マクラーレン・ホンダ F1
マクラーレン・ホンダのエリック・ブーリエ(レーシングディレクター)が、今週末ジル・ビルヌーブ・サーキットで開催されるF1カナダGPへの意気込みを語った。

「モナコとインディアナポリスでのレース両方に力を注ぎ、マクラーレン史上最も忙しかったと言える週末を終えたが、カナダGPへ気持ちを切り替えなければならない」とエリック・ブーリエはコメント。

「モナコでは人気者のジェンソンが復帰し、特に予選で力強いパフォーマンスを発揮した。彼の腕は少しも衰えていないことを証明してくれたと思う。ストフェルも週末を通じて素晴らしい走りで、モナコのような手ごわいサーキットでも十分に戦える力があることを示してくれた。ポイント獲得を期待したものの、残念ながら叶わなかった。しかし、現在進めている開発作業がいい傾向を示しているので、いい形でカナダへ向かうことができる思っている」

「そしてもちろん、マクラーレン・ホンダ・アンドレッティでインディ500に挑戦していたフェルナンドが、チームに戻ってくることも、とても楽しみだ。この数週間で彼が成し遂げたことは驚くべきもので、チームの誰もがフェルナンドと再会し、その印象的なパフォーマンスを称えるのを待ちわびている」

「毎年、マクラーレン・ホンダのチーム全員が、モントリオールでの日々を楽しんでおり、カレンダーのなかでもお気に入りのレースであることは間違いない。グランプリ中はダウンタウンエリアに滞在するが、街の雰囲気は素晴らしく、いつも温かい歓迎を受ける。カナダの人々は、我々と同じくレースが大好きだし、レースも展開が読めずエキサイティングなことで評判だ」

「マクラーレンはここで数々の勝利を手にしてきたが、なかでも有名なのは6年前のジェンソンの勝利だろう。4時間以上に及ぶレースで、まさに予想不能なカナダのレースを象徴するものだったと思う。また、悪名高き“ウォール・オブ・チャンピオンズ”は、多くのマシンと、ドライバーのプライドを打ち砕いてきた。こうした過酷なサーキットが、ドライバー、エンジニア、メカニックに対して、ほかでは見られない挑戦を強いる」

「ジル・ヴィルヌーヴ・サーキットは高速コースで、タイトなシケイン、限られたランオフエリアとハードブレーキングが存在する。この特性は、我々のパッケージが持つ強みと合わないかもしれないが、さらなるパフォーマンスを引き出すために開発したパーツを持ち込み、毎戦限界までプッシュして戦うのみだ。まだまだ道のりは長いし、このサーキットは自分たちのパッケージが苦手とする環境ではあるが、持つ武器を最大限に活用し、コース上で訪れるすべてのチャンスをものにしていく」

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カテゴリー: F1 / マクラーレンF1チーム / F1カナダGP