メルセデスF1 ハミルトンの“FIAトロフィーをファンに贈与”説を否定
メルセデスF1は、ルイス・ハミルトンがFIA年間表彰式で2023年F1世界選手権3位のトロフィーを手放したとの憶測に反論した。

FIA(国際自動車連盟)とメルセデスは最近、FIAがメルセデスのチーム代表であるトト・ヴォルフとF1アカデミーのマネジングディレクターであるスージー・ヴォルフに対し、利益相反の申し立てがあったとして調査を開始したことで対立している。

しかし、FIAの行動を扇動したことを否定したF1とメルセデス、そしてライバルチームの反発を受けて、その後、FIAは調査を打ち切った。

ハミルトンはFIAのこううした状況への対応に批判的であり、授賞式では本拠地のパリではなくバクーで式典を主催することによる持続可能性へのFIAの取り組みにも疑問を投げかけた。

ハミルトンが表彰式で3位のトロフィーを放置したことで、FIAに対する抗議のサインだと考える者もおり、あるファンはX(旧Twitter)にハミルトンが自分たちにトロフィーを贈与したと主張した。(後に削除)

「ステージを降りた直後、これまでの授賞式でもそうだったように、ルイスはトロフィーをチームに送ってほしいという関係者の申し出を受け入れ、トロフィーをチームに預けた」とメルセデスF1チームは声明で発表した。

「彼が憶測されているような『贈り物として』トロフィーを誰かに渡したのではないことを確認できる」

ルイス・ハミルトン メルセデスAMG・ペトロナス・モータースポーツ 国際自動車連盟

ハミルトンのドライバーズ選手権での3位入賞は、2023年のF1シーズンの努力への褒美である。7度のチャンピオンであるハミルトンは、2年連続でグランプリ優勝を逃した。それ以前はすべてのシーズンで少なくとも1勝を挙げていた。

メルセデスのW14マシンは前任のW13マシンの問題点を引き継いでおり、メルセデス・ドライバーはレッドブルのRB19の強さに対抗することができなかった。

メルセデスはモナコGPで、競争力のない『ゼロポッド』哲学を廃止し、よりオーソドックスなデザインに変更したBスペックを投入したが、ハミルトンの希望を後押しすることはほとんどなかった。

しかし、ハミルトンはメルセデスがまったく新しいマシンコンセプトを追求することを前に、来シーズンに再び優勝争いに加わってくれることに「全幅の信頼を寄せている」と表明した。

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カテゴリー: F1 / メルセデスF1 / ルイス・ハミルトン / FIA(国際自動車連盟)