マクラーレン・ホンダ F1
マクラーレン・ホンダは、F1 第5戦 スペインGPでフェルナンド・アロンソの母国のファンのために堅実なレースを目指す。

前戦F1ロシアGPでは、フォーメーションラップ中にフェルナンド・アロンソのERSにトラブルが発生してレースをスタートすることができなかった。一方、ストフェル・バンドーンが開幕戦以来となる完走を果たしている。

ヨーロッパラウンドの開幕戦となるF1スペインGPは、プレシーズンテストでも使用されたシルクイート・デ・バルセロナ・カタルーニャが舞台。大部分のチームと同様にマクラーレン・ホンダもマシンにアップデートを持ち込む。

フェルナンド・アロンソ

「スペインGPのためにバルセロナに戻ってくることに、とてもワクワクしている。スペインGPは僕のホームレースで、今までに素晴らしい思い出があり、サーキットの雰囲気はいつも熱狂的だ。僕たちはプレシーズンテストの際に多くの時間をバルセロナで過ごしたが、地元ファンの前でレースをするときには全く違う気持ちで、特別な感情を抱く。前戦までの難しいレースのあとで、今週末どこまでできるかはわからない。僕たちは新しいパーツをいくつか導入するとは思っているが、信頼性の問題が解決するまでは、本当の意味でパフォーマンスに注力することはできない。最近起こっている問題の原因を突き止めるために、チームが懸命に取り組んでいることはわかっている。スムーズなレースができて、問題の少ない週末を過ごせることを期待している。僕にとって、ここ数戦の予選はエキサイティングなものだった。バルセロナでも同じような走りができることを期待している。しかし、土曜日の予選でどんなグリッドを獲得したとしても、決勝でそれを活かせるようにすることが最も大事だと思っている」

ストフェル・バンドーン

「ロシアGPでのパフォーマンスはあまり誇ることができるものではなかったが、それでも僕たちは前戦からポジティブな感触を得ている。タフなレースが続いたあとでレースを完走できたことには満足している。走行距離を伸ばし、出来る限り多くの情報を集めることが重要だ。それが、僕たちが今シーズンを戦い抜くために、シャシーとパワーユニットを改良するために大事になってくる。スペインGPから始まるヨーロッパラウンドを楽しみにしている。今までに参加したレースやプレシーズンテストで、バルセロナのサーキットのことはよく知っている。僕たちは、このトラックと、そこでマシンがどのような動きを見せるかについての、参考にできるデータをたくさん持っているので、それを活かしてポジティブでスムーズな週末を迎えられることを期待している。カタルニア・サーキットは楽しく走ることができ、とても速く、マシンにとってもドライバーにとっても非常に厳しいトラックだ。オーバーテイクするのはとても難しいし、高速トラックなので平均速度は非常に速く、僕たちの能力を試されるものになるでしょう。伝統的にタイヤにとってタフなサーキットだが、新しいコンパウンドがレース展開をどのように変えるのか、興味深く見ている。僕はいつも通り、挑戦する準備はできているし、再びレースすることに興奮している」

エリック・ブーリエ (マクラーレン・ホンダ レーシングディレクター)

「今シーズン序盤のフライアウェイラウンドは、マクラーレン・ホンダにとって簡単なものではなかった。スペインGPでバルセロナ・カタルニア・サーキットに戻ってきて、ヨーロッパラウンドをスタートすることを楽しみにしている。我々は、このレースで現状大きく好転するとは思っていない。しかし、ストフェルがソチで完走できたことは、信頼性の問題が指摘される中で自分たちが努力を重ねてきた結果だと考えている。そして、チームにさらにポジティブなことをもたらすサインだと期待している。他の多くのチームと同じように、このレースを新しいパーツを導入する上でいい機会だと考えている。スペインのファンによる熱狂的な応援を背に、レースを完走して、信頼性が改善したことを見せられることを期待している。ヨーロッパラウンドをポジティブな形でスタートできればいいし、情熱的なファンがサポートしてくれるスペインGPはそれにうってつけの場所だ」

長谷川祐介 (ホンダ F1プロジェクト総責任者)

「シーズン序盤に欧州以外で開催するフライアウェイレース4戦を終え、今度はヨーロッパラウンドを戦うためにスペインに向かいます。ここ数戦はいくつかの信頼性の問題を抱え、難しいレースが続いていますが、この状況を打開するために、現在チームは信頼性とパフォーマンスの向上を目指して懸命に開発を続けています。カタルニア・サーキットは、さまざまなタイプのコーナーが入り混じったテクニカルなサーキットです。パワーサーキットとして知られていたここまで数戦のサーキットとは異なる特徴を持っており、パワーユニットに対しては負担が少ないと考えています。最も大事になるのはマシン全体のバランスだと思うので、プラクティスの時間を最大限に利用し、マクラーレンと協力してセッティングを進め、ベストなバランスを見つけられればと思います。この後に続くヨーロッパラウンドでいい流れを作るためにも、まずはここスペインでいいレースをする必要があります。また、フェルナンドにとってはホームレースになりますし、彼が母国の観衆の前でいいパフォーマンスを見せられるよう、レース前の準備にベストを尽くします」

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カテゴリー: F1 / マクラーレンF1チーム / ホンダF1 / F1スペインGP