F1メキシコGP 予選 展開:角田裕毅11番手 ランド・ノリスが今季5回目ポール

予選ではノリスが圧巻の走りでポールポジションを獲得。2番手にシャルル・ルクレール、3番手にルイス・ハミルトンが続き、マックス・フェルスタッペンは5番手。ピアストリは8番手だったが、カルロス・サインツJr.のグリッドペナルティにより7番手スタートとなる。
Q1:ハジャーが首位、角田裕毅は順当に突破
高地特有の低ダウンフォースと気温48℃の中、Q1はトラックエボリューションが急激に進行。レーシングブルズのアイザック・ハジャーがトップタイムを記録し、ランド・ノリス、リアム・ローソンがこれに続く。角田裕毅(レッドブル)は9番手でQ2へ進出。一方、ガブリエル・ボルトレト、アレクサンダー・アルボン、ピエール・ガスリー、ランス・ストロール、フランコ・コラピントがここで姿を消した。
Q2:角田裕毅11番手、ローソンはタイムを残せず
Q2は気温が46℃まで下がり、タイヤの動作レンジが鍵となった。序盤にマックス・フェルスタッペンが1分16秒824をマークしたが、すぐにルクレールが更新。終盤にはノリスが圧巻のラップでトップに立ち、ハミルトンが2番手に浮上。角田裕毅は一時Q3圏内に入ったものの、ピアストリのタイム更新で11番手に後退。惜しくもQ3進出を逃した。リアム・ローソンはアタックを中止し、代表的なタイムを残せず15番手で終えた。
Q3:ノリスが“完璧な一撃”でポールを奪取
最終Q3では気温の低下でグリップが増し、上位勢による一騎打ちに。フェルスタッペンが先陣を切って1分16秒455を出すも、ノリスがそれを0.3秒上回り暫定トップ。終盤、ルクレールが一時的に暫定ポールを奪うも、ノリスが最終アタックで1分15秒586を叩き出し、2位ルクレールに0.262秒差をつける圧巻のラップ。マクラーレン勢ではピアストリが8番手にとどまった。フロントロウはノリスとルクレール。2列目にはハミルトンとジョージ・ラッセルが並び、フェルスタッペンは5番手。アンドレア・キミ・アントネッリが6番手とメルセデス勢が続いた。サインツは7番手ながらペナルティで後退。ピアストリが7番グリッドからスタートする。9番手にハジャー、10番手にオリバー・ベアマンと、若手勢が健闘した。
タイトル戦線:ノリスが逆転の可能性、フェラーリ勢も虎視眈々
もしノリスが優勝すれば25ポイントを獲得し、ピアストリ(予選7位)の6ポイント、フェルスタッペン(5位)の10ポイントを上回り、首位浮上の可能性が高い。
ノリスは「勝つためにここにいる。簡単な戦いではないが前だけを見る」と力強くコメント。フェラーリ勢も「ロングランではスリップを狙える」と意欲を見せ、長い1コーナーへの突入が勝負の鍵となる。
明日の決勝は、ノリスとルクレールがフロントロウからスタート。
ポール発進のノリスがタイトル争いをさらに熱くするのか、フェラーリ勢の逆襲があるのか――メキシコシティの熱気に包まれた決戦が待ち受ける。

F1 メキシコシティGP 予選 結果・ラップタイム
1.ランド・ノリス(マクラーレン) - 1分15秒5862.シャルル・ルクレール(フェラーリ) - 1分15秒848
3.ルイス・ハミルトン(フェラーリ) - 1分15秒938
4.ジョージ・ラッセル(メルセデス) - 1分16秒034
5.マックス・フェルスタッペン(レッドブル) - 1分16秒070
6.アンドレア・キミ・アントネッリ(メルセデス) - 1分16秒118
7.カルロス・サインツJr.(ウィリアムズ) - 1分16秒172
8.オスカー・ピアストリ(マクラーレン) - 1分16秒174
9.アイザック・ハジャー(レーシングブルズ) - 1分16秒252
10.オリバー・ベアマン(ハース) - 1分16秒460
11.角田裕毅(レッドブル)
12.エステバン・オコン(ハース)
13.ニコ・ヒュルケンベルグ(ザウバー)
14.フェルナンド・アロンソ(アストンマーティン)
15.リアム・ローソン(レーシングブルズ)
16.ガブリエル・ボルトレト(ザウバー)
17.アレクサンダー・アルボン(ウィリアムズ)
18.ピエール・ガスリー(アルピーヌ)
19.ランス・ストロール(アストンマーティン)
20.フランコ・コラピント(アルピーヌ)
カテゴリー: F1 / F1メキシコGP
