MotoGP ホンダ
MotoGP 第3戦アメリカズGPのフリー走行は、同大会を過去4年連続で優勝しているマルク・マルケス(Repsol Honda Team)が、トップタイムで初日を締めくくった。午前中は雲の多い天候だったが、午後になって青空が広がり、気温は29℃まで上昇した。

路面コンディションは、過去の大会に比べるとギャップが増えたようだが、順調にセットアップを進めたマルケスは、1回目のセッションで2番手、2回目のセッションでトップタイムをマーク。5年連続のポール・トゥ・ウインに向けて、順調にメニューを消化した。

ダニ・ペドロサ(Repsol Honda Team)は、初日を5番手で終えた。午前中のセッションでは7番手だったが、午後の走行では5番手に浮上。アメリカズGPで3年ぶりの表彰台獲得と初制覇に向けて、まずは順調なスタートを切った。サーキット・オブ・ジ・アメリカズ(COTA)は一周5.513km。高低差があり、バリエーションに富んだコーナーが連続するため、セットアップをまとめるのが難しいサーキットだが、セクター1とセクター3でタイムをロスしているだけに、2日目はその区間でのタイム短縮に挑む。

2戦連続の表彰台獲得に挑むカル・クラッチロー(LCR Honda)が、7番手とまずまずのスタートを切った。午前中のセッションでは、セットアップが思うように進まず11番手と苦戦したが、午後のセッションでは、いいセッティングを見いだし、ベストタイムとラップタイムの改善に成功した。2日目の予選では、マルケス、ペドロサとともにポールポジション(PP)とフロントローを目指す。

開幕から2戦連続でシングルフィニッシュを果たしているジャック・ミラー(Estrella Galicia 0,0 Marc VDS)は13番手で初日を終えた。昨年はケガのために予選と決勝をキャンセルしたが、今年は2年ぶりの決勝に向けて気合十分。午前中のセッションでは、これまでに比べてやや荒れた路面でのセッティングに苦労したが、たびたび上位につける走りを見せているだけに、予選でのポジションアップに大きな期待がかかる。チームメートのティト・ラバトは、午前と午後での気温と路面温度の変化にセッティングを合わせるのに手間取り、17番手。2日目はタイムの短縮とポジションアップに挑む。

マルク・マルケス(MotoGP 1番手)
「今日はとても順調でした。セカンドセッションでマシンは格段に快適になりましたが、まだ、フロントのフィーリングの改善など、取り組まなければならないセットアップもあります。ポジティブなのは、一日を通じて、多くの仕事をこなせたことです。ソフトを含むすべてのタイヤを試して、マシンの反応を見ることができました。バンプでのマシンの動きに関しては、もう少し細かいところを解決しなければなりませんが、午後は電子制御で一歩前進して、いいペースを見つけることができました。マシンも僕自身の走りについても、引き続き取り組まなければなりません。T4(最終区間)は、もっとよくできると思います。明日が楽しみです」

ダニ・ペドロサ(MotoGP 5番手)
「1回目、2回目ともに、前進することができました。タイヤのテストを含め、いろいろなことにトライできたし、セットアップに取り組むことができました。今日収集したデータを活用して、明日はいい仕事をして、さらに前進しなければなりません。特にセクター1とセクター3を改善して、できる限りレースに向けての準備を整えたいです」

カル・クラッチロー(MotoGP 7番手)
「残念ながら最初のセッションでは、マシンもタイヤもいい感触が得られませんでしたが、FP2でかなりいいセッティングを見つけることができました。午後はフロント、リアともにハードで走行しましたが、よくなったように感じました。まだいくつか試したいことがあります。うまくいけば、改善できる部分があると思います。チームは今日、いい仕事をしました。明日もさらに前進できることを願っています」

ジャック・ミラー(MotoGP 13番手)
「今日はかなり快適に走行できましたが、これまでに比べて、路面は明らかにバンピーになっていました。このようなコンディションでももう少し走りやすくするために、セッティングに取り組まなければなりません。バンプに当たると、挙動を抑えるのがとても難しくなります。こういう路面になったのは、F1の影響だと思います。ダウンフォースが多く、コーナリングスピードとタイヤにかかる圧力も高いので、コーナーにバンプができてしまうのだと思います。そのため、バイクは走行が難しくなります。今日はトップ10を維持したかったです。しかし、明日に向けてポジティブな気持ちですし、自信はあります」

ティト・ラバト(MotoGP 17番手)
「午前中のFP1では強さと自信がありましたが、午後は同じようなフィーリングになれませんでした。しかし、チームが素早く問題を解決してくれて、最初のセッションのような状態に戻してくれました。セッション終盤でラップタイムを更新できる自信がありましたが、渋滞にはまってしまい、プッシュできませんでした。初めてMotoGPマシンで走った昨年は、とても難しいサーキットでしたが、今年の走りには満足しています。再びポイント獲得を狙えると思います」

このエントリーをはてなブックマークに追加

カテゴリー: F1 / MotoGP / ホンダF1