メルセデスF1代表 「ニューウェイでも我々の不振を迅速には解決できない」
メルセデスF1のチーム代表を務めるトト・ヴォルフは、エイドリアン・ニューウェイでさえメルセデスのF1における現在の苦境を速やかに終わらせるのは難しいだろうと考えている。

レッドブルの権力闘争が続く中、エイドリアン・ニューウェイが1年早く退団することを決断。マイアミではアストンマーティンのチームオーナーであるローレンス・ストロールと会話しているところを目撃されている。

また、フェラーリの代表であるフレデリック・バスールも、マイアミGPのためにアメリカに向かう直前にロンドンで会ったと報じられている。

しかし、エイドリアン・ニューウェイは、メルセデスへの移籍とは強く結びついてはいない。

「エイドリアン・ニューウェイは素晴らしいエンジニアなので、彼がメルセデスのオプションではないとは決して言わない」とチーム代表のヴォルフはマイアミでSky Deutschlandに語った。

「しかし、どんなに偉大なマジシャンでも、今の我々の問題を解決するのは難しいだろう」

実際、2014年から2021年までの旧ルール時代を通じてF1を完全に支配していたにもかかわらず、メルセデスは今のところ、新しいグラウンドエフェクトレギュレーションをまったく習得できていない。

「このタイヤには、現時点では理解できない科学がある」とヴォルフは認める。 「我々はタイヤを最適なワーキングウインドウに入れる方法をわかっていないが、他はもと理解しているため、それは言い訳にはならない」

「ライバルが進歩しているのは分かるが、我々は信じられないほど遅くて満足のいくものではないと感じている」

「同じ問題に何度も陥ってしまうのは本当にイライラするし、本当に腹立たしい」

メルセデスAMG・ペトロナス・モータースポーツ

メルセデスは先週末、マイアミで主要な車両アップグレードを発表したが、ジョージ・ラッセルとフェラーリ移籍を控えたルイス・ハミルトンは苦戦を続けている。

「なぜこのような状況に陥っているのか、データを見ればわかる」とラッセル。「開発を元に戻さなければならないけど、残念ながらそれにはさらに時間がかかる」

「アップグレードは設計され、風洞でテストされ、最終的に製造されなければならない。そして、シーズンはすでに半分終わっている。だからこそ、僕たちもっと早く穴から抜け出すことが非常に難しい」

「でも、それが僕たちにとっての現実だ」

昨年、メルセデスの最大の問題のひとつは、予選のホットラップでタイヤに十分な熱が入らないことだった。今はその逆で、タイヤをオーバーヒートさせてしまうことが問題なのだ。

ラッセルは「新車での問題を補いすぎてしまった」と認める。「極端なものから極端なものになった」

「問題解決に一生懸命になりすぎて、一方向に行き過ぎてしまった。でも、これが今の僕たちの状況だ。マクラーレンとフェラーリには一歩及ばず、レッドブルには大きく遅れをとっている」

「ストップウォッチは嘘をつかない」

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カテゴリー: F1 / メルセデスF1