フェリペ・マッサ
フェリペ・マッサが、F1ヨーロッパGPへの意気込みを語った。

フェリペ・マッサ (フェラーリ)
「カナダGP後に一週間サンパウロの自宅で過ごし、今日水曜日ちょうどバレンシアに到着したところだ。カナダGPはかなり見込みがあったけど、得られるはずの結果は得られなかった。でも、今年のような多忙なF1シーズンでは再びトライするために長く待つ必要はないし、それが今週末僕がやろうとしていることだ」

「バレンシア市街地サーキットは、良い思い出がある。ここで初レースが開催された2008年に、僕はポールポジションからスタートして優勝という素晴らしいスタートを切っているからね。2009年のイベントは欠場してしまったけど、去年は競争力があったし、十分に立証されているセーフティカーによる事件が起こるまでは良いレースをしていた。なので今年、僕たちが再び力強い週末を送れると期待できる理由はたくさんあるし、今後数日は非常に暑いコンディションになると予測されているので、150イタリアもタイヤをうまく働かせることができるはずだ」

「このストリートサーキットの批判のひとつは、他のマシンをオーバーテイクするのが非常に難しいことだった。でも、今年はDRS(Downforce Reduction System)があるし、カナダと同じく作動させられるDRSゾーンが2つある。DRSがレースの特性を変化させて、オーバーテイクをずっと簡単にしてくれるのは確かだ。でも、レース全体を通して競争力のあるマシンにするためにあらゆる手を尽くさなければならない。競争力のないマシンは、非常に簡単に他のマシンにポジションを奪われてしまうというのが今年見てきた方向性だからね。DRS以前は、他のマシンより遅くても抜かせずにマシンを抑え続けて簡単にポジションを守ることができた」

「もうひとつの興味深いファクターはタイヤチョイスだ。今シーズン初めてプライムとしてピレリのミディアムコンパウンドを走らせるし、オプションはこれまで良く知っているソフトだからね。冬季テストでミディアムを走らせたけど、かなり寒かったので挙動は非常に異なる。2週間前のモントリオールのフリープラクティスですぐにそれを評価するチャンスがあったけど、カナダの路面はバレンシアとは非常に異なる。新しいタイヤを要約しなければならないとしたら、今シーズン序盤にピレリが持ち込んだ当初のハードタイヤとかなり似ていると言える。数レース後にそれらは変更になって硬くなったけど、このミディアムの感覚は当初のハードに似ているんだ。フェラーリのエンジニアは、タイヤに合わせてマシンを適合させることに懸命に取り組んできた。僕たちはハード側のコンパウンドのレンジに苦労してきたからね。より適合させるために改良サスペンションも再びテストする予定だ」

「僕たちは5週間に4レースというシーズンで非常に多忙なパートに向かっている。スクーデリア・フェラーリ・マールボロはここ数戦で競争力があったけど、すぐ先のシルバーストンは、より空力ダウンフォースが要求されるトラックに適したライバルに好都合かもしれない。でも、僕たちは最後にスペインのバルセロナ・サーキットにいたときからその分野で間違いなく進歩を遂げているし、今週末僕たちがどの位置でスタートするかを確認するのが楽しみだ。バレンシアはストリートサーキットだけど特性に関してはモナコとカナダの中間くらいだし、高速セクターがあるので、僕たちのマシンがどれくらい前進したかの興味深い目安になる。金曜日のフリー走行で最初の目安が得られるだろう」

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カテゴリー: F1 / フェリペ・マッサ / スクーデリア・フェラーリ / F1ヨーロッパGP