MotoGP
MotoGP 第8戦オランダGPは、ドライコンディションでスタートするも、レース後半に雨が降り始め、“フラッグ・トゥ・フラッグ”となった。ただ雨は小降りで、そのままスリックタイヤで走り続ける選手が多く、終始トップグループに加わったマルク・マルケス(Repsol Honda Team)が3位でフィニッシュ。マルケスと終盤にバトルを繰り広げたカル・クラッチロー(LCR Honda)が4位でチェッカーを受けた。

予選2番手から決勝に挑んだマルケスは、ヨハン・ザルコ(ヤマハ)、バレンティーノ・ロッシ(ヤマハ)、ダニロ・ペトルッチ(ドゥカティ)とトップグループを形成した。レース前半はザルコ、中盤になってロッシがトップを走行。路面コンディションは限界が分かりにくく不安定な状態で、加えてタイヤに厳しい戦いになることから、互いにけん制し合う神経戦となった。その中でマルケスは、チャンピオンシップを考えて、着実に走りきろうと考える。そのため優勝争いからはやや遅れるが、クラッチローとアンドレア・ドヴィツィオーゾ(ドゥカティ)とのし烈な3番手争いを制し、今季4度目の表彰台に立つことに成功した。

この結果、ポイントランキングでは3位から4位へとランクを1つ落としたが、今大会の5位で、総合首位に浮上したドヴィツィオーゾとの差を11点に縮めた。また今大会で転倒リタイアとなり、ノーポイントで総合2位にダウンしたマーベリック・ビニャーレス(ヤマハ)とは7点差、大会ウイナーで総合3位に浮上のロッシとは4点差と、8戦を終えて上位4選手のポイント差がほとんどない接戦となっている。

予選8番手のクラッチローは、序盤は思うようにペースを上げられなかったたが、中盤から後半にかけてペースをアップ。3番手争いをするマルケスとドヴィツィオーゾに追いつき、4位でフィニッシュした。予選12番手から決勝に挑んだダニ・ペドロサ(Repsol Honda Team)は、不安定なコンディションの中で思うようにペースを上げられず、“フラッグ・トゥ・フラッグ”になってからは着実に走り、13位でチェッカーを受けた。

昨年のウイナーで、13番グリッドから決勝に挑んだジャック・ミラー(Estrella Galicia 0,0 Marc VDS)は、序盤は混戦の中でなかなかポジションを上げられなかったが、“フラッグ・トゥ・フラッグ”になってからは快調にラップを刻み、今季ベストの6位でチェッカーを受けた。チームメートのティト・ラバトは、予選23番手から12位でフィニッシュ。今季7度目のポイント獲得に成功した。

マルク・マルケス (MotoGP 3位)

「表彰台に立ててとてもハッピーです。レース内容もよかったです。今大会は、ドライコンディションになれば十分に戦える状態でしたが、最高の状態とは言えませんでした。今日のようなコンディションでは、多くのポイントを獲得することもありますが、失うこともあります。そういう状況だったので、今日はリスクを負わず、確実に走りきることにしました。今日は優勝争いに加わることができたと思います。しかし、何度か危ないシーンもあり、チャンピオンシップを考えればとても危険な状況でした。限界がどこにあるのかも分からないし、細心の注意を払い、一貫したペースで走りきることにしました。これで総合4位へとランクを下げましたが、ランキングはそれほど重要ではなく、首位と11点差まで迫れたことがとても重要です。ここから先、自分たちにとって相性のいいサーキットもあるので、引き続き、全力で挑みたいです」

カル・クラッチロー (MotoGP 4位)

「今日は完走しました。そして4位でフィニッシュしたこともうれしいです。今日は、序盤にフロントタイヤになんらかの問題があり、ペースを上げられませんでした。そのため思うようにプッシュできなかったのですが、いい結果を得られると思い、全力を尽くしました。今日は3列目からのスタートでしたが、トップグループのペースがそれほど速くなかったので、表彰台、優勝争いのチャンスがあると思っていました。雨が降り始めてからは、冷静に走ろうと思いました。マルクとドビ(ドヴィツィオーゾ)に追いつき、2人を抜いて3番手に上がりましたが、抜くのがちょっと早かったと思います。マルクに最終ラップの最終シケインで抜かれ、そのあとはなにもできませんでした。表彰台には立てませんでしたが、今日はレースを楽しめたし、表彰台に値するレースができたと思います」

ジャック・ミラー (MotoGP 6位)

「スタートして1コーナーでイン側から次々に抜かれました。オープニングラップは12番手とあまりよくないポジションでしたが、ダニ(ペドロサ)とカル(クラッチロー)のいるグループで10番手まで上がり、それからもダニとはしばらくバトルを続けました。後半に入って雨が降り始めてからは、タイヤの温度を下げないようにスムーズに走ることを心がけて、6番手まで浮上できました。表彰台争いも不可能ではありませんでしたが、転倒のリスクを冒すよりも、ポイントの獲得を選びました。“フラッグ・トゥ・フラッグ”になったときにマシンチェンジは全く考えませんでした。その決断は間違っていなかったと思います」

ティト・ラバト (MotoGP 12位)

「今日は寒く、レース中に雨が降るという最悪のコンディションとなり、今年最も難しいレースになりました。しかし、決勝に向けていくつか重要なセットアップの変更を行い、12位でポイントを獲得できたことには満足しています。今日は雨が降り始めたときにマシンチェンジを考えましたが、それほど雨が降っていなかったのでそのまま走り続け、最終的にポル・エスパルガロ(KTM)の後ろに迫りました。彼を抜くことはできませんでしたが、自分の判断はよかったと思います」

ダニ・ペドロサ (MotoGP 13位)

「今日はとても難しいレースでした。スタートが決まらず、望んだポジションまで回復することができませんでした。今大会は、前列に並んだライダーたちよりも自分の方がいいペースで走れていたのですが、ウエットコンディションになった予選でうまく走れず、12番グリッドからのレースになりました。雨が降ってきたとき、少しペースを抑えたのですが、同時にタイヤの温度も下がり始めました。こういう状況になると、注意深く走らなくてはいけないのですが、タイヤの温度が下がってしまってリズムを取り戻すことがほとんど不可能でした。ポジティブな点は、早い段階で今大会のベストを出せたことです」

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