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マクラーレンのチーフエンジニアを務めるマット・モリスは、ルノーとの新たなパートナーシップは契約の遅れによって2週間の遅れが生じたにも関わらず、ホンダとのパートナーシップのどの時点よりも良い準備ができていると語る。

マット・モリスは、2017年後半のマクラーレン内には3年間苦戦を強いられたホンダを継続するのか、それともルノーとの新たなパートナーシップを選択するかを待っている間は張りつめた状況だったと認める。

当初はイタリアGPでルノーとの契約は発表される予定だったが、それがシンガポールGPまで長引いたことで、新しいエンジン仕様と理論をMCL33のデザインを統合するために2週間の遅れが出た。

2017年、ホンダの新型パワーユニットの準備が遅れたことに加えて、プレシーズンテストでトラブルが多発。マクラーレンは多くのコンポーネントの再設計を強いられ、ホンダとの決別を検討することになった。

マット・モリスは、マクラーレンとルノーの契約は“ぎりぎりで間に合う”タイミングだったとし、同じ問題が繰り返されることを心配していたと語る。

「たとえエンジンを早くに変更できていたとしても、序盤には多くことが起こる得る」とマット・モリスはコメント。

「だが、我々はシャシー、ギアボックスレイアウトなどの出来る限り遅らせている状況だったし、『我々は本当にもうシャシーをリリースする必要がある。エリック、ザック、我々が積むエンジンを教えてくれないか?』と迫るくらいだった。幸いにもそれらはぎりぎりで間に合った」

マット・モリスは、ルノーとマクラーレンの技術チームは失った時間を取り戻し、2月26日にバルセロナでスタートするプレシーズンテストにむけて過去3年よりも良い状態でMCL33の準備を整えることができていると語る。

「我々がやってきたこと、特にルノーと一緒にやってきたことは、バルセロナでの初日にむけて過去にホンダとやってきたどの時点よりもうまく準備が整ていると思う」とマット・モリスはコメント。

「どの部分であっても少しでも先にいることは常に嬉しいことだ。だが、クルマのすべてを完成させ、ルノーのエンジンを搭載するという点で、我々は可能な限り良い状態で2週間の冬季テストに挑めるはずだ」

「少しタイトな数週間だったが、それ以降、我々はルノーと通常のプログラムに入っている。ただ遅れを取り戻しただけではない。我々は2週間の遅れを取り戻し、通常のプログラムに戻っている」

マクラーレンは、2018年F1マシン『MCL33』を2月23日(金)に発表する。

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カテゴリー: F1 / マクラーレンF1チーム