ミカ・ハッキネン 「マクラーレンは“冷たい”F1チームではなくなった」
元F1ワールドチャンピオンのミカ・ハッキネンは、マクラーレンはザク・ブラウンの指揮の下で競技面での変革に成功しただけでなく、重要なイメージの変化によって大きな利益がもたらされていると語る。

フェラーリに次いでF1史上2番目に成功したF1チームであるマクラーレンは、2018年と2019年に大幅なマネジメントと構造を変更を実施。過去の輝くを完全に取り戻してはいないものの、パフォーマンス面で上昇傾向にある。

2019年にコンストラクターズ選手権で4位だったマクラーレンは、今年さらに順位を上げてランキング3位でシーズンを終了。メルセデスにF1エンジンを変更し、ダニエル・リカルドが加入する来シーズンは、2012年以来となる勝利を手にする可能性もある。

マクラーレンで2度のF1ワールドチャンピオンを獲得したミカ・ハッキネンは、チームは競技面の成績とイメージの両方において変化に成功したと語る。

「全体像、チームに行われたマーケティングを見れば、彼らは素晴らしい仕事をした」とミカ・ハッキネンは At TheControls で語った。

「イメージはチームの非常に重要な部分だ。マクラーレンでレースをしていたときのことを振り返れば、外部から見てかなり冷たいチームだった」

「非常に単刀直入なチーム運営であり、中に入るのは難しいというのが過去に外部がマクラーレンに抱いていたイメージだった」

20年前にミカ・ハッキネンが所属していた時代のマクラーレンは、厳格、潔癖、堅苦しい雰囲気は、当時のリーダーであるロン・デニスの個性が反映されていた。

「100%それはシステムを運営していた彼(ロン・デニス)のやり方だった。それは機能していたし、素晴らしいものだった」とミハ・ハッキネンは語る。

「だが、最近は時代が変わり、世代も変わり、人々の考え方も変わってきている。ザク・ブラウンがマクラーレンにもたらしたもの、彼らが行ったマーケティング活動、美しいものを目にしている」

「それを愛するファン、それを愛するパートナーがおり、彼らはマクラーレンの一員になりたいと思っている」

ザク・ブラウンのマーケティング面だけでなく、マクラーレンはアンドレアス・ザイドルが加入してから競技面でも正しい方向に導かれており、すべての要素が適切に配置されるようになった。

ミカ・ハッキネンは、マクラーレンの輝かしいの未来を予見し、過去の栄光がまもなく訪れる可能性があると考えている。

「ドライバーたちは、大きな成功を収めるためにエンジニア、メカニックから、限界までプッシュしている」

「彼らはマシンの中に座って、ヘルメットをかぶっている。ドライバーは、可能な限り最高の結果とラップタイムを生み出すために互いに非常に積極的に戦っている」

「そして、技術的にチームは常に開発を続けており、来年はメルセデスエンジンを使用する。エンジンは少し小さくなり、マシンの冷却ダクトを小さくできることで、より優れた空力パフォーマンスを維持できるだろう」

「だから、将来的に素晴らしく見える細かい部分がたくさんある。だが、今年は、シーズン後のはっきりとした結果だけでなく、それらすべての要素が確実に組み合わされていたし、間違いなく素晴らしく見える」

「常に同じ方向に進んでいるように見えるし、ザク・ブラウンのエネルギーレベル、彼がチームを運営してきたことは正しい方向に進んでいる。それは本当に物凄いことだ」

このエントリーをはてなブックマークに追加

カテゴリー: F1 / マクラーレンF1チーム