マクラーレン ホンダF1 ブラジルグランプリ
マクラーレン・ホンダは、F1ブラジルGPの金曜フリー走行で、フェルナンド・アロンソが10番手タイム、ストフェル・バンドーンが13番手タイムだった。

事前の予報では、今日の午後は雨ということだったが、実際にはドライコンディションとなり、マクラーレン・ホンダは暖かい太陽の下、ブラジルGPの週末に向けてスタートを切った。

両ドライバーとも、マシンのバランスとドライバビリティには十分に満足しておらず、マシンの最適なセットアップが見つからないまま初日の走行を終了した。

フェルナンド・アロンソは、午後のセッションの最初にパワーユニットに小さな問題が発生したことから、念のため、ピットレーンにマシンを止めることを選択。その後、メカニックが問題をすぐに解決し、走行プランの遅れを最小限に抑えた。

明日に向けて軌道修正をするために、今夜、エンジニアは今日収集した膨大なデータを分析する。

フェルナンド・アロンソ (10番手)

「今日は予想以上に難しい一日となった。FP1で少し不具合が発生し、FP2ではパワーユニットの圧力に問題が生じた。貴重な走行時間を少し失ったため、走行プログラムを完了することができなかった。ただ、走行プランの中で優先順位の高い項目を実施するようにし、結果にはおおむね満足している。セットアップのチューニングを行えば、明日にはマシンのパフォーマンスをもう少し向上させられるはずなので、さらに改善していけたらと思っている。ここでのラップタイムは非常に拮抗している。明日もドライコンディションなら、Q3進出は容易ではない。一方で、雨が降れば、僕たちにとってはさらにチャンスが生まれると考えている」

ストフェル・バンドーン (13番手)

「今日はとても前向きな一日だった。FP1はここインテルラゴスで走行する初めてのセッションとなった。今週末は新しいアップグレード版の空力パッケージを僕のマシンに導入したので、FP1ではそれに関して理解を深めることから始め、全体的には非常にうまく進んだ。FP2は少し難しいセッションとなった。午前とは別のセットアップを試した上で、さまざまな変更を行ったものの、必ずしも正しい方向に向かったわけではなかった。それでも、ロングランのパフォーマンスは非常によく、今シーズンで最も力強いパフォーマンスに匹敵すると思っている。レースに向けて、すべてのことがいい状態にあるように思う。明日すべてを一つにまとめる必要があるが、いいかたちで予選を戦えれば、日曜日の決勝に向けていいポジションを獲得できると思っている」

エリック・ブーリエ (マクラーレン・ホンダ レーシングディレクター)

「午後は天気が崩れる可能性があったため、雨が降った場合に備えて、今日は走行プログラムを推し進めようと考えていた。幸いにも雨が降ることはなく、終日走行できた。来年のマシン用のコンポーネントやアイディアを引き続き試しながら、忙しく、内容の濃いセッションを進めた。ただ今日は、フェルナンドもストフェルも、マシンのバランスにまだ十分に満足していない状態で走行を終えた。マシンの最適なセットアップを十分に理解するには、今夜まだすべきことが残っている。また、フェルナンドはFP2で小さな問題が発生したため、プログラムの進行に遅れが生じた。全体的には、それほど悪い一日ではなかった。マシンのパフォーマンスをさらに向上させることは可能だ」

長谷川祐介 (ホンダ F1プロジェクト総責任者)

「事前に雨も予想されたブラジルGPの初日ですが、幸いにも終日ドライコンディションでセッションを終えられました。全体としては、両ドライバーともに、おおむね順調にスケジュールを消化しました。パワーユニットとしては、FP2の途中にフェルナンド側で小さな問題が見つかりましたが、メカニックの迅速な修理作業により、そこまで長くマシンを止めることなく走行を再開できました。それ以外には大きなトラブルなく一日を終えることができたと思います。ただ、両マシンともにセットアップについてはまだまだ改善の余地があると考えていますので、明日の午前中のセッションを使い、満足できるかたちに仕上げていければと思います。明日も高い気温や突然の雨など、難しいコンディションが予想されますが、2台そろってのQ3進出が狙えるサーキットだと思いますので、明日に向けてさらなるデータ分析を進めます」

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カテゴリー: F1 / マクラーレンF1チーム / ホンダF1 / F1ブラジルGP