F1 マクラーレン 2018年のF1世界選手権 フランスグランプリ
マクラーレンは、F1フランスGPの予選で2台揃ってQ1敗退という今シーズンここまでのワーストリザルトを記録。今季マシンには空力に問題があると認めた。

F1フランスGPの予選でマクラーレンはフェルナンド・アロンソが16番手、ストフェル・バンドーンが17番手と2台揃ってQ1で敗退。マクラーレンのCEOを務めるザク・ブラウンは、今季マシン『MCL33』には風洞テストでは現れない空力問題があると語った。

「我々は、問題を抱えているエリアを特定している。それは空力だ」とザク・ブラウンはコメント。

「風洞では現れていないものだ。風洞ではそれらの問題を再現できないので、それを風洞で解決することはできない」

そのため、マクラーレンは問題を解決するためにバック・トゥ・バックでのテストを当てにしているとザク・ブラウンは語る。

「我々はレーストラックで問題を解決しなければならない。テストはできない、もしくは非常に限られている・・・今週末、我々が異なる構成のウイング、異なるフロアを走らせているのはご存じだと思う」

「残念ながら、我々はレーストラックでテストと実験をしなければならない。現在、大部分のチームは彼らの開発途上にあり、ベースプログラムに取り組んでいるが、我々はそれらの問題を特定し、解決することに取り組まなければならない」

「去年は異なる空力デバイスがあったが、今年はない。我々はそれらの問題をレーストラックで解決しなければならない」

マクラーレンには自社のっ風洞があるが、クルマの開発にはケルンにあるトヨタの風洞を使用している。同じ施設はフォース・インディアやトヨタのWECチームが使用している。

ザク・ブラウンは、問題はトヨタの風洞にあるわけではないと語る。

「トヨタの風洞は問題ないと思う。レースカーの特性は風洞ですべてをシミュレートすることはできないし、我々が特定している弱点となっているエリアは、単純にトヨタの施設やそれ以外では現れていないものだ。だから、我々はレーストラックで開発する必要がある」

予選後の記者会見の場にレーシングディレクターを務めるエリック・ブーリエの姿はなかった。最近、エリック・ブーリエの手腕は疑問視され、解雇も報じられている。

しかし、ザク・ブラウンは、エリック・ブーリエは単純にエンジニアリングミーティングに出席する必要があったため、会見には不在だと説明した。

エリック・ブーリエはシーズン終了までレーシングディレクターの役割を続けているかと質問されたザク・ブラウンは「レースチームの全員がアブダビまでいることを確認できる」とコメント。

「7~800名のレースチームにはいかなる人事異動もするつもりはない。エリックはチームの大切なメンバーだ。我々は今年のマシンの空力を失っている理由を特定し、クルマを開発しなければならない」

フェルナンド・アロンソは“パフォーマンスもグリップもスピードもペースもない”と落胆を隠さない。

「僕たちはクルマを開発し続ける必要がある。今やっているよりもスピードを上げなければならないかもしれない」とコメント。

「全員が毎戦でアップデートを持ち込んでいるけど、僕たちは2~3戦毎にアップデートを持ち込んでいる。それらのレースで僕たちは何ももたらしていないので、僕たちは後退しているんだと思う」

このエントリーをはてなブックマークに追加

カテゴリー: F1 / マクラーレンF1チーム