MotoGP:ホンダ 2022年 第6戦 スペインGP 決勝レポート
MotoGP - 連日好天に恵まれた第6戦スペインGP決勝は、予選5番手から決勝に挑んだマルク・マルケス(Repsol Honda Team)が4位でフィニッシュした。
今大会、オープニングラップ4番手につけたマルケスは、3番手のジャック・ミラー(ドゥカティ)をマーク、後方にいるアレイシ・エスパルガロ(アプリリア)と3位争いのグループを形成した。
3人のバトルは終盤まで続き、マルケスは21周目にミラーを抜いて3番手に浮上。その後、スタンドの大きな歓声を受けながらミラー(ドゥカティ)を引き離そうとしたが、最終コーナーの立ち上がりで転倒寸前のスライドでタイムロス。その間隙を縫って5番手にいたアレイシ・エスパルガロ(アプリリア)が3番手に浮上、ミラー(ドゥカティ)が4番手。マルケスは5番手へとポジションを落とした。
しかし、最終ラップ(25周目)にマルケスはミラー(ドゥカティ)を抜き返し、4位でフィニッシュ。ヘレスのスタンドと山々に詰めかけたファンを喜ばせた。
今大会のマルケスは、フリー走行、予選でセットアップに苦戦したが、決勝では表彰台争いができるまでリカバリーを果たした。月曜日には公式テストが行われる。この数戦、抱えている課題の解消に取り組み。
予選7番手から好スタートを切った中上貴晶(LCR Honda IDEMITSU)は、オープニングラップ6番手、2周目にはジョアン・ミル(スズキ)に抜かれ7番手へとポジションを落としたが、それからはミルを追撃。25周のレースを今季ベストとなる7位でフィニッシュした。
ヘレスを得意とする中上は初日のフリー走行で5番手、2日目には3番手へとポジションを上げてダイレクトでQ2進出を果たした。予選では気温と路面温度が上昇しフロントロー獲得は果たせなかったが、決勝では、7番グリッドから緊迫した戦いの中でしっかりとポジションをキープした。
予選13番手から決勝に挑んだポル・エスパルガロ(Repsol Honda Team)は、序盤は12番手、後半に入ると11番手までポジションを上げた。序盤はエネア・バスティアニーニ(ドゥカティ)を追撃、後半はブラッド・ビンダー(KTM)を追う展開となり11位だった。決勝は、気温が27℃まで上昇、レースウイークでもっとも暑い日となり、リアのグリップに苦戦した。
予選22番手のアレックス・マルケス(LCR Honda CASTROL)は、オープニングに16番手までポジションを上げると2周目にフランコ・モルビデリ(ヤマハ)を抜いて15番手へ浮上した。その後、転倒者があったことなどで13番手まで順位を上げ、中盤以降はミゲル・オリベイラ(KTM)を追撃して13位でフィニッシュした。
今大会ワイルドカードで出場のステファン・ブラドル(TeamHRC)は2度の転倒でリタイアとなった。1回目は13コーナーで転倒し、再スタートを切ると今度は1コーナーで転倒、リタイアとなった。フリー走行、予選と、マシン開発で大きな収穫を得たブラドルだが、決勝では完走を果たすことができなかった。月曜日に行われる公式テストでは、今大会で得たデータの検証と比較テストに挑む。
マルク・マルケス(Repsol Honda Team)
「今日は全力で走りました。そして、現状では最高の結果を達成しました。レースウイークを通し、決勝日にエネルギーを温存しました。今はまだレースウイークを100%でこなせる体調ではありません。でもスペインGPなので全力を出さなければなりませんでした。レース中、表彰台に上がれるかもしれないと思った瞬間がありました。ミラーをオーバーテイクし、アレイシを止めることがカギでした。なぜなら、アレイシは私たちよりも速かったからです。でも最終コーナーでフロントとリアが流れてしまいました。スペインの観客のおかげで、幸いにも転倒を免れて持ちこたえることができました。私たちはあきらめません。プッシュし続けます。これから重要な月曜日のテストの準備をします」
中上貴晶(LCR Honda IDEMITSU)
「ようやくパルクフェルメに戻ってくることができてうれしいです。チームと僕にとってはとても重要なレースになりました。トップ4か5を期待していましたが、7位でフィニッシュしました。でも一歩前進できました。この結果はうれしいです。序盤からベストを尽くしました。とても厳しいレースでした。明日のテストが楽しみです。マシンを改善するのに大事なテストになります」
ポル・エスパルガロ(Repsol Honda Team)
「今日の気温と路面コンディションでは、グリップに苦戦しました。僕のチームメートや他のライダーたちよりも苦戦したと思います。1周目の5コーナーではハイサイドしそうになり、ポジションをいくつか落としてしまいました。MotoGPではそこからリカバーするのがとても難しいです。幸い、明日テストがあります。冬の間に見つけたことを取り戻すために、仕事に取り組みたいです。今抱えている問題の解決策を見つけなければなりません。がんばっていれば、いい時はきっと来ます。集中して仕事に取り組みます」
アレックス・マルケス(LCR Honda CASTROL)
「後方からのレースとなり、難しいレースになりました。でもアウト側からいいスタートを切ることができました。そのあとポジションを上げることができ、100%でがんばりました。終盤はどんどんよくなっていきました。この一歩はうれしいです。昨日はセットアップでミスをしてしまったので、そこに集中して取り組まなければなりません。ポジティブな週末でした。これから重要なテストがあります。テストに集中し、今日のレースのように前進し続けたいと思います」
ステファン・ブラドル(Team HRC)
「レースを完走できず残念でした。最初の転倒のあともペースは悪くありませんでした。今日は気温が上がったので、それが私たちの状況に少し影響したのかもしれません。レースウイークを通していい仕事ができました。興味深い仕事もこなすことができました。これから月曜日のテストに集中し、どうやってHRCの役に立てるか考えたいと思います」
カテゴリー: F1 / MotoGP
今大会、オープニングラップ4番手につけたマルケスは、3番手のジャック・ミラー(ドゥカティ)をマーク、後方にいるアレイシ・エスパルガロ(アプリリア)と3位争いのグループを形成した。
3人のバトルは終盤まで続き、マルケスは21周目にミラーを抜いて3番手に浮上。その後、スタンドの大きな歓声を受けながらミラー(ドゥカティ)を引き離そうとしたが、最終コーナーの立ち上がりで転倒寸前のスライドでタイムロス。その間隙を縫って5番手にいたアレイシ・エスパルガロ(アプリリア)が3番手に浮上、ミラー(ドゥカティ)が4番手。マルケスは5番手へとポジションを落とした。
しかし、最終ラップ(25周目)にマルケスはミラー(ドゥカティ)を抜き返し、4位でフィニッシュ。ヘレスのスタンドと山々に詰めかけたファンを喜ばせた。
今大会のマルケスは、フリー走行、予選でセットアップに苦戦したが、決勝では表彰台争いができるまでリカバリーを果たした。月曜日には公式テストが行われる。この数戦、抱えている課題の解消に取り組み。
予選7番手から好スタートを切った中上貴晶(LCR Honda IDEMITSU)は、オープニングラップ6番手、2周目にはジョアン・ミル(スズキ)に抜かれ7番手へとポジションを落としたが、それからはミルを追撃。25周のレースを今季ベストとなる7位でフィニッシュした。
ヘレスを得意とする中上は初日のフリー走行で5番手、2日目には3番手へとポジションを上げてダイレクトでQ2進出を果たした。予選では気温と路面温度が上昇しフロントロー獲得は果たせなかったが、決勝では、7番グリッドから緊迫した戦いの中でしっかりとポジションをキープした。
予選13番手から決勝に挑んだポル・エスパルガロ(Repsol Honda Team)は、序盤は12番手、後半に入ると11番手までポジションを上げた。序盤はエネア・バスティアニーニ(ドゥカティ)を追撃、後半はブラッド・ビンダー(KTM)を追う展開となり11位だった。決勝は、気温が27℃まで上昇、レースウイークでもっとも暑い日となり、リアのグリップに苦戦した。
予選22番手のアレックス・マルケス(LCR Honda CASTROL)は、オープニングに16番手までポジションを上げると2周目にフランコ・モルビデリ(ヤマハ)を抜いて15番手へ浮上した。その後、転倒者があったことなどで13番手まで順位を上げ、中盤以降はミゲル・オリベイラ(KTM)を追撃して13位でフィニッシュした。
今大会ワイルドカードで出場のステファン・ブラドル(TeamHRC)は2度の転倒でリタイアとなった。1回目は13コーナーで転倒し、再スタートを切ると今度は1コーナーで転倒、リタイアとなった。フリー走行、予選と、マシン開発で大きな収穫を得たブラドルだが、決勝では完走を果たすことができなかった。月曜日に行われる公式テストでは、今大会で得たデータの検証と比較テストに挑む。
マルク・マルケス(Repsol Honda Team)
「今日は全力で走りました。そして、現状では最高の結果を達成しました。レースウイークを通し、決勝日にエネルギーを温存しました。今はまだレースウイークを100%でこなせる体調ではありません。でもスペインGPなので全力を出さなければなりませんでした。レース中、表彰台に上がれるかもしれないと思った瞬間がありました。ミラーをオーバーテイクし、アレイシを止めることがカギでした。なぜなら、アレイシは私たちよりも速かったからです。でも最終コーナーでフロントとリアが流れてしまいました。スペインの観客のおかげで、幸いにも転倒を免れて持ちこたえることができました。私たちはあきらめません。プッシュし続けます。これから重要な月曜日のテストの準備をします」
中上貴晶(LCR Honda IDEMITSU)
「ようやくパルクフェルメに戻ってくることができてうれしいです。チームと僕にとってはとても重要なレースになりました。トップ4か5を期待していましたが、7位でフィニッシュしました。でも一歩前進できました。この結果はうれしいです。序盤からベストを尽くしました。とても厳しいレースでした。明日のテストが楽しみです。マシンを改善するのに大事なテストになります」
ポル・エスパルガロ(Repsol Honda Team)
「今日の気温と路面コンディションでは、グリップに苦戦しました。僕のチームメートや他のライダーたちよりも苦戦したと思います。1周目の5コーナーではハイサイドしそうになり、ポジションをいくつか落としてしまいました。MotoGPではそこからリカバーするのがとても難しいです。幸い、明日テストがあります。冬の間に見つけたことを取り戻すために、仕事に取り組みたいです。今抱えている問題の解決策を見つけなければなりません。がんばっていれば、いい時はきっと来ます。集中して仕事に取り組みます」
アレックス・マルケス(LCR Honda CASTROL)
「後方からのレースとなり、難しいレースになりました。でもアウト側からいいスタートを切ることができました。そのあとポジションを上げることができ、100%でがんばりました。終盤はどんどんよくなっていきました。この一歩はうれしいです。昨日はセットアップでミスをしてしまったので、そこに集中して取り組まなければなりません。ポジティブな週末でした。これから重要なテストがあります。テストに集中し、今日のレースのように前進し続けたいと思います」
ステファン・ブラドル(Team HRC)
「レースを完走できず残念でした。最初の転倒のあともペースは悪くありませんでした。今日は気温が上がったので、それが私たちの状況に少し影響したのかもしれません。レースウイークを通していい仕事ができました。興味深い仕事もこなすことができました。これから月曜日のテストに集中し、どうやってHRCの役に立てるか考えたいと思います」
カテゴリー: F1 / MotoGP