メルセデスF1代表トト・ヴォルフ マクラーレンの優位を「屈辱的」と表現

昨年はレッドブルのマックス・フェルスタッペンがドライバーズタイトルを獲得し、コンストラクターズではフェラーリとマクラーレンが争ったことで、2025年シーズンは近年で最も接戦になると広く予想されていた。
しかし、シーズン前半15戦を終えた時点でマクラーレンは圧倒的に支配し、コンストラクターズ選手権では2位に324ポイント差をつけて首位に立っている。ドライバーズタイトルもオスカー・ピアストリとランド・ノリスの2人による内部対決の様相を呈している。
その優位性は先週末のオランダGPでも明確に示された。両ドライバーは勝利を争ったが、最終的にノリスはオイル漏れによってリタイアに追い込まれた。
ヴォルフは、ザントフォールトでの最後のセーフティカーリスタートを例に挙げ、ハードタイヤを履いたマクラーレンがソフトタイヤを履くライバル勢を容易に引き離したことを「屈辱」と語った。
「最後に見ただろう。マクラーレンがハードタイヤで、我々はみんなニューソフトだった。それでもこうなった。これは全員にとって屈辱だ」とヴォルフは述べた。
「見出しは決まったな?」
さらにヴォルフはこう続けた。
「本当に良いことじゃない。今週末、マックスとフェラーリと我々の間では少しバランスが取れていたと思う。マックスが最速だったが、フェラーリも同じようなものだった。満足できる状況じゃない」

メルセデスは現在コンストラクターズランキング3位、マクラーレンとフェラーリに次ぐ位置につけている。
ヴォルフの挑発的なコメントはオランダGP後、フェラーリのチーム代表フレデリック・バスールにも伝えられた。彼はマクラーレンの優位を認めつつも「屈辱」とまでは言わなかった。
「最後のスティントだけじゃない。レース全体を見れば明らかだ。第2スティントの中盤、彼らがプッシュするかどうか決めたタイミングは分からないが、他の誰よりもずっと速かった」とバスールは語った。
「第2スティントの最初の10周はVSC前にペースをコントロールしていて、プッシュすると決めたときには誰も近づけなかった。彼らは明らかに質の面で一歩先にいるし、それ以上の差もある。ただ『屈辱』という言葉までは使わない」
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