スズキ、2022年末のMotoGP撤退についてドルナスポーツと協議
スズキは、2022年限りでMotoGPを撤退することについてドルナスポーツと協議していることを公式に確認した。

先週の月曜日、ヘレスでのスペインGP後のテストに続いて、スズキの経営陣が午後にMotoGPレースチームを集め、今シーズン限りでMotoGPを撤退するという決定を通知したと報じられた。

2015年にMotoGPに戻ったばかりのスズキの決定はチームを衝撃を与えた。また、この報道についてドルナスポーツは声明を発表し、メーカーが勝手にMotoGPを撤退することはできないと主張していた。

しかし、スズキは5月12日にプレスリリースを発表。掲載情勢と自動車業界が直面している変化への対応のためにMotoGPを撤退すると述べた。

「スズキ株式会社は、ドルナスポーツと2022年末で同社FIMロードレース世界選手権(MotoGP)参戦を終了することについて協議しています」とスズキは声明では発表。

「現在の経済情勢と近年の自動車産業界が直面している大きな変化への対応を加速するために、スズキは、資金と人的資源を新技術の開発に集中的に投入していきます」

「これまでスズキの二輪レース活動を支え、温かい声援を送っていただいたファンの皆様に感謝申し上げます」

スズキは、500cc時代を通じてMotoGPの主力であり、バリー・シーン、マルコ・ルッキネッリ、フランコ・ウンチーニ、ケビンシュ・ワンツ、ケニー・ロバーツJr.と世界タイトルを獲得した。

スズキは、MotoGPが4ストローク方式に切り替えた際も継続したが、2011年シーズンにアルバロ・バウティスタのエントリーを1台からエントリーでず、その年の終わりに財政難によって撤退した。

その後、スズキは、数年間でプロジェクトを再構築し、2015年にフルタイムで復帰。2016年にシルバーストンでマーベリック・ビニャーレスが2007年以来となる勝利を収め、2020年にはジョアン・ミルが20年ぶりの世界タイトルを獲得した。

スズキは、長年のチームボスであるダヴィデ・ブリービオがアルピーヌF1チームに移籍したことで、昨年は苦しんだ。プロジェクトリーダーの佐原伸一が事実上のチームボスとしての役割を引き受けたが、彼はその役割が多すぎることを認め、2022年に元ホンダとドゥカティのボスであるリビオ・スッポを連れてきた。

ジョアン・ミルとアレックス・リンスは、どちらも2022年末までしかスズキと契約しておらず、ジョアン・ミルはプレシーズンにスズキと継続する意向だと語っていた。アレックス・リンスもポルトガルでスズキが2023年も彼を保持することに熱心であると彼に示したと語っていた。

報道によると、ジョアン・ミルは、ポル・エスパルガロに代わって2022年にマルク・マルケスのチームメイトとしてホンダに移動する可能性が高いという。一方、アレックス・リンスの将来は、この段階では非常に不透明なままだ。

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カテゴリー: F1 / MotoGP