MotoGP スペインGP ドゥカティ
2017年MotoGP第4戦のスペインGPがヘレス・デ・ラ・フロンテーラ・サーキットで開催され、ドゥカティ・チームのホルヘ・ロレンソは3位完走、ドゥカティ初の表彰台を獲得した。

マヨルカ出身のロレンソは予選8位、3列目からのスタートとなった。序盤にリズムを掴むと、6周目までに4番手にポジションを上げていた。12周目にはヨハン・ザルコ(ヤマハ)をパスすると徐々に差を広げて3秒のアドバンテージを稼ぎ出し、危なげなく3位でチェッカーを受けた。

チームメイトのアンドレア・ドヴィツィオーゾも好レースを見せて、5位でフィニッシュした。ドヴィツィオーゾは5列目からのスタートとなったが、10周終了時点では6番手に浮上。その後はバレンティーノ・ロッシ(ヤマハ)やマーベリック・ビニャーレス(ヤマハ)とスリリングなバトルの末、18周目に5番手を奪取した。その後はビニャーレスに1.5秒差をつけて、フィニッシュラインを通過した。

ロレンソの3位により、ドゥカティ・チームのMotoGP通算表彰台登壇回数は、節目となる100に達した。ライダーズランキングでは、41ポイントのドヴィツィオーゾが5位、28ポイントのロレンソが9位に順位を上げている。

次戦のフランスGPは、5月19日〜21日にルマン・サーキットで開催される。

ホルヘ・ロレンソ(Ducati MotoGPチーム #99) 3位

「ここまでの3戦は複雑なレースが続いてしまったが、今日は地元のファンの前で表彰台に立つことができた。30歳の誕生日に最高のプレゼントとなった。今日の3位表彰台は、本当に大変な思いをして掴んだので、これまで何度も勝ち取ってきた優勝以上に嬉しい。ヘレスはデスモセディッチと相性が良いとは言えない。そんな場所で表彰台に上れたのだから、歓びもひとしおだ。正直に言うと、表彰台争いに絡めるとは思っていなかった。フロントタイヤの選択がカギだったと思う。スタートでは、目の前にかなりのライダーがいてちょっとしたカオス状態だった。だが、簡単に諦めるつもりもなかったからこそ、ザルコをオーバーテイクして3位になれたのだと思う。この数ヶ月はかなり厳しかったが、自分を信じる気持ちをずっと持ち続けてきた。チームも一貫して僕を信用してくれている。」

アンドレア・ドヴィツィオーゾ(Ducati MotoGPチーム #04) 5位

「スターティンググリッドが良くなかったので、タフなレースを強いられた。その割には良いリザルトだった。後方グリッドからスタートすると、混乱に巻き込まれる可能性が高くなる。だが、今回はどうにかポジションを上げて、落ち着いてライディングできたので、このリザルトがついて来たのだろう。週末を通じて良い仕事ができた。昨日は良いペースで走れることを示せたが、後列からのスタートだとやはり苦しい。今後はフリー走行や予選でもっとペースを上げなければならない。今週末のホルヘは乗れていた。彼にとってもドゥカティにとっても、素晴らしいリザルトを獲得してくれた。ホルヘを祝福したい!」

ルイジ・ダッリーニャ(ドゥカティコルセ・ゼネラルマネージャー)

「今日は素晴らしい仕事ができた。ヘレスで表彰台を獲得することは、我々にとって非常に重要だ。まだまだやるべき仕事は残っている。トップグループとの差は依然として大きいので、明日はここでテストを実施して、開発の成果を確認したい。何としても上位陣とのギャップを埋めたい。ホルヘは素晴らしいレースを見せてくれた。ドゥカティ初の表彰台にふさわしいパフォーマンスだった。アンドレアも良かった。あのスタート順にもかかわらず、5位でフィニッシュした。これでチームの士気も高まる。」

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カテゴリー: F1 / MotoGP