マクラーレンF1、2026年プレシーズンテスト初日不参加を表明

シェイクダウンでは、5日間の期間中に各チームが最大3日間の走行を許可されている。マクラーレンはこの枠を活用しつつ、開発時間を最大限確保することを優先した。
新レギュレーション導入初年度という状況の中で、どの段階でマシンを完成させるかという判断が、チームの戦略に色濃く反映されている。
チーム代表のアンドレア・ステラは、2026年シーズンに向けた姿勢について次のように語った。
「我々はチャンピオンだが、その意識を2026年に持ち込むことはない。全員がスターティングブロックから、ゼロから始まる。我々が達成するものは、すべて自分たちで勝ち取らなければならない。そこが我々の考え方であり、哲学だ」
ステラによれば、MCL40は大規模な再設計が施されたマシンであり、攻めと慎重さの両立が不可欠だという。
「2026年マシンでは非常に野心的なアプローチを取っている。同時に、これだけ再設計の規模が大きいと、実際にマシンを完成させ、時間内に組み上げるための慎重さも必要になる。現時点では、プログラムは計画通りに進んでおり、それには満足している」
MCL40はすでにオーストリアにあるAVLの施設に搬入され、ダイノ上での検証が行われているという。この工程についてステラは、近年のF1では一般的なプロセスだと説明している。
「マシンはすでに完成し、現在はオーストリアのAVLでダイノを回している。これは今やF1では一般的な手法で、ギアボックス単体をリグで回す以上に、車両全体の基本システムを確認できる。そこでの作業を終えた後、マシンはバルセロナへ向かう」
シェイクダウン初日に走行しない理由について、ステラは次のように明確に説明した。
「我々はバルセロナでは2日目か3日目から走行を開始する予定で、初日は走らない。できる限り開発時間を確保したかった。バルセロナでは5日間のうち3日間走れるが、その3日を2日目か3日目から使う」
この判断がリスクにならないかという問いに対しても、ステラは当初からの計画だったと強調する。
「これは最初からプランAだった。変化が非常に大きいので、必ずしも最初に走る必要はないと考えている。開発に1日費やすごとに、設計とパフォーマンスが少しずつ向上していく。早く走れば安心感は得られるが、その分、設計を早い段階で確定させることになり、最終的な性能を犠牲にする可能性もある」
さらに、シーズン全体を見据えた判断であることも明かした。
「シーズン全体のバランスを考えたとき、できるだけ競争力の高いパッケージでマシンをローンチすることが重要だと考えた。そのため、管理可能な範囲でスケジュールを限界まで詰めた。現時点では、2日目から走る計画で問題はないと感じている」

一方、他チームが「初走行から開幕戦までに大きく仕様が変わる可能性がある」と示唆する中で、マクラーレンのチーフデザイナー、ロブ・マーシャルは、早期の大幅改修には慎重な姿勢を示している。
「バルセロナからメルボルンにかけては、基本的に最初のレースに持ち込むものが、そのまま見えている姿になると思う。まずはこのマシンを理解することに、多くの労力を割く必要がある」
マーシャルは、新レギュレーション下のマシンが極めて複雑である点を強調した。
「非常に複雑で、すべてが新しい。調整しなければならない要素が山ほどある。そうした状況で、序盤から大量の新しいものを投入すると、かえって物事を複雑にしてしまう。我々は、プラットフォームを理解してから次の段階に進む方が賢明だと考えている」
マクラーレンF1は、2026年型マシンMCL40を2月9日に正式発表する予定だ。開発時間を優先し、最初から完成度の高い仕様で臨むという今回の判断が、新時代F1の序盤戦でどのような結果をもたらすのか、注目が集まる。
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