジションを落とした。セッション終盤もタイヤテストに集中し、フロントにハードコンパウンドのタイヤを装着、リアはミディアムのまま27ラップを周回し、決勝に向けて着々と準備を進めた。土曜日も引き続き、決勝に向けて準備を進めることになるマルケスだが、予選では2戦連続3回目のポールポジション獲得が期待される。
ルーキーの中上は、ベストリザルトとなる7番手で初日を終えた。FP1で11番手と好調なスタートを切ると、FP2でも順調にセットアップを進めた。セッション中盤、チームからのアドバイスで中上のライディングに合った車体のセットアップに変更すると、それがズバリ的中して一気にタイムを上げ、ベストリザルトの7番手で初日を終えた。土曜日の予選では、ダイレクトでのQ2進出を狙う。
9番手のクラッチローが、やや苦戦のスタートとなった。特にリアタイヤのグリップに不満を抱え、初日はその問題の解消に取り組んだ。試行錯誤の一日となったが、土曜日のフリー走行と予選では、引き続き決勝に向けてのタイヤ選択に集中する予定だ。予選ではトップ5を目指す。
前戦オランダGPのフリー走行で左手甲を痛めたフランコ・モルビデリ(Estrella Galicia 0,0 Marc VDS)は、FP1で19ラップを走行し22番手タイムをマークしたが、左手の回復が十分ではないことから、今大会の欠場を決めた。代役として、FP2からはHondaのテストライダーを務めるステファン・ブラドルが走行し21番手。ホームグランプリで急きょ巡ってきた出場のチャンスに、ブラドルは闘志を燃やしている。チームメートのトーマス・ルティは23番手だった。
開幕前日に今季を最後に引退することを表明したダニ・ペドロサ(Repsol Honda Team)は、フロントのフィーリングが決まらず20番手。250ccクラスで2勝、MotoGPでは4勝を挙げている得意のコースなだけに、2日目のタイム短縮とポジションアップに挑む。
マルク・マルケス(MotoGP 5番手)
「昨年に比べるとライバルたちと接戦になっていますが、初日としてはいい日になりました。今週末は完全にドライになりそうなので、日曜日の決勝はまた接戦になりそうです。とにかく、とてもいいスタートが切れました。午前中のソフトタイヤでも午後のハードタイヤでもいいペースを維持できたので、ポジティブです。しかし、マシンを思うようにスライドできないので、明日はもう少しセットアップを進めたいと思います。このサーキットではそれが重要になってくるので、その方法を見つけなければなりません。グリップはあまりよくありませんでした。タイヤの消耗もかなり早そうだったので、その面もうまくコントールできるようにしなければなりません」
中上貴晶(MotoGP 7番手)
「今回は大きなチャンスだと思っていました。このサーキットはストレートがないので、タイムに差が出ません。その分、厳しい戦いは覚悟していますが、FP1からいい走りができていました。FP2では、HRCからのアイディアでセッティングを大きく変えました。それがすごくよくて、スムーズな走りができるようになり、特に後半セクションのセクター3と4ではものすごくいい走りができました。反面、セクター1、セクター2で苦戦していますが、明日はその辺を克服したいです。HRCに感謝しています。明日の予選がすごく楽しみです。ダイレクトでQ2に進出したいです」
カル・クラッチロー(MotoGP 9番手)
「今日はあまりいい感触がなくて、正直苦戦しました。今日は13日の金曜日なので絶対プッシュしません(笑)。本当のことを言えば、あまりいいセットアップを見つけることができず、リアグリップもよくなくて、うまくいかなかっただけのことです。だからと言って、明日も前進できないというわけではありません。マシンをよくする秘策があるので、ひそかに自信はあります。今日はタイヤにいい感触がなかったので、明日はレースタイヤの選択に集中しなければなりません。ここ数戦はかなり順調で、毎戦トップ6に入ることができたので、この進歩には満足しています。今回は表彰台を獲得しなければなりません。厳しい戦いになりますが、悪くてもトップ5には入れると思います」
ダニ・ペドロサ(MotoGP 20番手)
「今日のラップタイムは最初からとてもよかったのですが、でもほかのライダーについていけるほどのいい感触はありませんでした。フロントフォークのセッティングに苦戦し、コーナーで十分な速さがありませんでした。2つのセッション中に前進できなかったので、明日はセットアップにおいてなにか別のことを試したいと思います」
ステファン・ブラドル(MotoGP 21番手)
「忙しい一日になりました。今回はテレビ放送のために来ていたし、FP1はテレビの仕事をしていました。そのあと、HRCのアルベルト・プーチ監督から呼ばれ、フランコの代役を頼まれました。急な展開でしたが、チームは温かく迎えてくれましたし、とてもプロフェッショナルな対応をしてくれました。チームには本当に感謝しています。Honda RC213Vは知っているので、FP2ではとにかく楽しもうと努力しました。と同時に、レースに向けて準備をしました。フランコが回復して、できる限り早くレースへ復帰することを願っています」
トーマス・ルティ(MotoGP 23番手)
「今日は初めてこのサーキットをMotoGPマシンで走ったのですが、とても難しかったです。忍耐強く、FP2に向けて前進しようとがんばりました。午後はもっと前進できると思っていましたが、思ったほどではありませんでした。これからすべてのデータを検証して、明日の午前中にもっといい感触を得られるようにしたいです」
カテゴリー: F1 / MotoGP
MotoGPクラスへのデビューを果たしてからドイツGPでは5連覇を達成、125cc、Moto2時代を含めると8連勝中のマルケスは、FP1で2番手。FP2では5番手へとポジションを落としたが、連続走行ではライバルを圧倒し、ドイツGP9連覇の可能性を十分に感じさせる内容だった。
FP1では、フロントにミディアム、リアにソフトコンパウンドのタイヤを装着して27ラップを走行。1セッションを1セットのタイヤで、セッションのほとんどでトップタイムをキープするという快走を披露した。セッション終盤にニュータイヤを入れたアンドレア・イアンノーネ(スズキ)に首位を譲りタイムは2番手だったが、今季5勝目を期待させるすばらしいスタートとなった。
FP2では、前後にミディアムを入れて連続走行を行い、ここでもセッションの大半でトップタイムをキープする。終盤、多くの選手がソフトコンパウンドのニュータイヤを入れてのアタック合戦となり、マルケスは5番手へとポジションを落とした。セッション終盤もタイヤテストに集中し、フロントにハードコンパウンドのタイヤを装着、リアはミディアムのまま27ラップを周回し、決勝に向けて着々と準備を進めた。土曜日も引き続き、決勝に向けて準備を進めることになるマルケスだが、予選では2戦連続3回目のポールポジション獲得が期待される。
ルーキーの中上は、ベストリザルトとなる7番手で初日を終えた。FP1で11番手と好調なスタートを切ると、FP2でも順調にセットアップを進めた。セッション中盤、チームからのアドバイスで中上のライディングに合った車体のセットアップに変更すると、それがズバリ的中して一気にタイムを上げ、ベストリザルトの7番手で初日を終えた。土曜日の予選では、ダイレクトでのQ2進出を狙う。
9番手のクラッチローが、やや苦戦のスタートとなった。特にリアタイヤのグリップに不満を抱え、初日はその問題の解消に取り組んだ。試行錯誤の一日となったが、土曜日のフリー走行と予選では、引き続き決勝に向けてのタイヤ選択に集中する予定だ。予選ではトップ5を目指す。
前戦オランダGPのフリー走行で左手甲を痛めたフランコ・モルビデリ(Estrella Galicia 0,0 Marc VDS)は、FP1で19ラップを走行し22番手タイムをマークしたが、左手の回復が十分ではないことから、今大会の欠場を決めた。代役として、FP2からはHondaのテストライダーを務めるステファン・ブラドルが走行し21番手。ホームグランプリで急きょ巡ってきた出場のチャンスに、ブラドルは闘志を燃やしている。チームメートのトーマス・ルティは23番手だった。
開幕前日に今季を最後に引退することを表明したダニ・ペドロサ(Repsol Honda Team)は、フロントのフィーリングが決まらず20番手。250ccクラスで2勝、MotoGPでは4勝を挙げている得意のコースなだけに、2日目のタイム短縮とポジションアップに挑む。
マルク・マルケス(MotoGP 5番手)
「昨年に比べるとライバルたちと接戦になっていますが、初日としてはいい日になりました。今週末は完全にドライになりそうなので、日曜日の決勝はまた接戦になりそうです。とにかく、とてもいいスタートが切れました。午前中のソフトタイヤでも午後のハードタイヤでもいいペースを維持できたので、ポジティブです。しかし、マシンを思うようにスライドできないので、明日はもう少しセットアップを進めたいと思います。このサーキットではそれが重要になってくるので、その方法を見つけなければなりません。グリップはあまりよくありませんでした。タイヤの消耗もかなり早そうだったので、その面もうまくコントールできるようにしなければなりません」
中上貴晶(MotoGP 7番手)
「今回は大きなチャンスだと思っていました。このサーキットはストレートがないので、タイムに差が出ません。その分、厳しい戦いは覚悟していますが、FP1からいい走りができていました。FP2では、HRCからのアイディアでセッティングを大きく変えました。それがすごくよくて、スムーズな走りができるようになり、特に後半セクションのセクター3と4ではものすごくいい走りができました。反面、セクター1、セクター2で苦戦していますが、明日はその辺を克服したいです。HRCに感謝しています。明日の予選がすごく楽しみです。ダイレクトでQ2に進出したいです」
カル・クラッチロー(MotoGP 9番手)
「今日はあまりいい感触がなくて、正直苦戦しました。今日は13日の金曜日なので絶対プッシュしません(笑)。本当のことを言えば、あまりいいセットアップを見つけることができず、リアグリップもよくなくて、うまくいかなかっただけのことです。だからと言って、明日も前進できないというわけではありません。マシンをよくする秘策があるので、ひそかに自信はあります。今日はタイヤにいい感触がなかったので、明日はレースタイヤの選択に集中しなければなりません。ここ数戦はかなり順調で、毎戦トップ6に入ることができたので、この進歩には満足しています。今回は表彰台を獲得しなければなりません。厳しい戦いになりますが、悪くてもトップ5には入れると思います」
ダニ・ペドロサ(MotoGP 20番手)
「今日のラップタイムは最初からとてもよかったのですが、でもほかのライダーについていけるほどのいい感触はありませんでした。フロントフォークのセッティングに苦戦し、コーナーで十分な速さがありませんでした。2つのセッション中に前進できなかったので、明日はセットアップにおいてなにか別のことを試したいと思います」
ステファン・ブラドル(MotoGP 21番手)
「忙しい一日になりました。今回はテレビ放送のために来ていたし、FP1はテレビの仕事をしていました。そのあと、HRCのアルベルト・プーチ監督から呼ばれ、フランコの代役を頼まれました。急な展開でしたが、チームは温かく迎えてくれましたし、とてもプロフェッショナルな対応をしてくれました。チームには本当に感謝しています。Honda RC213Vは知っているので、FP2ではとにかく楽しもうと努力しました。と同時に、レースに向けて準備をしました。フランコが回復して、できる限り早くレースへ復帰することを願っています」
トーマス・ルティ(MotoGP 23番手)
「今日は初めてこのサーキットをMotoGPマシンで走ったのですが、とても難しかったです。忍耐強く、FP2に向けて前進しようとがんばりました。午後はもっと前進できると思っていましたが、思ったほどではありませんでした。これからすべてのデータを検証して、明日の午前中にもっといい感触を得られるようにしたいです」
カテゴリー: F1 / MotoGP