【MotoGP】 ホンダ:オーストラリアGP 決勝レポート
MotoGP 第16戦オーストラリアGPは、今季7度目のポールポジション(PP)を獲得したマルク・マルケス(Repsol Honda Team)が、オープニングラップにトップに浮上すると、1分29秒台の好タイムで周回を重ね、あっという間に後続を引き離した。
前戦日本GPでチャンピオンを決め、すべてのプレッシャーから解放されたことを感じさせる伸び伸びとした走りで、6周目には2番手グループに早くも約3秒のリードを築き、今季6勝目に大きく前進した。
しかし、11周目の4コーナーのブレーキングでミス、痛恨の転倒を喫し、リタイアとなった。
代わって2番手を走っていたカル・クラッチロー(LCR Honda)がトップに浮上。その時点で3番手グループに約2秒のリードを築いていたクラッチローは、それからもペースを緩めず、2番手に浮上したバレンティーノ・ロッシ(ヤマハ)に4.218秒差をつけて今季2勝目を挙げた。予選を2番手で終えたときにタイヤ選択でミスをしなければPPを獲得できたと自信をみせていた。決勝でもマルケスが転倒しなくても優勝争いができたと思うと好調さをアピール。悪天候に悩まされた今大会だが、3日間を通して安定した速さをみせたクラッチローが勝利を手にした。
クラッチローの優勝でホンダは、最高峰クラスで2年ぶり22回目のコンストラクターズタイトル獲得に大きく前進。次戦マレーシアGPでホンダ勢が2位以上でフィニッシュすれば自力でタイトル獲得となる。
負傷欠場のダニ・ペドロサの代役として出場したニッキー・ヘイデン(Repsol Honda Team)は、ジャック・ミラー(Estrella Galicia 0,0 Marc VDS)、スコット・レディング、ダニロ・ペトルッチのドゥカティ勢、ブラッドリー・スミス(ヤマハ)らとし烈な7番手争いを繰り広げるが、25周目の4コーナーで転倒。再スタートを切って17位でフィニッシュした。ミラーは10位、ティト・ラバト(Estrella Galicia 0,0 Marc VDS)は16位でチェッカーを受けている。
カル・クラッチロー(MotoGP 優勝)
「優勝することができて本当にうれしいです。ウイークを通して、不安定で厳しいコンディションでしたが、冷静にマシンのセットアップに取り組み、いい仕事ができました。いいレースができると確信していましたが、今週はドライコンディションでほとんど走れなかったにも関わらず、過去のデータと比べても今年が一番よくて、不思議な気持ちでした。とにかくチームがいい仕事をしてくれたことに感謝したいです。そして、全力でサポートしてくれるHondaに感謝しています。今日は2人の女性、妻のルーシーと長女のウィローがいないのが残念です。次のマレーシアには来ることになっているので会えるのを楽しみにしています」
ジャック・ミラー(MotoGP 10位)
「今日のようなバトルを、ヘビーなバトルと言うのだと思います。だれがインサイドに入ってくるのか全く分からないので何度もヒヤッとすることがありました。ドゥーハンコーナーを時速330?で入るのは少しクレイジーでしたが、だれが一番遅くブレーキングをするかという戦いでした。今日は多くのことを学べました。重要なことはポイントを獲得できたことです。またホームのファンにも僕の全力の走りを見てもらえたと思います。予選5番手だったので、もっといい結果が出せたと思いますが、最終ラップに少し失敗してしまいました。今日は今週一度も使っていないハードフロントタイヤでレースをしました。でも問題はリアタイヤでした。何度か危ない瞬間がありました。コーナー進入でリアが流れ、はらんでしまいました。でもトップ10に入ることができてうれしいです」
ティト・ラバト(MotoGP 16位)
「今日のレースはとても難しく、フラストレーションがたまりました。しかし、いい走りをして完走し、データの収集と経験を積むことができたのでよかったです。でも僕にとってはシーズンで最も難しいレースの一つになりました。天候は全く味方してくれませんでした。そのため自信を持って走れるまでに時間がかかりました。マシンやミシュランタイヤがどのようなパフォーマンスをするかもよく理解できないままレースをスタートしました。引き続き学んで、最後の2レースでもっと戦闘的になれるようにがんばります」
ニッキー・ヘイデン(MotoGP 17位)
「コンディションが非常に変わりやすく、とても難しい週末でしたが、ウォームアップでやっとドライコンディションで数周走行することができました。しかし、序盤はなかなかリズムをつかめませんでした。7番手争いの集団にいましたが、とても楽しかったです。集団の中で一番タイヤの状態がよかったように感じていたので、バトルに勝てると思ったのですが、ホンダヘアピンで、ジャック(ミラー)にノックダウンさせられました。でも、これがレースというものです。実際に彼のことは見ていません。彼が来たときにはもうなにもできませんでした。予選では7番グリッドを獲得しましたが、金曜日の午前中までマシンに乗ったことがなかったことを考えればとてもいい結果だと思います。なによりも週末を楽しむことができました。Repsol Honda Teamに戻り、このマシンに再び乗ることができてとてもうれしかったです。最高の気分でした。まずまずの仕事ができたと思いますが、できればいい結果でフィニッシュしたかったです」
マルク・マルケス(MotoGP リタイア)
「まず最初に、転倒したことをチームに謝らなければいけません。今日はなにもかもが完ぺきでした。それを結果につなげられず本当に残念でした。もしチャンピオンシップがかかっていたなら、リスクを冒さず、全く違うレースになっていたと思います。今日はリードをしっかりキープしていました。しかし、ハードブレーキングポイントの4コーナーで深く入りすぎてしまい、通常ならワイドラインでリスクを回避するのですが、今日は同じポイントからコーナーに入っていきました。今日は完全に自分のミスです。いつもならブレーキングはもっと慎重です。今日はリスクの大きい走りをしてしまいました。すでにタイトルを獲得しているのですが、一つでも多く勝ちたいと思っています。次のマレーシアに気持ちを切り替えなくてはいけません。優勝したカル(クラッチロー)におめでとうと言いたいです」
関連:MotoGP オーストラリアGP 結果:カル・クラッチローが今季2勝目
カテゴリー: F1 / MotoGP
前戦日本GPでチャンピオンを決め、すべてのプレッシャーから解放されたことを感じさせる伸び伸びとした走りで、6周目には2番手グループに早くも約3秒のリードを築き、今季6勝目に大きく前進した。
しかし、11周目の4コーナーのブレーキングでミス、痛恨の転倒を喫し、リタイアとなった。
代わって2番手を走っていたカル・クラッチロー(LCR Honda)がトップに浮上。その時点で3番手グループに約2秒のリードを築いていたクラッチローは、それからもペースを緩めず、2番手に浮上したバレンティーノ・ロッシ(ヤマハ)に4.218秒差をつけて今季2勝目を挙げた。予選を2番手で終えたときにタイヤ選択でミスをしなければPPを獲得できたと自信をみせていた。決勝でもマルケスが転倒しなくても優勝争いができたと思うと好調さをアピール。悪天候に悩まされた今大会だが、3日間を通して安定した速さをみせたクラッチローが勝利を手にした。
クラッチローの優勝でホンダは、最高峰クラスで2年ぶり22回目のコンストラクターズタイトル獲得に大きく前進。次戦マレーシアGPでホンダ勢が2位以上でフィニッシュすれば自力でタイトル獲得となる。
負傷欠場のダニ・ペドロサの代役として出場したニッキー・ヘイデン(Repsol Honda Team)は、ジャック・ミラー(Estrella Galicia 0,0 Marc VDS)、スコット・レディング、ダニロ・ペトルッチのドゥカティ勢、ブラッドリー・スミス(ヤマハ)らとし烈な7番手争いを繰り広げるが、25周目の4コーナーで転倒。再スタートを切って17位でフィニッシュした。ミラーは10位、ティト・ラバト(Estrella Galicia 0,0 Marc VDS)は16位でチェッカーを受けている。
カル・クラッチロー(MotoGP 優勝)
「優勝することができて本当にうれしいです。ウイークを通して、不安定で厳しいコンディションでしたが、冷静にマシンのセットアップに取り組み、いい仕事ができました。いいレースができると確信していましたが、今週はドライコンディションでほとんど走れなかったにも関わらず、過去のデータと比べても今年が一番よくて、不思議な気持ちでした。とにかくチームがいい仕事をしてくれたことに感謝したいです。そして、全力でサポートしてくれるHondaに感謝しています。今日は2人の女性、妻のルーシーと長女のウィローがいないのが残念です。次のマレーシアには来ることになっているので会えるのを楽しみにしています」
ジャック・ミラー(MotoGP 10位)
「今日のようなバトルを、ヘビーなバトルと言うのだと思います。だれがインサイドに入ってくるのか全く分からないので何度もヒヤッとすることがありました。ドゥーハンコーナーを時速330?で入るのは少しクレイジーでしたが、だれが一番遅くブレーキングをするかという戦いでした。今日は多くのことを学べました。重要なことはポイントを獲得できたことです。またホームのファンにも僕の全力の走りを見てもらえたと思います。予選5番手だったので、もっといい結果が出せたと思いますが、最終ラップに少し失敗してしまいました。今日は今週一度も使っていないハードフロントタイヤでレースをしました。でも問題はリアタイヤでした。何度か危ない瞬間がありました。コーナー進入でリアが流れ、はらんでしまいました。でもトップ10に入ることができてうれしいです」
ティト・ラバト(MotoGP 16位)
「今日のレースはとても難しく、フラストレーションがたまりました。しかし、いい走りをして完走し、データの収集と経験を積むことができたのでよかったです。でも僕にとってはシーズンで最も難しいレースの一つになりました。天候は全く味方してくれませんでした。そのため自信を持って走れるまでに時間がかかりました。マシンやミシュランタイヤがどのようなパフォーマンスをするかもよく理解できないままレースをスタートしました。引き続き学んで、最後の2レースでもっと戦闘的になれるようにがんばります」
ニッキー・ヘイデン(MotoGP 17位)
「コンディションが非常に変わりやすく、とても難しい週末でしたが、ウォームアップでやっとドライコンディションで数周走行することができました。しかし、序盤はなかなかリズムをつかめませんでした。7番手争いの集団にいましたが、とても楽しかったです。集団の中で一番タイヤの状態がよかったように感じていたので、バトルに勝てると思ったのですが、ホンダヘアピンで、ジャック(ミラー)にノックダウンさせられました。でも、これがレースというものです。実際に彼のことは見ていません。彼が来たときにはもうなにもできませんでした。予選では7番グリッドを獲得しましたが、金曜日の午前中までマシンに乗ったことがなかったことを考えればとてもいい結果だと思います。なによりも週末を楽しむことができました。Repsol Honda Teamに戻り、このマシンに再び乗ることができてとてもうれしかったです。最高の気分でした。まずまずの仕事ができたと思いますが、できればいい結果でフィニッシュしたかったです」
マルク・マルケス(MotoGP リタイア)
「まず最初に、転倒したことをチームに謝らなければいけません。今日はなにもかもが完ぺきでした。それを結果につなげられず本当に残念でした。もしチャンピオンシップがかかっていたなら、リスクを冒さず、全く違うレースになっていたと思います。今日はリードをしっかりキープしていました。しかし、ハードブレーキングポイントの4コーナーで深く入りすぎてしまい、通常ならワイドラインでリスクを回避するのですが、今日は同じポイントからコーナーに入っていきました。今日は完全に自分のミスです。いつもならブレーキングはもっと慎重です。今日はリスクの大きい走りをしてしまいました。すでにタイトルを獲得しているのですが、一つでも多く勝ちたいと思っています。次のマレーシアに気持ちを切り替えなくてはいけません。優勝したカル(クラッチロー)におめでとうと言いたいです」
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カテゴリー: F1 / MotoGP