F1 メルセデス ディーター・ツェッチェ
メルセデス・ベンツのトップであり、親会社ダイムラーのCEOを務めるディーター・ツェッチェが、2019年で退任することが決定した。

長年、レース活動のサポーターだったディーター・ツェッチェは、2006年からダイムラーのCEOおよびメルセデス・ベンツのトップを務めてきたが、2019年5月22日に予定されている株主総会をもってその役割を退任する。

後任にはメルセデス・ベンツの開発部門を統括するオラ・ケレニウスが就任する。ディーター・ツェッチェは、2021年の株主総会以降に監査役会会長に就任することになる。

オラ・ケレニウスは、F1パドックでよく知られた存在であり、ブリックスワースのメルセデスAMG・ハイパフォーマンス・パワートレインズのエンジン部門などを統括してきた。

メルセデスのモータースポーツ責任者を務めるトト・ヴォルフは、オラ・ケレニウスは“長年”にわたってチームの取締役であり、ディーター・ツェッチェも引き続き関与していくとし、トップの交代がF1プログラムに影響することはないと強調した。

「我々は彼ら二人と非常に良い関係を築いており、ディーターが離れることはない。彼はクールオフ期間を獲って監査委員会に戻ってくる」とトト・ヴォルフはコメント。

「オラは新しいCEOとして我々のF1プロジェクトに安定性を提供してくれる」

ルイス・ハミルトンは、オラ・ケレニウスがチームの力強いサポーターだと同意する。

「僕は14歳くらいからオラのことを知っている。オラの進歩やHPPで成し遂げてきたこと、今日の取締役への素晴らしい貢献を見てきた」

「彼は情熱的だ。彼は物凄いレースファンだ。だから、何も変わることはない」

ルイス・ハミルトンは、カート時代から彼をサポートしてくれたディーター・ツェッチェを感謝していると語る。

トップ交代についてルイス・ハミルトンは「かなり長い間知られていたことだ」とコメント。

「ディターと彼のF1とメルセデス・ベンツへの貢献、そして、F1への多額の投資、僕たちが一緒にやってきた彼と取締役の信念がなければ、僕たちは今の場所にはいなかっただろう」

「役員はしばしば企業的で情熱的ではないことがあるけど、彼らは本当に情熱的だ。本当に信じられないくらいにね」
「彼らは毎レース後に僕にテキストメッセージを送ってくるし、レース前のこともある。彼らはチームとして多くのレースに姿を見せている」

「例えば、僕は彼らがレース中もノンストップでトトにテキストを送ってることを知っている。彼らは手に汗握って勝負の行方を見守っているし、物凄い投資をしている。素晴らしいことだ」

「最終的にディーターは本当にそのリーダーだった。彼は僕が13歳の時から僕をサポートしてくれた。彼は本当に素晴らしい人だし、『OK、やってみよう』と言ってくれた」

「だから、僕は彼のサポートにずっと感謝してきたし、彼は僕が本当に憧れている人だ」

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カテゴリー: F1 / メルセデスF1