マクラーレンF1代表 「マシンの“DNA”は時代遅れの風洞と方法論に起因」
2022年のグランドエフェクトデザインレギュレーションへの画期的な移行にもかかわらず、昨シーズンのMCL36は2021年の前モデルと同様にコーナー中盤のハンドリングの予測不能さに悩まされた。
ランド・ノリスはその後、現行のMCL60についても同様の不満を述べているが、チーム代表のアンドレア・ステラは、このマシンはグリップの低いコンディションや、ドライバーがスロットルやブレーキを操作していないときに、このマシンが最も弱くなると語っている。
大幅なルール変更後もこれらの欠陥が残っているため、マクラーレンは、その方法論と風洞が実際の状況を正確に再現できていないことに設計上の問題起因しているのではないかと疑っている。
マクラーレンはなぜ繰り返しマシンのハンドリングの欠点に悩まされるのかという質問に対して、マシンの過剰なドラッグを指摘したこともあるステラは「このパターンは変わっていないと言わざるを得ない」と語った。
「以前、空力的な効率の問題だと話したことは承知している。それは本当だ。ストレートでのタイムロスを見れば、トラックのせいでロスしているのは事実だ」
「全体的に見れば、特性を変えずに荷重を増やせば、かなり速くなるはずだ」
「しかし、全体的に負荷が大きく、ドラッグが少ないという利点の中に、我々が改良しているインフラに関連した風洞で適切にシミュレートできないパターンがある。トラックには曲率にあり、シミュレートできないため非常に困難な条件がある」
ウォーキングの新しい風洞とシミュレーターの建設は、6月の完成を目指して進んでおり、ステラは以前、オフィスからテスト中の音が聞こえると話していました。
近年は、マクラーレンはケルンにあるトヨタの風洞施設を借りて、新しい部品をバンの荷台に載せてドイツまで運ぶという方法をとっていた。
ステラは、このインフラのアップグレードによって、マクラーレンが『DNA』の問題を解決するための方法論に欠けていたのかどうか、明確な答えが得られると期待している。
「確かに、我々が使っている風洞では、他の施設よりもさらに困難だが、短期的に利用できるようになる風洞では、より簡単に、より代表的なものになるだろう」
「例えば、風洞の中にアダプティブウォールがあることで、サーキットでクルマが見ているものをよりよく表現することができる」
「つまり、DNAと呼ばれるものは、我々が長年使ってきた方法論の限界と関連している可能性があり、レギュレーションが変わっても、同じオペレーションポイントに到達しているように見える」
「マクラーレン・テクノロジー・センターの風洞と、過去2年間使ってきた風洞を比較すれば、数カ月後にはもっとわかるだろう」
カテゴリー： F1 / マクラーレンF1チーム
