メルセデス F1
メルセデスの非常勤会長を務めるニキ・ラウダは、ニコ・ロズベルグの代役の決定が2017年1月末までずれ込む可能性があると述べた。

メルセデスは、ジュニアドライバーのパスカル・ウェーレインとウィリアムズのバルテリ・ボッタスを検討しているとされている。

バルテリ・ボッタスを選んだ場合は、ウィリアムズから2017年の契約を買い取る必要性がある。

ニキ・ラウダは、メルセデスが"大きな決断"に直面し、予想より長引いていると認めた。

ニキ・ラウダは、ライバルチームであるレッドブルのヘルムート・マルコも同席した Servus TV のインタビューで「我々がどの道を選ぶのかがわかるまで1月末までかかる可能性がある」とコメント。

「まだ、そこには至っておらず、どうなるかわからない。早い方がいいし、そうなることを願っているが、非常に複雑な交渉になっている」

「基本的に2つの道だけしかない。スターになる可能性もそうはならない可能性もあるウェーレインのような若いドライバーか、ボッタスのように経験のあるドライバーかだ。判断からはまだほど遠いところにいる。大きな決断だ」

セバスチャン・ベッテル、ダニエル・リカルド、マックス・フェルスタッペンらを輩出したレッドブルのジュニアドライバープログラムを率いるヘルムート・マルコは、パスカル・ウェーレインと長期的な契約を結び、今年はマノーからF1参戦させるまでしたメルセデスが、自分たちのドライバー育成システムを信頼していないのではないかと指摘した。

「そちらにはジュニアプログラムがあり、高く評価されているウェーレイン君がいる。どうやらウェーレイン君はシートを手に入れられなさそうだ。つまり、あなたたちは自分たちのジュニアプログラムを信じていないということだ」と述べた。

この発言に対して、ニキ・ラウダは「そこは訂正したい。ジュニアプログラムとは、その通りジュニアプログラムだ。若いドライバーには経験を積ませなければならない」

「当然、我々はウェーレインが準備が整っているかどうかを議論することができる。だが、マックス・フェルスタッペンは今年トロ・ロッソでスタートしたが、あなた方が彼をシニアチームに居れたのはロシアのドライバーがミスを犯してからだということを思い出してほしい」

ヘルムート・マルコは「ウェーレインはまだ非常に若い。リスクはゼロだが、面白みもゼロだ。バルテリ・ボッタスの場合、ウィリアムズへのエンジン代金の減額という巨額の支出が必要になる。今はロズベルグに払うことがなくなった2200万ユーロ(約27億円)の予算がある。だが、ライバルのエンジンを走らせるチーム(ザウバー)でウェーレインのシートを買わなければならなくなる」と返した。

メルセデスにバルテリ・ボッタス獲得のオファーを受けているウィリアムズは、ボッタスの離脱に備えてF1引退を表明しているフェリペ・マッサに7億円のオファーを提示したと報じられている。

このエントリーをはてなブックマークに追加

カテゴリー: F1 / メルセデスF1