メルセデスF1 トト・ヴォルフの利益相反を否定「根拠のない疑惑」
メルセデスはF1チーム代表のトト・ヴォルフによる不正疑惑を否定し、FIA(国際自動車連盟)の調査についてはメディアで発表されるまで何も知らなかったと述べた。

FIA(国際自動車連盟)は20日、FOM(フォーミュラワンマネジメント)関係者とチームプリンシパルとの情報交換をめぐる利益相反の可能性について、コンプライアンス部門が調査を行っていると発表した。

「FIAは、FOM関係者からF1チームプリンシパルに機密性のある情報が渡ったという疑惑を中心としたメディアの憶測を認識している。FIAコンプライアンス部門がこの問題を調査している」と声明で述べた。

これは、メルセデスF1チームの代表であるトト・ヴォルフと妻のスージーの間に、情報の授受をめぐる潜在的な利益相反があるとして、チームプリンシパルがFIAに苦情を申し立てたことを示唆する報道について言及したものだと理解されている。

しかし、メルセデスは「根拠のない疑惑」だとしてヴォルフを断固として擁護し、この件に関してFIAとは何のやりとりもしていないと明かした。

「FIAが今晩発表した一般的な声明は、1つのメディアからの根拠のない疑惑と、それをメルセデスAMG F1のチームプリンシパルに結びつけたオフレコブリーフィングに対応するものだ」とメルセデスF1チームは述べた。

「チームはこの件に関してFIAコンプライアンス部門から何の連絡も受けておらず、メディアの声明を通じて調査を知ったことは非常に驚きだった」

「我々は、チームプリンシパルの誠実さとコンプライアンスに不当な影響を与える声明と関連メディアの報道における申し立てを完全に拒否する」

メルセデスは、FIAを巻き込んだ問題の迅速な解決と、調査に関する完全な透明性を確保すると述べ、「当然のこととして、我々はFIAコンプライアンス部門からこの調査とその内容に関する完全かつ迅速で透明性のある対応を求める」と付け加えた。

FIAコンプライアンス部門は今季、ランス・ストロールがカタールGPの予選で早々にリタイアした後、トレーナーを押したとして調査。その後、ストロールは正式な警告を受け、自身の行為について謝罪した。

メルセデスAMG・ペトロナス・モータースポーツ

このエントリーをはてなブックマークに追加

カテゴリー: F1 / メルセデスF1 / スージー・ヴォルフ / F1アカデミー