マクラーレン・ホンダ
シーズン中に実施される公式テストの2回目、かつ今年最後の2日間テストの初日を迎え、マクラーレン・ホンダ のテスト兼開発ドライバーのストフェル・バンドーンがMP4-30を初めてドライブし、効果的な評価業務を実施した。

午前中のセッションの大半は、激しい雨のためにレッドフラッグが出された状態で進み、ストフェルは朝一番に、ずぶ濡れのコースでインスタレーションラップを1周走っただけで、それ以降は残念ながら走ることができなかった。

午後のセッションは、午前中に走行できなかった時間を取り戻すため、20:00まで延長されることになった。

午後のセッションは、開始早々はまだコースがかなり濡れた状態だったが、非常に実りの多い内容となった。主に空力テスト、および新しく導入した短いノーズと、新しいフロント・リアウィングを含む各種コンポーネントのマッピングに焦点を当てて作業を行ったが、コースが徐々に乾くにつれて、システムチェックやパワーユニットの確認業務へと移行た。

ただ、その後、再び雨が降り始めたため、最後に空力テストを実施し、本日のセッションを終了した。

ストフェル・バンドーンは、何のトラブルもなく77周を走行し、一連の評価業務を無事完了しました。

ストフェル・バンドーン (テスト兼開発ドライバー)
「今朝は雨のため困難な状況でしたが、午後にマシンをコース上で走らせ、十分な周回を重ねられたことには満足しています。午後もまだ難しいコンディションで、路面はかなり滑りやすかったのですが、最初からマシンにはとても安心感を持っていましたし、比較的早い段階でマシンに慣れることができたのは、ポジティブな点です。今日はトラブルもなく、テストプログラムの内容をかなりこなすことができました。数々のシステムチェックやスイッチの位置を変更など、私にとっては忙しい日でしたが、多くの学びがあり、全体的には良い一日でした。今日は解析用に貴重なデータをたくさん収集することができたので、明日もフェルナンドが良い走りをして、さらに有効なデータを取得できるよう願っています」

デーブ・レディング (マクラーレン・ホンダ チームマネージャー)
「今朝の悪天候によって走行時間が奪われた分、我々はテストプログラムを多少変更しなければならず、最初はフラストレーションがたまりましたが、午後の走行時間が延長されて助かりました。全体的には、良い一日だったと思います。ストフェルはコンディションが刻々と変わり続けるなかで、すばらしい走りを見せてくれました。特に、今回は彼にとってはMP4-30をドライブする初めての機会だったことを考えると、よくやってくれたと思います。さらに重要なのは、今日のセッションを通して、マシンが信頼性に関するトラブルもなく走行を重ねることができた点です。ストフェルからのフィードバックや収集した貴重なデータをもとに、本日の走行プログラムから多くのことを学ぶことができますし、明日のテストもこの勢いに乗って着実に進めます」

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カテゴリー: F1 / マクラーレンF1チーム / ホンダF1