F1日本GPの勝利でマクラーレンの「パパイヤルール」をレッドブルが揶揄

レッドブルのフェルスタッペンがランド・ノリスとの選手権ポイント差を1ポイントに縮めたことで、マクラーレンは多くの批判を受けている。
その批判のひとつはリスク回避的なレース戦略であり、もうひとつは、マクラーレンがオスカー・ピアストリの、ノリスをかわしてフェルスタッペンを攻撃するようという要求を断ったことである。
「僕はただ、マシンで感じたことを言っただけだ。そして、そう、それが僕たちがレースを戦いたい方法だ」とピアストリはレース後にコメントした。
マクラーレンが「アンダーカット」ピット戦略を取らなかったこと、また、チームがノリスとピアストリの両ドライバーを同じ周回でピットインさせたことについてどう思うか尋ねられたレッドブルのアドバイザーであるマルコは、微笑みながら次のように答えた。
「彼らが選んだ戦略は彼ら次第だ」
「ピアストリの方が速いドライバーに見えた。問題は、彼がマックスをオーバーテイクできたかどうかだ。なぜなら、このサーキットではそれは別の話だからだ」
「しかし、これはパパイヤ・ルール(パパイヤがコース上に落ちている場合、追い越しが認められる)の新しいバージョンなのかもしれない」とマルコは笑った。
マクラーレンのチーム代表アンドレア・ステラは、ピアストリをノリスに先行させるという判断を擁護した。
「オスカーはほんの少し速かっただけだ」とステラは語った。「だから、違いはなかっただろう」
「差が1秒以内になると、ダーティエアによる乱気流が大きすぎる。オスカーにも同じことが起こっただろう」
しかしマルコは、レッドブルならば勝利を優先するだろうと話す。
「我々なら交換しただろう。しかしマクラーレンにはパパイヤルールがあり、それは彼ら独自のルールだ」とマルコは語った。
クリスチャン・ホーナーは、フェルスタッペンのチームメイトのパフォーマンスの問題がコンストラクターズチャンピオンシップの獲得を難しくしていることを認めているが、レッドブルチームのボスはドライバーズタイトル獲得が最優先事項だと主張している。
「マクラーレンの難点は、2人のドライバーを競わせるという方針を固めたことにあると思う。だから、その方針には必然的に妥協が伴うのだ」とホーナーは語った。
また、ホーナーはマクラーレンは「アンダーカット」を試みるなど、ピット戦略をもっと積極的に行うべきだったと考えている。
「ここでのアンダーカットは十分に効果的だった。つまり、彼らはそうすることができたし、そうすべきだった。そうすれば、我々は少しは得をしただろう」とホーナーは語った。
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