ロードレース世界選手権 サンマリノグランプリ MotoGP
MotoGP 第13戦サンマリノGPの予選は、終日、青空の広がる絶好のコンディションの中で行われた。初日5番手のマルク・マルケス(Repsol Honda Team)は、フリー走行で総合首位に浮上、Q2進出を果たした。初日は好調な走りをするも、転倒を喫しタイムアタックができず5番手に終わっていた。しかし、2日目のフリー走行では、その走りをしっかりタイムにつなげ、5戦連続今季7回目のポールポジション獲得に向けて大きく前進した。

そして迎えた予選Q2では、1本目のタイヤでトップタイムをマーク、さらに2本目のタイヤでアタックしたが、痛恨の転倒を喫しタイムを更新できなかった。しかし、1回目のアタックでマークしたタイムで3番手につけ、フロントローを獲得。2日連続で転倒を喫したマルク・マルケスだが、転倒を経験することで、結果的に限界を探ることに成功するマルケスだけに、決勝では今季4勝目の期待が膨らむ。

フロントローを逃すも、チームのホームグランプリに気合満点のカル・クラッチロー(LCR Honda)が4番手につけた。初日のフリー走行では、マルク・マルケス同様、転倒を喫し6番手だったが、この日は着実にタイムを短縮、2列目を獲得した。大会開幕前にキッチンでチーズを切ろうとして左手人差し指を負傷し、万全な状態ではなかったが、チームのホームグランプリで表彰台争いに加わる意気込みだ。

昨年の覇者で、2年連続優勝を目指すダニ・ペドロサ(Repsol Honda Team)は、午前中のフリー走行で転倒を喫し、その影響もあって、万全な一日にはななかった。しかし、ミサノを得意とし随所で光る走りをしているだけに決勝では追い上げのレースに期待される。

初日18番手と出遅れたジャック・ミラー(Estrella Galicia 0,0 Marc VDS)が、2日目のフリー走行で11番手に浮上。Q2進出は果たせなかったが14番グリッドを獲得した。一方、初日10番手と好調のスタートを切ったチームメートのティト・ラバトは、2日目のフリー走行で12番手へとポジションを落としてQ2進出を果たせず。予選ではリアタイヤのグリップに苦しみ18番グリッドとなった。しかし、両選手ともに好調な走りを見せているだけに追い上げのレースが期待される。

マルク・マルケス (MotoGP 3番手)

「全体的には、今回の結果に満足しています。予選では通常よりプッシュすることになりますが、正直2回目のアタックは、高速コーナーでアスファルトの赤い部分に触れてしまったので、少しスローダウンしました。その後、少しはらんたどきに白線に触れてしまい、フロントから転倒してしまいました。ポールポジション獲得の可能性がありましたが、僕のミスです。でも大丈夫です。フロントローは獲得できたし、明日に向けていいペースがあるので満足しています。明日の路面温度は今日より低くなると思います。レースに向けて正しいリアタイヤの選択ができるかどうかがカギになってくると思います。タイヤの選択は複数あると思います。どのような状況になってもうまく対応できるようにがんばります」

カル・クラッチロー (MotoGP 4番手)

「予選の結果には満足しています。フロントローを獲得したかったのですが、今日は無理でした。今後のレースでまた挑戦したいと思います。今日は4番手で満足しています。レースウイークを通して、ここまではいい仕事ができていると思います。チームは一生懸命、僕のためにがんばってくれています。今回のレース参戦は簡単なことではなかったので日曜日のレースに向けていい形に仕上げることはとても難しいことです。いいペースはありますが、優勝は難しいかもしれません。でも表彰台を目標に全力を尽くします。トップ5でもうれしいかもしれません。しかし、表彰台を楽しみにしたいです。指はよくなってきています。マシンに乗っているときは痛みはありませんが、とても不快で、1か月はこのような状態が続くと思います。ハンドルバーに指を置いたままにしておけないので状況はあまりよくありません。もう片方の腕や体のほかの部分で補っていきますが負担は大きいです。チームや医者と一緒に取り組み、アラゴンへ向けて状況を改善していきたいです」

ダニ・ペドロサ (MotoGP 7番手)

「今日は昨日より難しい日になりました。完ぺきなフィーリングがつかめず、セットアップに取り組み、改善しようと努力しました。特にサスペンションのセッティングに取り組みましたが、思ったような快適さを見つけることができませんでした。そのため予選ではいいラップタイムは出すことができず、7番手タイムしか出せませんでした。これは期待していた結果ではありません。明日は雨になっても今週学んだことをすべてまとめて、できる限り速く走れるようにがんばります。スタートで集中したいと思います。レース序盤が非常に重要になります」

ジャック・ミラー (MotoGP 14番手)

「努力して出したラップタイムがキャンセルされてしまいとても残念です。こういうのはレースではないと感じました。リプレイは見ていませんが、もし、完全にコースから出ていたらこの決定にも納得がいきます。ポジティブなことはレースに向けて力強いペースがあり、今週のコンデジションの中でいいタイムが出せたと思います。明日は雨の予報なので、それに向けて計画を立てなければなりませんが、ポイント獲得にチャレンジしたいです。気持ちは前向きです」

ティト・ラバト (MotoGP 18番手)

「フリープラクティスを終えたときは12番手だったので、レースに向けては悪くはありません。FP4と予選ではリアタイヤに苦戦し難しい走りになりました。でもいつものように100%でがんばります。明日の天気がどうなるか様子を見たいです」

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カテゴリー: F1 / MotoGP