MotoGP:ヤマハ 2021年 第11戦 オーストリアGP 初日レポート
MotoGP オーストリアGPのウイーク初日は、先週同様、午前と午後で天候がまったく異なるコンディションとなった。Monster Energy Yamaha MotoGPのファビオ・クアルタラロは、午前中のドライ・コンディションのFP1で6番手、午後のウエットのFP2で9番手となり、総合6番手で初日を終えている。
PETRONAS Yamaha Sepang Raing Teamのバレンティーノ・ロッシとカル・クラッチローは様々なコンディションを経験して、それぞれ総合14番手と20番手。
シュピールベルクでの連続表彰台に向けクアルタラロが6番手スタート
クアルタラロはFP1、ドライ用セッティングについてはすでに、ほぼ完ぺきなものができあがっているが、貴重な晴れを最大限に活用すべく作業に取り組んだ。セッションを通じてソフト・コンパウンドとミディアム・コンパウンドの組み合わせを使用。終盤はマシンに違和感がありやや遅れる場面があったが、その後のチェックで問題はないことが確認され、最後まで順調に走り切っている。タイムアタックは行わなかったものの、全21ラップ中6ラップ目に記録した1分23秒865により6番手を獲得。トップとの差は1.038秒だった。
FP2ではウエット・コンディションに合わせたマシンとライディング・スタイルの調整に取り組んだ。しかしセッション後半は急激に路面が乾き、クアルタラロはレイン・タイヤのままで10番手まで浮上。全20ラップ中19ラップ目には1分32秒784まで更新し、トップから5.264秒差の9番手となった。総合順位ではFP1のタイムが採用されて6番手となっている。
PETRONAS Yamaha SRTはロッシ14番手、クラッチロー20番手
ロッシはドライ・コンディションのFP1を決勝に照準を合わせたデータ収集に充て、45分間の最後に1分24秒335のファステストタイムを記録して14番手。FP2はウエットで始まり、その後、乾き始めたが、ラップタイムを更新できる状況ではなく、総合順位ではFP1の記録により14番手となった。
一方のクラッチローは、引き続きマシンの経験を積むためにひたすら周回を重ね、FP1では1分25秒295を記録して20番手。FP2では前半のウエット・コンディションを見送り、路面が乾き始めてから走行を開始した。しかし他のライダーたちと同様、ラップタイムを更新することはできず、FP1の記録により20位で終えている。
Monster Energy Yamaha MotoGP
ファビオ・クアルタラロ(フリー走行総合6番手/1分23秒865)
「FP1は非常に順調でした。フロントタイヤは最も気に入ったものではなかったにもかかわらず、いいペースで走ることができました。しかしウエット・コンディションでは十分なフィーリングがつかめなかったので、ここは大幅な改善が必要だと考えています。FP1終盤でシフトミスをしたときにエンジンが落ち込んだ感じがしたため、マシンを停めてダッシュボードを確認したのですが、何も問題はありませんでした。ただの私のミスでした。何人かのライバルたちがハイペースを見せていますが、私も予選は得意なので狙っていきます。トライあるのみです!」
マッシモ・メレガリ(チーム・ディレクター)
「今日はいい仕事ができました。クアルタラロ選手は先週の成果であるベース・セッティングのおかげで好感触をつかみ、FP1は素晴らしいペースで走りました。タイムアタックは行いませんでしたが、それでも6番手を獲得することができました。FP2は予想外のフル・ウエットで始まりましたが、これはむしろ、データ収集のための貴重なチャンスとなりました。天気予報によれば明日以降は大体、晴れるようですが、今日のこの変化を見れば、私たちはやはり、常に様々な可能性に備えておかなければなりません。しかし路面コンディションにかかわらず、目標はいつもと変わりません。Q2に進出し、グリッドのできるだけ前を狙います」
PETRONAS Yamaha Sepang Racing Team
バレンティーノ・ロッシ(フリー走行総合14番手/1分24秒335)
「午前中のFP1では、パフォーマンス、ラップタイムともに先週よりも大幅に向上することができました。ポジションも悪くないと思いますが、同じサーキットでの2回目となるといつも、全員が調子を上げてくるのです。路面の状況が良かったのでペースが速く、私はそのなかで、決勝用のセッティングに重点をおいて作業に取り組みました。午後はここ特有の天候になり、大雨なのに暑いままで、わずか20分後にはドライ・ラインが現れ始めました。フル・ウエットでも調子は悪くありませんでしたが、トラクションが十分ではなかったし、変わりやすい天気にはやはり翻弄されてしまいました。日曜日は完全なドライ、あるいは完全なウエットになるよう願っています。ミックスはもう十分です」
カル・クラッチロー(フリー走行総合20番手/1分25秒295)
「先週は決勝中にリア・グリップの問題に悩まされてしまったので、今日はその部分に集中してフリープラクティスに臨み、周回を重ねるなかで原因がわかったような気がします。良い感触を得て、ここからまた計画に沿って作業を続けていくことができます。ウエット、ドライともにもっとスピードを上げていきたいと思っています。マシンテストは通常、全日で行われるので、そこからいきなり45分間×2セッションのプラクティスに臨むのは簡単なことではありません。とくに今日の午後のようなコンディションの場合は非常に苦労します。しかし自信は持っているので、明日以降がまた楽しみです。前進を目指します」
カテゴリー: F1 / MotoGP
PETRONAS Yamaha Sepang Raing Teamのバレンティーノ・ロッシとカル・クラッチローは様々なコンディションを経験して、それぞれ総合14番手と20番手。
シュピールベルクでの連続表彰台に向けクアルタラロが6番手スタート
クアルタラロはFP1、ドライ用セッティングについてはすでに、ほぼ完ぺきなものができあがっているが、貴重な晴れを最大限に活用すべく作業に取り組んだ。セッションを通じてソフト・コンパウンドとミディアム・コンパウンドの組み合わせを使用。終盤はマシンに違和感がありやや遅れる場面があったが、その後のチェックで問題はないことが確認され、最後まで順調に走り切っている。タイムアタックは行わなかったものの、全21ラップ中6ラップ目に記録した1分23秒865により6番手を獲得。トップとの差は1.038秒だった。
FP2ではウエット・コンディションに合わせたマシンとライディング・スタイルの調整に取り組んだ。しかしセッション後半は急激に路面が乾き、クアルタラロはレイン・タイヤのままで10番手まで浮上。全20ラップ中19ラップ目には1分32秒784まで更新し、トップから5.264秒差の9番手となった。総合順位ではFP1のタイムが採用されて6番手となっている。
PETRONAS Yamaha SRTはロッシ14番手、クラッチロー20番手
ロッシはドライ・コンディションのFP1を決勝に照準を合わせたデータ収集に充て、45分間の最後に1分24秒335のファステストタイムを記録して14番手。FP2はウエットで始まり、その後、乾き始めたが、ラップタイムを更新できる状況ではなく、総合順位ではFP1の記録により14番手となった。
一方のクラッチローは、引き続きマシンの経験を積むためにひたすら周回を重ね、FP1では1分25秒295を記録して20番手。FP2では前半のウエット・コンディションを見送り、路面が乾き始めてから走行を開始した。しかし他のライダーたちと同様、ラップタイムを更新することはできず、FP1の記録により20位で終えている。
Monster Energy Yamaha MotoGP
ファビオ・クアルタラロ(フリー走行総合6番手/1分23秒865)
「FP1は非常に順調でした。フロントタイヤは最も気に入ったものではなかったにもかかわらず、いいペースで走ることができました。しかしウエット・コンディションでは十分なフィーリングがつかめなかったので、ここは大幅な改善が必要だと考えています。FP1終盤でシフトミスをしたときにエンジンが落ち込んだ感じがしたため、マシンを停めてダッシュボードを確認したのですが、何も問題はありませんでした。ただの私のミスでした。何人かのライバルたちがハイペースを見せていますが、私も予選は得意なので狙っていきます。トライあるのみです!」
マッシモ・メレガリ(チーム・ディレクター)
「今日はいい仕事ができました。クアルタラロ選手は先週の成果であるベース・セッティングのおかげで好感触をつかみ、FP1は素晴らしいペースで走りました。タイムアタックは行いませんでしたが、それでも6番手を獲得することができました。FP2は予想外のフル・ウエットで始まりましたが、これはむしろ、データ収集のための貴重なチャンスとなりました。天気予報によれば明日以降は大体、晴れるようですが、今日のこの変化を見れば、私たちはやはり、常に様々な可能性に備えておかなければなりません。しかし路面コンディションにかかわらず、目標はいつもと変わりません。Q2に進出し、グリッドのできるだけ前を狙います」
PETRONAS Yamaha Sepang Racing Team
バレンティーノ・ロッシ(フリー走行総合14番手/1分24秒335)
「午前中のFP1では、パフォーマンス、ラップタイムともに先週よりも大幅に向上することができました。ポジションも悪くないと思いますが、同じサーキットでの2回目となるといつも、全員が調子を上げてくるのです。路面の状況が良かったのでペースが速く、私はそのなかで、決勝用のセッティングに重点をおいて作業に取り組みました。午後はここ特有の天候になり、大雨なのに暑いままで、わずか20分後にはドライ・ラインが現れ始めました。フル・ウエットでも調子は悪くありませんでしたが、トラクションが十分ではなかったし、変わりやすい天気にはやはり翻弄されてしまいました。日曜日は完全なドライ、あるいは完全なウエットになるよう願っています。ミックスはもう十分です」
カル・クラッチロー(フリー走行総合20番手/1分25秒295)
「先週は決勝中にリア・グリップの問題に悩まされてしまったので、今日はその部分に集中してフリープラクティスに臨み、周回を重ねるなかで原因がわかったような気がします。良い感触を得て、ここからまた計画に沿って作業を続けていくことができます。ウエット、ドライともにもっとスピードを上げていきたいと思っています。マシンテストは通常、全日で行われるので、そこからいきなり45分間×2セッションのプラクティスに臨むのは簡単なことではありません。とくに今日の午後のようなコンディションの場合は非常に苦労します。しかし自信は持っているので、明日以降がまた楽しみです。前進を目指します」
カテゴリー: F1 / MotoGP