MotoGP:ファビオ・クアルタラロが2021年のチャンピオンを獲得!
ファビオ・クアルタラロ(Monster Energy Yamaha MotoGP)が、2021年のMotoGPチャンピオンを獲得した。

2021年 MotoGP 第16戦 エミリア・ロマーニャGPの決勝レースが10月24日(日)にミサノ・ワールド・サーキット-マルコ・シモンチェリで行われた。

予選Q1敗退を喫してプレミアクラスでのワーストグリッドとなる5列目15番グリッドからスタートしたファビオ・クアルタラロは、ステップ・バイ・ステップでポジションをアップ。12.775秒差の4位でフィニッシュした。

総合1位のファビオ・クアルタラロは13ポイントを加算。総合2位のフランチェスコ・バニャイアが0ポイントだったことから、2人のギャップが65ポイント差に広がり、2戦を残してチャンピオンが決定。

22歳のファビオ・クアルタラロは、プレミアクラス3年目で初タイトルを獲得。フランス人ライダーとしてプレミアクラスで初のチャンピオンに輝いた。

優勝はマルク・マルケス(Repsol Honda Team)。負傷から復帰してから3勝目を挙げ、プレミアクラスで59勝目に到達した。2位には4.859秒差でポル・エスパルガロが今季のベストリザルトを獲得。レプソル・ホンダが2017年第14戦アラゴンGP以来4年ぶりにワンツーフィニッシュを達成した。中上貴晶は13番手を走行中の9ラップ目に今季10度目の転倒を喫したが、最後まで走って15位で完走した。

Fabio Quartararo

ファビオ・クアルタラロ
1999年4月20日生まれ(2021年開幕時の年齢は21歳)。出身地は、フランス南西部のニース。4歳からバイクに乗り始めると、活動の拠点をスペインに移し、カタルーニャ自動車連盟が主催したプロモーション大会に参戦。1年目の2008年から『50ccクラス』、『70ccクラス』、『80ccクラス』でタイトルを獲得。2012年には『地中海選手権プレMoto3™クラス』を制す。

2013年は、初参戦の『スペイン選手権Moto3™クラス』でタイトルを獲得。2014年は、『Moto3™ジュニア世界選手権』で、全11レース中9レースで優勝を挙げ、初代王者に輝く。

2014年、『Moto3™ジュニア世界選手権』のチャンピオンに対して、特例として競技規則に定められた参戦最低年齢(16歳)の規定が免除されたことから、2015年に若干15歳で2013年から所属するエストレージャ・ガリシア・0,0からフル参戦を開始。終盤5戦を負傷欠場して総合13位。2年目は、レパード・レーシングに移籍。ホンダからKTMに乗り換えて総合13位。

フル参戦3年目の2017年は、ポンス・HP・40から中量級に初参戦して総合13位。スピードアップ・レーシングに移籍した2年目は、第7戦カタルーニャGPで初めてのポールポジションから史上最年少6番目となる初優勝を挙げ、総合10位に浮上。

フル参戦5年目の2019年は、新規参戦のペトロナス・ヤマハ・セパン・レーシング・チームから最高峰クラスに初挑戦。第4戦スペインGPでポールポジションを獲得すると年間で7度のポールポジションを含む13度の1列目に進出。右前腕を手術した直後の第7戦カタルーニャGPの2位を含め7度の表彰台を獲得して総合5位に進出。新人王とインディペンデントチームライダーのタイトルを獲得。

2020年は、ヤマハのフルサポートを受け、ファクトリースペックが供給されると、シーズンの緒戦となった第2戦スペインGPで史上最年少8番目の優勝(21歳と90日)、フランス人ライダーとして4人目の優勝を飾り、年間3勝を挙げて総合8位に進出。

フル参戦7年目、最高峰クラス3年目の2021年は、2020年1月29日にヤマハ発動機との間で2021年からの2年契約に合意し、ファクトリーチームに昇格。第2戦ドーハGPで優勝を挙げると、年間5勝を含む10度目の表彰台を獲得。第16戦エミリア・ロマーニャGPで4位に入り、フランス人ライダーとしては、プレミアクラスで初めて、オールクラスでは2016年のヨハン・ザルコ以来、マイク・ディ・メッリオ、アルノー・ヴァンサン、オリベ・ジャック、クリスチャン・サロン、ジャン=ルイ・トルナドールに続き、7人目の世界王者に輝いた。

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カテゴリー: F1 / MotoGP