ミック・シューマッハ RLLとのインディカー初テストが決定
ミック・シューマッハは来月、インディカーへの第一歩を踏み出すことになる。レイホール・レターマン・ラニガン・レーシング(RLL)は、ドイツ人ドライバーが10月13日にインディアナポリス・ロードコースで行われるプライベートテストに参加すると発表した。

現在26歳のシューマッハは、アルピーヌから世界耐久選手権(WEC)に参戦しているが、北米最高峰のオープンホイール・シリーズであるインディカーでの将来的な可能性を探るべく、マシンをドライブすることになる。

7度のF1ワールドチャンピオン、ミハエル・シューマッハの息子であるミックは、2021年から2022年にかけてハースF1チームからF1に43戦出場した。

また今年5月にはインディ500に現地入りし、インディカーパドックとのコネクション作りを始めていた。

近年はスポーツカーでの活動が中心だったが、2023年と2024年にはメルセデスF1のリザーブドライバーとしてシングルシーターとの関わりも維持し、複数回のテストにも参加してきた。

今回のインディカーテスト発表は、WECにおけるアルピーヌでの去就をめぐる憶測が強まるなかで行われた。来季はヨタ運営のキャデラック加入が有力と見られていたが、現在は2027年にLMDhカーでハイパーカークラス参入を計画しているマクラーレン移籍の噂も浮上している。

インディアナポリスでの走行は、シューマッハにとって初めてのインディカー体験となり、シリーズ特有の技術的特徴や身体的要求を理解する機会となる。

シューマッハは語った。「初めてのインディカーテストを本当に楽しみにしている」

「この機会を与えてくれたレイホール・レターマン・ラニガン・レーシングに大きな感謝を伝えたい。このサーキットは大きな歴史を持ち、父も走ったことがある場所だから特別だ。どんな特徴があるのかを知るのが楽しみだ」

「普段自分が運転しているクルマとは違いながらも似ている部分を持つこのレーシングカーの特性を理解するのが非常に楽しみだ。僕は多様なモータースポーツの世界で経験を積むことに強い関心を持ち続けている。シングルシーター・レースが大好きなのは秘密ではないから、この初めてのインディカーテストは宝物のような経験になると思う。ホイールが見えるクルマを運転できるのを本当に楽しみにしている」

今回のテストは、RLLのグラハム・レイホール、ルイス・フォスター、デブリン・デフランチェスコが今年2位、3位、5位に予選でつけたインディアナポリス・ロードコース用レイアウトで実施される。

レイホールは85周のうち49周をリードしたが、最終的には6位に終わり、チームにとって2025年シーズン最強の週末となった。

RLL共同オーナーで、インディカー3度の王者かつ1986年インディ500勝者のボビー・レイホールは「私はミックのキャリアを遠くから追ってきたし、彼の父のこともよく知っている。だから彼が我々のレースカーに乗るのを見るのは非常にワクワクする」と語った。

「これはRLLにとってもミックにとっても素晴らしい一日になると思う。彼にとって初めてのインディカー体験になるし、彼には大きな才能がある。我々はインディアナポリス・ロードコースにかなり良いセットアップを持っているから、彼にとって良いベースラインを提供できると思う」

RLL代表のジェイ・フライも「ミックのようなエリートな才能をテストできるのは素晴らしい機会だし、2つの伝説的なモータースポーツファミリーを結びつけることになる」と語った。

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カテゴリー: F1 / ミック・シューマッハ / インディカー