マクラーレンホンダ
マクラーレン・ホンダのレーシングディレクターを務めるエリック・ブーリエが、F1アブダビGPの決勝レースを振り返った。

エリック・ブーリエ (マクラーレン・ホンダ)
「今日はフェルナンドがミスのない走りで10位入賞し、チームのためにワールドチャンピオンシップポイントを1点獲得してくれました。ただ、再び力強い走りを披露してくれたフェルナンドの功績を損なうことのないように祈りながらも、今日は我々にとってジェンソンがすべてでした」

「ジェンソンのレースがサスペンションの不具合によって終わってしまったことに、悲しく、申し訳ない気持ちでいます。ただ、リタイアによって彼が失ったいくつかの順位というのは、イギリス人の同僚が言うように彼のこれまでの偉業から見れば、それほど大きな意味を成すものではありません」

「ジェンソンのマクラーレンでの記録がそれを物語っています。彼は8回のグランプリ優勝を飾り、そのうちのいくつかは本当に見事な勝利でした。また、彼は(我がチームで過ごした)このすばらしい7年間でマクラーレンのスタッフやファンの心を虜にしました。チーム全員を代表して、ジェンソンに敬意を表します」

「もちろん、来年もジェンソンはチームに残り、我々をさまざまなかたちで手助けしてくれます。ただ、我々のマシンでレースに臨むのは、現在、世界で最もすばらしいレーシングドライバーと言われるフェルナンドと、限りない可能性を秘めているストフェル・バンドーンです。立証済みの経験を持つベテランと将来有望な若手ドライバーという2人をF1ドライバーのラインナップの中で最適な組み合わせとみなすのであれば(実際に多くの人がそう考えています)、我々の2017年のドライバーよりも優れたペアの名前を挙げてみてください」

「2016年シーズンが幕を閉じるにあたり、今季に目を見張る進化を遂げたホンダを褒めたたえたいと思います。また、我々のスポンサーおよびパートナーの方々に対しても、引き続き重要なサポートをいただいていることに感謝します。チームのスタッフ全員にも「よくやった」と肩をたたいてやりたいと思います。難しい状況の中、みんながファインプレーをしてくれました。メカニックのメンバーが言うように、「よくやった」というのが最も適した表現です」

「また、世界で一番のファンの皆さんに対して敬意を表します。皆さんが我々を信じて忠実にサポートしてくださっていることは、いつもチームにとって刺激となっています。ファンの方々が #BelieveInMcLarenHonda で惜しみない活力を与えてくださっていることに感謝いたします」

「最後になりましたが、今夜ここアブダビで、このすばらしいシーズンを経てワールドチャンピオンに輝いたニコ・ロズベルグ選手にチームを代表してお祝いの言葉を述べたいと思います。ニコがマクラーレンのドライバーになったことはありませんが、我々は彼のことをよく知っています。ニコの有名な父であるケケ(ロズベルグ)が30年前にマクラーレンのドライバーだったころ、彼に紹介されて、まだ子どもだったニコをパドックのモーターホームに初めて迎え入れました。ニコ、そしてケケ、おめでとう!」

【動画】 ジェンソン・バトン、ラストレースは無念のリタイア
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カテゴリー: F1 / マクラーレンF1チーム / ホンダF1