F1 マクラーレン フェルナンド・アロンソ
マクラーレンのCEOを務めるザク・ブラウンが、2018年シーズン限りでのF1引退を決断したフェルナンド・アロンソについてコメント。“マクラーレンだけでなく、F1にとっての傑出したアンバサダー”だったとアロンソの功績を称えた。

マクラーレンは8月14日(火)、ドライバーを務めるフェルナンド・アロンソが2019年のF1世界選手権に参戦しないことを発表。アロンソは17年に及ぶF1キャリアに終止符を打つことになった。

ザク・ブラウンは、2016年11月にロン・デニスに代わってマクラーレンの代表に就任。2017年にはF1モナコGPを欠場してインディ500に参戦したフェルナンド・アロンソをサポートし、アンドレッティと提携してマシンを用意するなど、ロン・デニス時代とは異なる関係をアロンソと築いていた。

「フェルナンドは、マクラーレンにとってだけでなく、F1にとっても傑出したアンバサダーだった」とザク・ブラウンはコメント。

「アロンソはおどらく彼の世代のドライバーのなかでも間違なく傑出したドライバーであり、間違いなくF1の名ドライバーだった。彼のスポーツでの17年間は、F1の豊かな歴史に新たな層をもたらした」

「誰にでも変化のときはあるものであり、フェルナンドは今シーズンの終わりを彼の変化のときだと決断した。我々は彼がキャリアで最高の状態にあると思っているが、彼の決断を尊重している。フェルナンドとのオープンな対話のおかげで、我々はこのような事柄が起こりうることを想定することができた」

「過去数カ月間、フェルナンドの将来を評価しながらも、彼の競争力に陰りはなかった。彼は最高レベルのパフォーマンスを続けているし、我々は彼が今年のチャンピオンシップの残り9レースでもそうしてくれることをわかっている」

「チーム全体も私と同じようにフェルナンドのマクラーレンへの多大な貢献に敬意を表してくれるだろう。彼はチャンピオンシップ、そして、チームにとっての伝説だ。フェルナンドは我々のストーリーの重要な一員であり、マクラーレンの輝かしいドライバーとして名を刻んでいく。シェイク・モハメド(・ビン・イサ・アル・カリファ)、マンスール(・オジェ)、そして、我々の取締役全体に代わって、フェルナンドの今後の活躍を祈っている」

2001年にミナルディからF1デビューを果たしたフェルナンド・アロンソは、ルノーに所属した2005年と2006年に2度のF1ワールドチャンピオンを獲得。これまでのキャリアで通算32勝、22回のポールポジション、97回の表彰台を獲得している。また、昨年には生涯の目標に世界3大レースでの“3冠”を掲げ、インディ500に参戦。今年はF1と並行してトヨタからFIA 世界耐久選手権に参戦し、今年6月のル・マン24時間レースで優勝。F1モナコGPに次ぐ2冠目を達成し、残すはインディ500の勝利のみという状況になっている。

フェルナンド・アロンソは来季に活動内容をまだ明らかにしていないが、インディカーにフル参戦することが噂されている。マクラーレンもインディカーに参戦する以降を示しており、昨年のインディ500と同じようにアンドレッティ・オートスポーツと提携して、マクラーレンのドライバーとしてフェルナンド・アロンソを参戦させる可能性も噂されている。

関連:フェルナンド・アロンソ、2018年限りでのF1引退を正式発表

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カテゴリー: F1 / マクラーレンF1チーム