MotoGP
MotoGP 第8戦オランダGPの予選は、ウエットコンディションの中で行われ、フリー走行での総合3番手からQ2に進出したマルク・マルケス(Repsol Honda Team)が、快調にラップを刻み、2番グリッドを獲得した。

金曜日のフリー走行はドライコンディション、土曜日のフリー走行と予選はウエットコンディションになったが、そのどちらともで順調にセットアップを進め、決勝に向けて万全の状態に仕上げた。Q2では、予定していた最後のアタックができずにポールポジションは逃したが、4戦ぶりにフロントローを獲得した。

初日5番手のカル・クラッチロー(LCR Honda)は、フリー走行、予選とウエットコンディションに苦戦。思うような走りができなかった。それでも、3列目8番グリッドを獲得。ドライコンディションでは調子がいいだけに、決勝では追い上げのレースに挑む。

初日に10番手のダニ・ペドロサ(Repsol Honda Team)は、ウエットコンディションでセットアップが進まず、12台で行われるQ2でも最下位の12番手に終わった。最大の問題は、フルウエットでリアタイヤの温度が上がらないことだった。決勝レースはドライコンディションが予想されるが、ウエットになったときには、予選で抱えた問題を解消するために全力を尽くすことになる。

昨年のオランダGPのウイナーであるジャック・ミラー(Estrella Galicia 0,0 Marc VDS)は、2日目3回目のフリー走行がウエットコンディションになったために、目標とする、ダイレクトでのQ2進出を果たせなかった。そして、ラストチャンスとなるQ1でも3番手。Q2に進出できる上位2台に入れず、その時点で13番グリッドが確定した。ミラーもペドロサ同様、ウエットコンディションで苦戦しているだけに、決勝がドライコンディションになることを願っていた。チームメートのティト・ラバトも、ウエットコンディションでセットアップが決まらず23番手。決勝日のウォームアップで最後の調整に臨み、追い上げのレースをする意気込みだ。

マルク・マルケス (MotoGP 2番手)

「今日はいい結果を出すために、リスクを負う必要がありました。セッションが終盤に向かう中で、ラインが乾き始め、もっと速く走れるようになってきました。最後の最後では、あと1周走るチャンスを逃しました。でも今日の一番の目標だったフロントローを獲得できたので満足です。チームはすばらしい仕事をしてくれました。うれしいです。明日、どのような天気になるのか様子を見たいです。ここでは予測が不可能です。5分ごとに天気が変わります。ライバルたちはウエットでもドライでも強いですが、僕たちもそれほど離れていません。明日はいいスタートを切って、彼らについていきたいです。そして表彰台争いをしたいです。

カル・クラッチロー (MotoGP 8番手)

「予選セッションをなんとか生き残るためにただがんばりました。あまりいいコンディションではなかったので、転倒しないように走るのはまるで賭けのようでした。路面はとても滑りやすく、フロントローのライダーたちにはおめでとうと言いたいです。彼らは状況をうまく乗りきりました。今日はマシンもタイヤもあまりいい感触がありませんでしたが、明日はよくなることを願っています。今はウエットコンディションで苦戦しています。昨年はウエットコンディションでポールポジションを獲得しているし、レースでも優勝しました。しかし、今年はウエットコンディションで全くフィーリングがなく、コーナーでのマシンの挙動は激しいです。ドライではとても快適に感じるし自信もあります。もっとドライで走れる時間があればよかったですが、明日どうなるかは様子を見たいです」

ダニ・ペドロサ (MotoGP 12番手)

「今日は普通に走ることができませんでした。タイヤが全く温まらなかったのです。特にフルウエットのときは、リアタイヤが温まらず、グリップも全くありませんでした。タイヤがハードすぎるのだと思います。マシンやタイヤ、コースに対してすべてを試しましたが、残念ながらできることはなにもありませんでした。明日はもちろん、その状況に合わせていかなければなりません。レースに集中して、できる限りうまく走りたいです」

ジャック・ミラー (MotoGP 13番手)

「ウエットコンディションでのグリップ不足に苦しみました。リアのグリップが全くなく、決勝に向けて力強いセットアップが見つけられるように一生懸命がんばっています。ドライではとてもいいペースがあるので、いい天気になることを願っています。このサーキットの流れるようなレイアウトが好きです。長いレースになるので、ドライコンディションで自分の力を見せつけて、トップ10に入りたいです」

ティト・ラバト (MotoGP 23番手)

「とても難しい予選セッションでした。今回の結果は残念です。今はただ、明日のレースに集中したいです。そしてこの予選のことを忘れたいです。決勝に向けて、チームがセットアップについていろいろと考えてくれています。簡単なレースにならないことは分かっていますが、ポイント圏内でフィニッシュしたいです」

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カテゴリー: F1 / MotoGP / ホンダF1