MotoGP:スズキ 2021年 第14戦 サンマリノGP 予選レポート
チームスズキエクスター、サンマリノGPの2日目を好感触で終え、決勝に大きな期待
サンマリノGP2日目の土曜朝は、前日の不安定な天候から一転して晴れた空が戻り、午前のFP3では各ライダーが次々と前日のタイムを更新。ジョアン・ミルも同様にセッション序盤にタイムを上げ、アレックス・リンスも終盤にタイムアップ。ミル4番手、リンス7番手でセッションを終え、揃ってダイレクトQ2行きを決める。ミルはこのセッションのセクター1、4では2番手タイム、セクター2では3番手タイムをマークし、好調ぶりをアピールした。

午後のFP4ではふたりのライダーがタイヤ比較とマシンセットアップに集中。リンス2番手、ミル5番手と決勝に向けて共に着実な手応えを得てセッションを締めくくる。

FP3、FP4と順調にセッションを消化してきたスズキペアだが、最終予選となるQ2は計画通りの進行を阻まれ、アタック1周目にタイムシートのトップに躍り出たミルは徐々に順位を落とし、また1回目のタイムアタックで5番手タイムを記録したリンスも数度の黄旗提示によりタイム計測が無効となり順位を下げていく。ミルはダッシュボードの誤表示により予定外のピットインを行い、その後は黄旗提示に阻まれ最後のタイムアタックができないまま不完全燃焼で予選を終え、リンス9番手、ミル11番手となり明日の決勝はそれぞれ3列目、4列目からのスタートとなる。

佐原伸一 プロジェクトリーダー&チームディレクター
「走行初日のFP1から本日のFP4までジョアン、アレックスともにセッティングを進め、レースの準備は万全とも言える状態になり、また二人ともダイレクトでQ2への進出を決めました。それだけに予選で我々が望んでいたような好結果が得られなかったことは非常に残念でした。予選中に相次いだイエローフラッグ提示でタイムアタックのチャンスを逃したことに加え、ジョアンにはダッシュボードのメッセージ誤表示で不要なピットインをさせてしまい、彼本来の実力を発揮できなかったことは本当に悔しく、また申し訳なく思っています。明日はいつものように追い上げのレースとなってしまいますが、早い段階でトップグループに加わり優勝争いができるよう頑張ります。」

アレックス・リンス
「今日はFP3、FP4共に良いペースで走れたし、マシンのフィーリングも良くて順調に進めることができた。明日の決勝は天候次第でどうなるのか全く予想がつかないけど、どんな天候になったとしても準備は整っているよ。3列目グリッドからのスタートはそれほど悪くないし、ドライのレースになったら十分チャンスはあると思っている。フィーリングが良かったから予選では100%の力を出し切ってアタックしたけど思うように順位が上がらず、予選の課題に関しては今後もしっかりと追求していく必要がある。各ライダーのタイムが近いから決勝は接戦になるだろうし、面白いレースになるだろう。この2日間転倒がかなり多かったから、しっかり集中してミスのないように走りつつトップグループでバトルできるよう全力で頑張るよ。もし決勝が雨になってしまったら、それはもうギャンブルみたいなものになってしまうだろうけどね。」

ジョアン・ミル
「ペースも安定しているし、かなり良い感じで走れているよ。残念ながら予選は思った通りに運ばず、かなり後方グリッドになってしまったけど、それでも今日のパフォーマンスには満足している。ポールポジションは難しかったと思うけど、うまく進んでいればセカンドローは獲得できたと思う。予選1回目のアタックではフロントにトラブルが生じて思うようにタイムを上げることができず、2回目のアタックではダッシュボードにピットイン指示のメッセージが出て、何かマシンに問題があるのかと思ってピットインしたら、メッセージは誤表示だったんだ。すぐに再度ピットアウトしたんだけど最後のアタックラップで黄旗提示になって、タイム計測が無効になってしまった。でもそのアクシデントに関しての不満はないよ。2度と同じことが起こらないように対策するはずだからね。マシンのフィーリングもレースペースも良いから、今は余計なことは考えず、明日の決勝のことだけを考えるよ。」

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カテゴリー: F1 / MotoGP