リバティメディア F1買収
メルセデスのモータースポーツ責任者トト・ヴォルフは、85億ドル(約8800億円)とされるリバティメディアによるF1買収話は“朗報”になりえると考えている。

F1イタリアGPに週末、リバティメディアがF1買収の計画を進めており、今週にも買収が始まる見込みだと報じられた。

まだ、買収のタイムラインは明かされていないが、オーナーシップの交代は、F1の運営にかなりの変化をもたらすことが予想される。

トト・ヴォルフは、この買収話が進めば、リバティメディアはF1がより近代的な展望に適応するのを促進するかもしれないと述べた。

「株式を買収したい投資家がいるなら、それはF1にとって良いニュースだと思う」とトト・ヴォルフはモンツァでコメント。

「今日それを目にしただろう。信じられない光景だったし、ファンがグランドスタンドを埋め尽くしていた。アメリカの投資家、アメリカのメディア企業がF1を買収するなら、それは朗報かもしれない」

「そのような額で企業を買収する場合、リバティのようなメディア帝国の責任者は、人生において何かを成し遂げてきたということだ。それだけの株を買い、それだけの金額を費やし、“すべてを変えはせず、アメリカ流にやっている”と言う人物はいないと思う」

「アメリカ的なやり方には我々が学べるものがあると思う。特にデジタルの分野はそうだし、ここでは機能しているのに向こうでは機能していないものがある。したがって、彼らは何を変更し、改善する必要があるか、もしくはそのままにするべきかを詳細にわたって分析するだろう」

契約において一つ明らかになっていないのは、1970年代以来F1をコントロールしてきたバーニー・エクレストンがF1のトップに留まるかどうかだ。

「マネジメントがどうなるかはわからない。バーニーは50年以上にわたって素晴らしい仕事をしてきたし、今あるものを形作ってきた。それは誰もが認めるところだと私は思う・・・」とトト・ヴォルフはコメント。

バーニー・エクレストンにボスに留まってほしいかと質問されたトト・ヴォルフは「それについて話をしているグループに加わるつもりはない・・・。彼は帝国を作り上げ、我々はそこで恩恵を受けている。それが何万ものライブ観戦を生み出し、今日のようにサーキットを満たし、我々が毎年得ている巨額の利益をもたらしている」

「彼は見事な仕事をしたし、将来的にその分野を改善できるか、もしくはできないかが示されるかどうかはわからない。だが、憶測はだいたい間違っているので、私はあれこれ考えるつもりはない」

バーニー・エクレストンの後継者候補の一人に挙げられているレッドブルの代表クリスチャン・ホーナーは、買収によってバーニー・エクレストンの統治が終わらないことを願っている。

クリスチャン・ホーナーは「これがバーニーのラストレースにならないことを心から願っている」とモンツァで語った。

「そうなるとは信じていない。我々はF1の株式やオーナーシップについては何らかの変化や再配分があるのかについて今後数週間のうちに入ってくるニュースを待つことになる。したがって、今の段階では憶測が激しく飛び交っているにすぎない」

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カテゴリー: F1 / メルセデスF1 / リバティ・メディア