マクラーレンF1 ランビアーゼ招聘で自信「最良の素材が揃ったケーキの仕上げ」

マックス・フェルスタッペンの長年のレースエンジニアとして知られるランビアーゼは、2028年までにマクラーレンへ加入し、チーフ・レーシング・オフィサーに就任する予定だ。ステラはこの補強を、すでに強固な組織基盤を築いたマクラーレンにとって、さらなる上積みになると位置づけている。
ランビアーゼ招聘はマクラーレンの求心力の証明
マクラーレンは先週、ジャンピエロ・ランビアーゼがレッドブルを離れ、チーフ・レーシング・オフィサーとして加入すると発表した。開始時期は遅くとも2028年までとされている。
ランビアーゼにはアストンマーティンからの関心も報じられており、獲得競争は容易ではなかった。それでもマクラーレンがこの人事を実現できた背景について、ステラは近年のチームの上昇基調が大きいと説明した。
マクラーレンは2024年と2025年にコンストラクターズタイトルを連覇し、さらにランド・ノリスが2025年にドライバーズタイトルを獲得した。ステラは、こうした結果に加え、組織文化そのものが外部から高く評価されていることが、ランビアーゼの決断につながったとみている。
ステラ「最良の素材が揃ったケーキの仕上げだ」
ステラはマクラーレンの公式サイトで、ランビアーゼ加入の意義について次のように語った。
「ジャンピエロの加入は、長期的に見てチームに非常に大きな専門性とポテンシャルをもたらしてくれる」
「同時にこれは、マクラーレンがF1で最高の人材にとって、いかに魅力的な存在になったかをさらに裏づけるものでもある」
「我々が得たこの信頼は、ここ数年にわたってマクラーレンで働いてきたすべての人々の努力の結果だ。人が成長し、健全で前向きな環境のなかで共通の目標に貢献できる文化を築いてきた」
「コース上での結果、そして外部から正しく認識されているチームの ethos に加えて、そうした要素がジャンピエロの加入決断につながったのだと確信している」
「ジャンピエロの加入は、すでに必要な材料がすべて揃っているケーキの上に載る、まさに仕上げのアイシングのようなものだ」
ステラの兼務負担を軽減する狙いも
ランビアーゼの加入は、ステラ自身の業務負担を軽くする意味合いも持つ。現在のステラはチーム代表を務める一方で、レースオペレーションの監督も兼ねている。
ステラは、ランビアーゼがその一部を担うことで、長期的な組織運営の安定につながると説明した。
「私にとって彼は重要な支えになる。彼はチーフ・レーシング・オフィサーの役割を担うことになるが、そのポジションは現在、チーム代表としての役割と並行して私が担っている」
「ザクと私はこの3年間、リーダーシップと専門性の継続性を長期的に確保するために常に取り組んできた」
「それは特に、レースチーム内のいくつかの重要な役職について当てはまる」
「とりわけこの領域では、カレンダー拡大によって個人の負担や生活の質の面で大きな影響が出ている」

拡大するF1で求められる組織の再設計
ステラは、現在のF1が20年以上前とはまったく異なる競技になっているとも強調した。トップチームの規模は倍以上に膨らみ、マクラーレン自身もこの3年間で従業員数が20%超増加したという。
その上で、予算上限の制約に適合しながら勝利に必要なパフォーマンスを生み出すには、組織全体の構造をより持続可能なものにする必要があると述べた。
「いまのF1は、私が20年以上前にこの仕事を始めた頃とはまったく違う」
「トップチームの規模は2倍以上になった。我々の従業員数も、この3年間で20%以上増えている」
「現在の我々は、予算上限の制約に適合し、成功に必要なレベルのパフォーマンスを発揮するという目標にかなう規模に達した」
「チーム代表の役割も、より複雑になっている」
さらにステラは、マクラーレンがフラットな組織構造を築いてきたことに触れ、各部門のリーダーに権限を持たせつつ、長期的な支援体制を整える重要性を説いた。
「ザクと私は、すべてのリーダーが適切に権限を与えられることを重視したフラットなチーム構造を築いてきた。同時に、必要な長期的支援が常に保証されることも欠かせない」
「言うまでもなく、この考え方のもとでは、私がいま担っている二つの役割を長期的に続けることは持続可能ではない」
フェラーリ復帰説には笑顔で否定
一方でステラは、自身のフェラーリ復帰説や、将来的にランビアーゼが後任になるのではないかという憶測についても否定した。
最近は巨額年俸や“事前契約”をめぐる報道も取り沙汰されていたが、ステラはそうした話を冷静に受け止めている。
「正直に言って、巨額の年俸や神話のような事前契約の話を含め、最近の噂のいくつかには笑ってしまった」
「いつもは夏前に始まる“シリーシーズン”が、今年は少し早く来たようにも見える」
「私はこうした類いの話にはもうかなり慣れているし、笑って受け止めている」
マクラーレンは、ロブ・マーシャルやウィル・コートニーに続いて、またひとりレッドブルの重要人物を引き入れることになった。今回のランビアーゼ招聘は、単なる補強ではなく、マクラーレンがF1の人材市場においても主導権を握りつつあることを印象づける動きと言えそうだ。
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