マクラーレンF1、2026年F1マシン開発の遅れを否定「2024年から着手」

2025年F1コンストラクターズ王者であるマクラーレンF1は、バルセロナで予定されているシェイクダウンでの走行開始が2日目または3日目になる見通しを示しており、これが一部で懸念材料として受け止められていた。
2025年シーズンはタイトル争いが最終戦までもつれ込み、開発リソースを現行マシンに集中させていたことから、2026年F1マシンへの着手が遅れたのではないかという指摘も出ていた。しかし、マクラーレンF1のチーフエンジニアであるロブ・マーシャルは、その見方を明確に否定している。
ロブ・マーシャルはモータースポーツ・ドットコムなどの取材に対し、次のように語った。
「レギュレーションは2024年のイースター頃には、ひとつの整合性あるパッケージとして形になり始めていた。その時点で、当時の現行マシンの設計とどう重なるかを考えると、新しいクルマについて検討を始めるには良いタイミングだった。規則は承認され、我々はそれを分析した」
2026年F1レギュレーションは、従来規則から大きく方向転換する内容であり、プロジェクトの立ち上げには長期的かつ包括的な検討が必要になる。マクラーレンF1としても、時間を無駄にできないことは当初から理解していたという。
マーシャルは、その複雑さを具体例を挙げて説明した。
「規則を評価していくと、実際にはクルマのあらゆる部品が影響を受けることに気づく。本当にすべてだ。たとえばギアボックスの内部にあり、存在を知っている人も限られるようなベアリングでさえ、その作動サイクルが変わる。そうなればベアリング自体を変更しなければならないし、そこへのオイル供給も変える必要がある。さらに『潤滑油についても考え直す必要があるのではないか』という話になる。こうした一つひとつが、それぞれ独立したプロジェクトになっていく」
さらに、より分かりやすい車体面での変更についても言及している。
「クルマはより小さく、軽く、短く、狭くなる。また全体として安全性を高めるため、ホモロゲーション試験の厳しさも大幅に増すことになる」

その後、開発は段階的に拡大していったという。
「FIAがマシン性能に関する数値を公開し始めると、荷重ケースを考えたり、サスペンションや受け止めるべき荷重がどう変わるかを検討できるようになる。そうやってすべてが雪だるま式に膨らみ、プロジェクトはどんどん大きくなっていく」
新レギュレーションを分析し、それを実際のマシンへと落とし込むまでには長い時間がかかる。とりわけ2026年F1は、規則が180度転換し、「あらゆるナットとボルトが変わる」プロジェクトだとマーシャルは強調する。
「気づけば、本当に文字通り、すべてのナットとボルトが対象になる。幸いにも規則は進化していく。新しい疑問が出るたびに小さな壁にぶつかるが、ルールを読み、少しずつ情報を得ながら進めていく。そうやって取り組んできた。だから基本的には、2024年のイースター頃、あるいは夏頃から、2026年プロジェクトには着手していたということだ」
マクラーレンF1は、2026年F1新時代に向けた準備を早い段階から進めてきたと強調している。
カテゴリー: F1 / マクラーレンF1チーム
